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トップレポート怒髪天『SHELTER 30th Anniversary "Look back on THE 1991-2021"』

怒髪天『SHELTER 30th Anniversary "Look back on THE 1991-2021"』

2021.10.02

SHELTER 30th Anniversary “Look back on THE 1991-2021”
出演:怒髪天
2021年10月1日(金)下北沢SHELTER
 

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2021年10月1日(金)、下北沢SHELTERはオープンから30周年を迎えた。
これを記念して、総勢30組のアーティストによる30日間連続ワンマンライブ『SHELTER 30th Anniversary “Look back on THE 1991-2021”』を開催。10月1日が1991年、2日が1992年、3日が1993年…と各日を年号に見立て、各年を代表するバンドがほぼ時系列順に出演するという趣向だ。
その華々しいキックオフとしてSHELTER 30歳の誕生日を祝うために駆けつけてくれたのは、メンバー4人が今年札幌から上京して30年となる怒髪天。節目のイベントには高確率で悪天候を引き起こす怒髪天らしく、この日もライブの時間中きっかりに台風16号が関東最接近で暴風域となる安定っぷり。そんな天候不順もコロナ禍の制約多々もものともせず、セットリストは新旧織り交ぜたバランスと緩急のついた構成が実に絶妙。一貫して安定した演奏と歌唱は堂に入ったもので、SHELTERで活動再開した頃のプレイのあやうさ、とっ散らかったパフォーマンスが少々恋しくなるくらいだった。たとえば30年前に発表されたメジャーデビューアルバム収録の「色あせぬ花」。いくら歩けどもゴールを見いだせない焦燥感はまだ24、5歳だった発表当時よりも今のほうが格段の説得力があり、悲哀もひときわ増す。
個人的にはメンバーと密に接していた頃の「青の季節」や「207」にグッときたが、ことさら1991年当時にこだわるわけでもなくここ十数年のレパートリーも満遍なく入った構成が楽曲の多様性を如実に表していて良かった。これぞSHELTERで観る怒髪天の醍醐味だと実感したのは「情熱のストレート」や「美学」だが、彼らの本質、真骨頂は最新曲の「ジャカジャーン!ブンブン!ドンドコ!イェー!」を聴いても何一つ変わらない。生きる上で大切な何かを押し付けがましくなくサラッと伝えるためにノリの良いリズムとビートでジャカジャーン!ブンブン!ドンドコ!イェー!とぶちかます。音楽にこれ以上必要なものはない。シンプルで真実だ。癒し系ならぬ肥やし系だ。副菜じゃなく主食。つまり米。日本米。米は毎日食べるし、怒髪天の音楽は毎日聴ける。毎日聴かなくてもふと道に迷ったときに元気をくれる。それは人生の喜怒哀楽を知り尽くしてもなお生きることを楽しむのに貪欲な4人が愚直に生み出す音楽だからだと思う。
SHELTERはオルタナティヴの文脈ながら安直なカテゴライズを拒否するような独創性溢れるバンドの梁山泊的イメージがあるが、怒髪天は音楽性がどうこうではなくその存在自体がオルタナティヴだ。だからSHELTERとは相性がいいし、SHELTERで観る怒髪天はやはり格別なのだ。(Text:椎名宗之 / Photo:ゆうばひかり
 
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【セットリスト】
01. 裸武士
02. 明日への扉
03. GREAT NUMBER
04. セイノワ
05. 酒燃料爆進曲
06. 生きててイイですか?
07. 孤独のエール
08. 杉並浮浪雲
09. NINKYO-BEAT
10. 69893
11. 鉄砲玉ぶるーず
12. 青の季節
13. 207
14. 色あせぬ花
15. NO MUSIC NO LIFE
16. 情熱のストレート
17. ジャカジャーン!ブンブン!ドンドコ!イェー!
18. 美学(アンコール)

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