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トップレポート「第二回純喫茶マスター大集会」【後半】- 自分の住んでる街に絶対に素敵なお店がある! 重い扉を開けて、素敵な場所を楽しもう、

「第二回純喫茶マスター大集会」【後半】- 自分の住んでる街に絶対に素敵なお店がある! 重い扉を開けて、素敵な場所を楽しもう、

2020.08.11

第二回純喫茶マスター大集会 2019年12月1日
 
【純喫茶マスター】
有楽町 ローヤル・野山さん、
神保町 トロワバグ・三輪さん、
亀戸 侍・春日店長、
高円寺 ルネッサンス・岡部さん、檜山さん
【純喫茶コレクション】難波里奈
 
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喫茶店あるある

難波:では後半もよろしくお願い致します。今までって、こういった横のつながりってなかったじゃないですか。でも皆さん一瞬で仲良くなってましたね。先ほど楽屋でも盛り上がってましたが、「喫茶店あるある」って、例えばどんなことですか?
 
檜山:喫煙問題…(笑)。
 
三輪:そう、今ね喫煙問題どうするかっていうことで盛り上がってました。
 
難波:『ローヤル』さんは喫煙可能、『侍』さんも喫煙可能、『ルネッサンス』は喫煙可能、『トロワバグ』は分煙…(※イベント当時)なかなか分煙とかも難しいですよね。
 
三輪:私、逆にここにいらっしゃる方に質問したいんですけど、今日いらっしゃってる方で、喫煙される方はどのくらいいらっしゃるんですか?
 
会場:(バラバラと手があがる)
 
難波:あ、でも少ない…
 
三輪:少ないんですね。
 
難波:吸われる方は、禁煙のお店には行かないんでしょうか?
 
会場:行かないです。
 
難波:ああ〜…やっぱりそこは切実ですよね。難しいところですよね。持論を言わせてもらうと、私、タバコは吸わないんですよ。なければない方がいいんですけど、でも喫茶店の「喫」は喫煙の「喫」でもあるわけじゃないですか。なんなら、喫煙される方が喫茶店文化をずっと今の今まで残してくれて、支えてくれていたので、その人たちを追い出すわけには絶対いかないし、自分が我慢すればいいと思っていて、喫茶店に関してはタバコはありきだと思っているので、そこは私はあんまりこだわりはないんですけど、でも煙が嫌でお店に入れない方もたくさんいらっしゃるので、どちらのリクエストも聴きたくてきっと大変だと思います。マスターの皆さんは喫煙問題どうされているんですか?
 
野山:『ローヤル』は横に長いお店なので、一番奥に扉をつけて分煙の準備をしてます。
 
難波:今は有楽町のあの場所だと吸う方の方が多いですか?
 
野山:有楽町界隈は全部禁煙になってます。吸えるのは『ローヤル』だけなので、吸える人がどんどん集まって来て、煙だらけになってます(笑)。
 
難波:吸われる方には本当にありがたい、天国のような場所ですね。『侍』さんはどうですか?
 
春日:自分が学生時代の時はイタズラで吸ってたこともあったので、吸う人の気持ちも吸わない人の気持ちもわかります。今は喫煙可能なのですが、やはり流れに乗っていくのが筋なのかな、と思っています。
 
難波:ではいずれ禁煙に…分煙は難しいですかね、店内の様子だと。
 
春日:そうですね。分煙も難しいので、完全に吸わないっていうのが一番いいんじゃないかと。ただ、街的に喫煙する方の率が高いので、うちを避難所みたいに使っている人が多いので、そういう人たちにも配慮が大事なのかなとも思いますね。
 
難波:吸えるところが少ないから喫茶店に行くということもありますもんね。『ルネッサンス』さんはいかがですか?
 
岡部:『ルネッサンス』としては、全席分煙というのはできないんですよね。ですので、現実的には曜日で分けるということを考えています。
 
難波:なるほど! それ賢いかもしれない。時間ではなく曜日なら良いかもしれないですね。
 
岡部:私も檜山も、喫煙者でもあり、そこから禁煙した者でもあるので両方の気持ちがわかるんですよ。喫茶店は基本的に喫煙というのがわかっていますし。ですので、できれば曜日分けしたいなあというのが、将来的には思っています。
 
難波:曜日は良いですね。その日が喫煙可能とわかっていれば嫌な人は避けられるし、きちんと換気をすれば次の日に残るということも少ないですしね。これはすごい。斬新ですね。
 
岡部:設備的に無理だからこういう考えになったんですけどね(笑)。
 
難波:タバコを吸わない方でも、喫茶店独自のマッチとかがなくなってしまうのは結構寂しいじゃないですよね。『トロワバグ』さんはどうですか?
 
三輪:うちは全然、今は意味のない分煙なので。塀があるわけでもなくて、カウンターより向こうが禁煙で。やっぱりお食事の時は隣でタバコ吸われると、私も気になりますし。最近、お食事をされる女性の方がすごく増えて来たので、そういう方はカウンターにご案内して、タバコを吸われる方はカウンターより前…というように気持ちしてるんですけど、完全分煙はやっぱり難しいです。神保町って喫茶店がけっこう多いので、なんとなく「あそこは喫煙ができるならうちは禁煙にする」とかそういう連携をしたいなと思っています。うちは女性が多いので、なんとなく禁煙にした方がいいのかなと思ってます。
 
難波:難しいですよね…
 
三輪:うん。今もやっぱり迷う。
 
難波:そういう方のやるせなさを考えたら、お店の方も決断しにくいですよね。なんかいい方法があればいいんですけど…私、やっぱり曜日っていうのがいいなって思います。時間よりも明確で。
 
岡部:常連さんとかは見てるとわかります。この人はタバコ吸わないけど、我慢してきてるんだろうなって。
 
難波:私も吸わないですが、ルネッサンスさん好きで行きますけど、体質的にダメな人もいるじゃないですか。喘息で咳が出てしまうとか。でもそういう方でも、喫茶店を愛している人には行ってほしいし、でも吸ってる方の自由とかも奪いたくないし…っていうのがすごく難しいですね。
 
岡部:吸っている方からしたら、はっきり言ってしゃらくせぇ問題なんですよ(笑)。でも、吸わない方からしたら、気持ち的にも体質的にも色々ある問題なんですよね。
 
難波:吸う方からしたら、煙が嫌ならご遠慮いただきたい…と思いますけど、吸わない方の喫茶店へ行きたいという気持ちとかもありますもんね。『ルネッサンス』さんの曜日分けはどうするんですか?
 
檜山:日曜日はいろんな方が来られるので、日曜日は禁煙。平日は喫煙、というようになんとなく、やんわりは考えてます。
 
難波:なるほど。それが一番いいかもしれないですね。繁華街のお店とかも、普段は喫煙可能で土日だけ禁煙というお店もけっこうありますもんね。
 
三輪:『トロワバグ』も今、土曜日は禁煙にしてます。
 
岡部:やっていてどういう感じですか?
 
三輪:お客さんがなんとなく分かれていきますね。タバコ吸われない方が土曜日にいらしている気がするけど…
 
難波:行く方もその辺はちょっと考慮してお店を選んだり、人の少ない時間を選んだりして、足が遠のくことなく折り合いつけて行ってくれたら良いですね。他は「喫茶店あるある」なにを話していたんですか?
 
春日:地元の方々が長くいらっしゃってて、それこそ親子三代とかもいるよねって話をしてました。やっぱり純喫茶、長いので世代交代もあるんじゃないのって。
 
難波:お店を経営される方の世代交代ですか?
 
春日:それもあるし、お客様の世代交代もあるのかな、と思いますね。亀戸にあるお蕎麦屋さんのおばあちゃんが来てて、しばらく来ないなと思ったらお孫さんが見えて。「お婆ちゃん亡くなっちゃったんですよ」って。悲しいことなんですけど、そうやって下の世代に繋がっていくのを大切にしないとね、というのは「喫茶店あるある」だと思います。
 
難波:野山さんのところはいかがですか? オフィス街だとどういう感じで世代交代していくんですか?
 
野山:そうですね。うちはサラリーマンの方が多いんで、上司が部下を連れてくると、その部下が来るようになる。その部下がまた部下を連れてきて…とそういう繋がりでうちは保ってるんですよ。土日になると、銀座に遊びに来る人とか地方から来る人とかそういうお客さんが多いです。だから、家族連れで子供が多くて。その辺がタバコを吸う、吸わないで変わってくるんですよね。土日を禁煙にするっていうのは、吸う人にとってはやっぱり失礼ですから。だから、喫煙にしてます。それで入ってくるお客さんもいますし、帰っていくお客さんもいますし。もう仕方がないと思うんですよね。
 
難波:でも『ローヤル』さんは広いから、ドアを作って分煙にするんですよね。
 
野山:そうですね。私も今はやめましたけど、昔は吸ってましたので気持ちはわかります。だから、「全然ダメですよ」ってことは言えないですね。吸う・吸わないっていうのはその人の勝手ですから、任せるより仕方ないと思うんですね。ここまで「禁煙!」となったのはオリンピックのせいだと思うんですよ。それでかなりうるさくなったっていうのは事実ですね。それでオリンピックが終わった時にどうなるんだろう? って、僕は柔らかくなると思うんですよね。ここまではうるさくないと思います。
 
難波:オリンピックで思い出したんですけど、『ローヤル』さんオリンピックの駅前再開発であのビルも危ういかもって前、話してたじゃないですか。それは大丈夫になったんですか?
 
野山:オリンピックが終わってからじゃないと結果は出ないと思うんですよ。あそこは土地が東京都で、管理が三菱地所なんですよ。三菱さんというのはいろんな情報を外に漏らさない会社ですから、私たちが聞いても絶対、答えません。だから、オリンピックが終わるとそれがどういうことになるのか…終わってみないとわからないですよね。
 
難波:ローヤルさんは駅のド真ん前じゃないですか。ニュー新橋ビルも解体されるかもって話がいくつもあるので、本当に皆さん、今、行っていただければ常連さんになって沢山、足を運んでもらえるようになると思うので。なるべく先延ばしにせず、ある時にどんどん行ってほしいな。と思いますね。野山さんずっとお店にいてくださいね。
 
野山:はい(笑)。
 
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自分の住んでる街に絶対に素敵なお店がある

難波:世代交代の話に戻るんですけど、『ローヤル』さんに来る方で平社員だった人が社長になったりというのもあるんですかね。
 
野山:そうですね。若い下積みの時から来ていて偉くなっていく人もいますね。偉い人の鞄を持って着いてきていた人が、今度は自分の鞄を持たせて来る…みたいなのは見てますね。そういう面白さはありますね。
 
難波:喫茶店のいいところって、訪れる人に平等じゃないですか。社長だからって豆を3倍入れてあげますよ、とかもないし。払った金額に対して、店員さんはその人を知っていても知らなくても“人間として”扱うというか。皆さんのお店でもさっき「知っている人でもあまり話しかけない」と仰っていたんですけど、本当『トロワバグ』さんでも何回も政治家の方がいるの見たことありますけど、そういう方にも平等に他のお客さんと同じように接していて。だからこそ行く方も、喫茶店はやっぱり特別だし気負わず入れて。お酒が入ったのとは違う安心感みたいなのがあって。そういう場所を提供されている皆さんは、すごい素敵なお仕事ですね。岡部さん、どうですか?
 
岡部:難波さんが仰ってくれるのは本当、光栄なことで……今日もこんな沢山の人が来てくださって。楽屋のモニターで見ててびっくりしちゃったんですよね。「こんなにいるんだ!」って(笑)。
 
難波:さっき楽屋で、「喫茶店が好きな人こんなに来てくれるんだ!」って感動していて。今日、来てくださっている方は勿論なんですけど、来れなかった方でも、喫茶店が好きな方はたくさんいるので。
 
岡部:難波さんの人望もあるんですけど…
 
難波:いやいやいや! 私の話は大丈夫なんで…(笑)。
 
岡部:でも本当に、こんなにいらっしゃるってことに感動して。私たち普段、愛想振りまいて経営しているわけじゃないんで(笑)、それなのにこんなに愛してくださる方がいて、本当に有り難いし、昭和から続く文化がずっとあるっていうのが本当に嬉しいですよね。東京で喫茶店やっても儲からないんですよ正直。でも、それでもやってるっていうのは、来てくださるお客様の愛もあるし、やっている私たちにも愛があるからなんです。本当にだから、皆さんありがとうございます。
 
難波:本当にそうですね。三輪さんはどうですか?
 
三輪:自分の中で気負っているつもりはないんですけど、思うのは、喫茶店って自分が行きつけにできるハードルが低いじゃないですか。私は、若い方でも年配の方でも“自分の行きつけを持つ”って大事だと思うんです。日々の生活の中で「ここに行けばちょっと安心する」とか「ここに行って時間を過ごすのがなんとなくバランスが取れる」とかそういう、自分の家とか仕事場じゃない場所の自分の居場所を持つってとっても大事なことだと思っていて。私が日々お店に立っていてお客様と接して「使命だな」と思うことは、500円のコーヒーだともっと皆さんの居場所が作りやすくなるし、だから、皆さんたくさん通っていただいて。毎日通うのは無理だと思うけど、週に1回でも通ってもらえれば顔って覚えるものなので。だから、ここに行けばいつでもある…みたいな安心感を持つのって、いいと思いません?
 
檜山:すごくいいです!
 
難波:今日で皆さん行きつけが4つできますね。行きつけはいくつあったって良いですもんね。選択肢は多い方が…
 
三輪:「この町に行ったらこの店…」とかっていうのがあると、すごく良いと思うんですよね。
 
檜山:すごく良い!
 
難波:ね。良いですよね。檜山さんは行きつけありますか?
 
檜山:私は喫茶店に行きつけはないのですが、大久保にタイ料理屋さんの行きつけがあります。もう20年、通っているお店があります。
 
難波:今度、私も行ってみます! 私たちは喫茶店を居場所にしてますけど、喫茶店で働いている方々は居場所をどこにしているんだろうって思ったんですよ。お店が終わったあと、皆さんもくつろぐ場所がないと次の日、頑張れないじゃないですか。そんな居場所は、野山さん、どちらですか?
 
野山:ドトール(即答)。
 
会場:(爆笑)
 
野山:やはり、毎日、何百人という人の中にいるので、ひとりになりたいんですよ。ひとりになりたい時にいちばん良いのは、やっぱりドトール。
 
難波:良いですね(笑)。春日さん、どうですか?
 
春日:チェーン店と純喫茶ってなんとなく使い分けると思うんですよね。自分も、行きつけって程じゃないですけど、よく行くのは地元のものが多いです。チェーン店と純喫茶を使い分けるのって時間の差だったりするので、「ちょっと時間ないな」って時は、ドトールなり(笑)。時間があってゆっくりできるなって時は、純喫茶に行くようにしているので、シチュエーションによって違うっていいうのはよくありますね。結局、家でやれることを敢えて喫茶店で…例えば本を読んだり。家でやるのと、ちょっとお金を払って喫茶店でやるのでは、満足感が違うと思うんです。ちょっとだけ贅沢。そういう使い分けをしてます。
 
難波:すごく良いですね。三輪さんはどうですか?
 
三輪:私は神保町愛がすごいので…喫茶店はカフェ・デ・プリマベーラが好きです。年配のお父さんお母さんが夫婦でやっていて、大好きなお店なんですよ。だからなるべく行きたいんだけど、営業時間がかぶるから。しかもうちより早く閉まっちゃうのね。だから行きたくても自分の仕事が終わったら閉まっちゃってるとかいろいろあるんです。神保町の中でいいお店がいっぱいあるから、行きつけがいっぱいあって。そこのお店の方がうちに来る、また私が行く…っていうのがあるからすごい楽しいです。
 
難波:皆さん、三輪さんに聞いたら神保町の美味しいお店どんどん教えてくれると思うので。
 
三輪:飲み屋とかも知ってます(笑)。
 
難波:岡部さんの行きつけはいかがですか?
 
岡部:行きつけっていうのはないんですけど、ほっとするのは自分の店ですかね。
 
難波:すごい良いじゃないですか! それって、おやすみの日に行って癒されているんですか? それとも、働いている時に癒されているんですか?
 
岡部:そういうわけじゃないんですけど…自分を“中央沿線で伝説的な店”っていうのを従業員として経験した生き字引みたいに思ってるんですよ。
 
難波:例えば、『クラシック』『ルネッサンス』以外に…
 
岡部:例えば、吉祥寺の映画館『バウスシアター』とか、中野の『ぷらすちっく』(まんだらけ?)とか、閉店するまで働いていて、あとここの場所の、古本屋さん。そんなところを経験したのがすごく良かったなって思ってるんです。
 
難波:そういうものの色々な経験が『ルネッサンス』に生きていますよね。
 
岡部:やっぱり、歴史あるものを皆さんが愛するっていうのがわかる気がするんですよ。私も愛があったからこそ働いていたので。
 
難波:働くものでもあり、そういう愛する心も十分に知っていて二面性を持ってお店にいるから、きっと居心地の良い空間が作れるんですね。だから愛想悪くないです、全然(笑)。
 
岡部:皆さん、昭和からの文化を愛するのであれば、昭和から続く店に通って欲しいですね。
 
難波:ほんとに。
 
岡部:通うことが愛です!
 
難波:そうですね。それがお店の存続にも繋がりますからね。
 
岡部:なので是非いらしてください。今日、昭和を愛する人がこんなにいっぱい集まってくださって、私びっくりしたんですよ。なのでこれを伝えたいです。愛するならば、通っていただきたい! それぞれの愛する店に通っていただきたいです。
 
檜山:それだ〜!
 
難波:皆さんね、メディアに出てるお店も良いんですけど、自分の住んでる街に絶対に素敵なお店があるんで、そのお店のマスターを支えてあげてください。それでたまに他の街に出たら、今日ここにいらっしゃるマスター達の店に行ったりとか、そこで聞いて、おすすめのお店に行ってみるとか、そんな感じでどんどん喫茶店が点と点が繋がる感じがしますよね。
 
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初めての人でもコミュニケーションを楽しくとれる方法とは?!

難波:今日、ゲストで遊びに来てくださっている、第1回喫茶マスター大集会の出演マスター、虎ノ門・『ヘッケルン』森さん、神田・『エース』清水さん、目黒・『ドュー』嵯峨さん、新宿・『らんぶる』重光さん、前へお願いします! 多分、これだけのマスター達が勢ぞろいするイベントはなかなかないですし、ちょっと来年、私もイベント少しお休みするのでこれはかなり貴重な機会です。野山さん、どうですか? この光景。
 
野山:これは感激ですね。
 
難波:皆さんもちろん野山さんのこともご存知で…
 
森:先日の日曜日、『ローヤル』さん行ってきました! 男性のスタッフさんが4、5人いて、「女性はいないのかな」と思ったんです。
 
野山:男ばっかりなんです(笑)。
 
難波:今日はお休みの中ありがとうございます! 駒込・『アルプス』の太田さんは遠方に行ってしまっているので今日はご欠席です。では、質問が来ているのでこれを皆さんに聞いていこうと思うんですけれども…「喫茶店で、初対面の人でも楽しくコミュニケーションを取れるコツがあれば教えていただきたいです。」皆さんコミュニケーションのプロじゃないですか。では野山さんから…
 
野山:私のところはですね、大体お店に3回くらい来ると顔を覚えます。それで声をかけます。
 
難波:なんて声をかけるんですか?
 
野山:「この間もいらっしゃいましたね」という風に…うちでは私以外のスタッフも声をかけます。そのくらい徹底しています。
 
難波:話しかけられたくない人もいると思うんですけど、覚えてて、そうやって声をかけてもらえると「自分はここにいていいんだな」って安心しますよね。
 
野山:話しかけられたくないような人は見たら分かりますので、声はかけないです。でも、そういう人で暫く来なくなって久しぶりに来たときに「なんだ、お前いたの?」なんて僕に声をかけられたりしますね。
 
難波:そうなんですね。向こうも気になってるんですね。
 
野山:そこで繋がりができていくと思うんです。
 
難波:そうですね。重光さんはどうですか?
 
重光:えっと、なんでしたっけ…
 
難波:あれ〜!?(笑) 初めての人でもコミュニケーションを楽しくとれる方法です!
 
重光:『らんぶる』は『ルネッサンス』の方に近くて、お客様から話し掛けて来られない限りは、いつも来てくださっているのはわかっているんですけど、あまりこちらからは行かないようにしていまして。でも、初めていらっしゃった方でもお話し掛けて下されば、僕も含めてスタッフの人たちも個性的な人たちが多いので、楽しんでいただけたらなと思います。
 
難波:なるほど…ありがとうございます。では次は春日さん。
 
春日:『侍』の人材教育で、「武道の心得」を取り入れてやってるんですね。その中に「間合い」というものがあって、お客様との間合いをはかりながら、「この人は今日はゆっくりしたいのかな?」とか「お話がしたいのかな?」とか、自分たちが察して声を掛けるという指導をしているんですね。「緊張しちゃって話し掛けづらいな」っていうのは見るとわかるので、自分たちの方から声を掛けてあげると次第と話が発展していくので、メニューの紹介とか、『侍』の中のこととかを少しでも伝えていけるようにしてます。
 
難波:控えめな…“侍”っぽいコミュニケーションですね。嵯峨さんはいかがですか?
 
嵯峨:うちの場合は、お客様との距離が近いのでコミュニケーションを取りやすいと思うんです。大体、入ってきたときにわかります。「この人話する人だなとか、ほっといて欲しいんだな」とか。『侍』さんのところも仰ってましたけど、「間合い」がすごく大事だなと。それらを経験から判断しますので、初めての方でも満足していただけると自負しております。
 
難波:嵯峨さんはこんなに穏やかで優しそうに見えて、慣れて来た人には「何しに来たんだ、このやろう」っていうんですよね(笑)。そのドSプレイが好きな人はどんどん通って仲良くなってください。冷たい、キュンとする一言を投げてくれます。
 
三輪:言われたい(笑)。
 
難波:三輪さん言われたいらしいので、来たら言ってあげてください(笑)。岡部さんはさっき、ご自分は話し掛けられたくないと仰ってたじゃないですか。皆さんに対してはどういう風にしてますか?
 
岡部:お酒を飲むバーとかだったら話すのが普通だと思うんですけれど、例えば、コンビニとかに行って覚えられちゃったりしたら嫌なんですよ(笑)。
 
難波:コンビニ結構、覚えられませんか?
 
岡部:そう! 覚えられちゃうんですけど。それがちょっとなぁっていうので。それに近い存在かなと思ってるんですよ、喫茶店って。なので、なるべく「あなた知らないよ」っていう風に接してるんですけど、それだとあまりにも愛想がないっていう感覚の方もいらっしゃるし。あと、あまりにも常連の方とかはもちろんこっちも覚えているので、「ミルクがない方がいい」とか。もちろん覚えてますね。
 
難波:そこでさりげなく示すことによって知ってる人は「覚えてくれてる」って感じて…
 
岡部:そうですね。砂糖がいくつ…とか。
 
難波:『ルネッサンス』さんのコーヒーは、スプーンに角砂糖が2つ載ってくるんですよ。あ、昔はみんなそうだったんですか? ポットじゃなかったんですね。2つがいちばん美味しいんですか? その辺まで掘り下げたいけど、みんな帰れなくなっちゃう(笑)。清水さんはどうですか?
 
清水:初めて来た人の見分け方…『エース』の場合はですね、大体、2回か3回、目が合うとか、雑誌を持っていない方、それからスーツケースを持っている方。そういう人は「お話をしたい!」という方ですね。うちの「のりトースト」を目当てに、台湾のお客さんが多くなりましてね。海外のお客さんが最近は3割くらい。台湾の雑誌に載っているんです。なので、「のりトースト」を話のきっかけにしたりします。
 
難波:皆さんその「間合い」は最初から持っていたものではなくて段々身につけたんですよね。
 
清水:そうですね。あと、私は、今から30年…40年くらい前から『トロワバグ』さん、お母様の時代から知っております。神保町に行ったら必ず寄ってください皆さん。特に神保町はいいお店がたくさん集まってるんです。それから、新橋に行ったら『ヘッケルン』の森さん、目黒に行ったらですね、駅から2分の『ドュー』さん。それから新宿に行ったら、難波里奈ちゃんと同級の『らんぶる』の重光さんですね。
 
難波:宣伝大会になった(笑)。神田の『エース』ももちろんよろしくお願いします。三輪さん、今の宣伝を受けてどうですか?
 
三輪:ありがとうございます(笑)。私の母の代から来てくださっていたお客様が今も来てくださって、長くやってるとよかったな、と思うことがたくさんあります。それくらいしか喋れないんですけど…
 
難波:エースには行ったことありますか?
 
三輪:あります、あります! とってもいいお店です。
 
難波:…森さん、もう待ちきれない感じですか?(笑) じゃあ次、森さんお願いします。
 
森:さっきから聞いてるとね、初対面でね、2、3回くると大体わかる…私もまったくその通りです。私、森静雄っていうんですけどね、静かじゃないから静雄っていうんですよ(笑)。お店のカウンターの私の前に座るとね、そこはひとり3,000円ずつもらう場所なんです(笑)。残念だけど、払った人はいません。でもね、きっと間違って払う人もいると思うんですけど、期待はしていません(笑)。お店を長い間やっていると、お客さんで定年になった人がたくさんいます。その人たちの「マスター、お世話になりました。定年です」っていう言葉。これにはね、熱いものを感じます。35年、本当にヘッケルンを愛していただいて。35年かけて、右も左も分からないお嬢さん息子さんとかそういう人たちが来ててね。そういう人たちが定年で来なくなると思うと、立派になったと感じられて嬉しいんですけど、同時に寂しい。そういう、人と人との絆を大事にしてます。初対面の人が来て、一言、二言くらい喋ったら、私は三言喋りますから(笑)。喋らせたら明日の朝くらいまで喋っちゃうので。実力はそれくらいありますよ!
 
難波:本当に森さんはお話上手で、帰る時間を言っておかないと、平気で23時くらいまでしゃべり続けるので(笑)。今日は19時に帰りますと言っても、大体、帰るのは20時半とかですよね。なので、時間を気にせずだらだらお話したい! というときは森さんのところに行くと本当に思う存分お話ししてくださるので、皆さん、参考になりましたでしょうか? 人見知りの人も、こうやってコミュニケーションをとっていくうちにどんどん仲良くなるのかもしれないですね。
 
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ベテラン組と、2代目を継いでいる組

難波:今日はベテラン組と、2代目を継いでいる組が集まっていますが、お互いに質問とかあったりしますか? 特に岡部さんは『らんぶる』の重光さんめちゃくちゃ気にしてたじゃないですか。
 
岡部:私、重光さん見たときビックリしちゃいました。私は新宿だったら『スカラ座』も行ったり『らんぶる』にも通ってて。自分たちが店をやるにあたって、皆さんもそうだと思うんですけど「喫茶店をやる」って決意したときに、やっぱり儲かるものではないので。ビジネス的には全然、ダメな仕事なので(笑)。そういう面において、重光さんがあまりにもビジュアル的にインパクトが強すぎて(笑)。
 
難波:名曲喫茶同士ですしね。嵯峨さん、今日はどうですか?
 
嵯峨:光栄でございます。また伺いますので、よろしくお願いします!
 
難波:第1回に出ていただいて以来、皆さんすごい行き来されてますもんね。すごい仲良しで。
 
清水:まだ何ヶ月も経ってないですよね。
 
難波:さっき喫茶店は儲からないと仰ってたんですけど、でもそれ以上に皆さん喫茶店がお好きで、そこに楽しみがあってすごく信念があって続けてらっしゃるじゃないですか。だからベテランの皆さんもそうなんですけど、2代目とか若い方達が継がれるってすごい素敵ですよね。清水さんどうですか?
 
清水:経理から何から細かいことまでいろんな悩みがあると思います。そういうところで私も1人になりたい時がありましてね、そういう時はやっぱりベローチェに行きます(笑)。
 
難波:なるほど。じゃあ神田のベローチェで清水さんを見ても、皆さん話し掛けないでくださいね(笑)。檜山さん、何かありますか?
 
檜山:私たちは2代目というか…特に親族でもなく、継いだって言ってもいいのか、新しいお店って言った方がいいのか微妙なラインでお店を立ち上げたものなんですど、でも、だからと言って昔を知っている人に残念だと思われたくもなく…すごく微妙で。
 
難波:今、何年目でしたっけ?
 
檜山:まだ12年…だから、昔を知っている人に残念に思われないようにしたいのですが、新しいお客様もきてくださるので、そこで直接「2代目です、3代目です」って言えないもどかしさみたいなものが私たちにはちょっとあるんです。
 
清水:難波さん、ちょっといい? うちのすぐ近くに神田外語学院っていう語学の学校があるんですよ。先日、女性の方が入ってこられまして、「私が20歳のときにそこの学校へ行ってた」って言うんですね。その人は45年ぶりにうちに来てくれたらしくて「『エース』さん、まだやってたんですか」って。
 
難波:『エース』の開店時代を知っているってことですよね。
 
清水:そうです。「懐かしくて伺いました」ってことでね、うれしかったですね。30年、40年ぶりだと言う方が年に2、3人来ますかね。周りがみんなチェーン店のお店になっちゃいましてね。神田駅周辺ではうちがいちばん古くなっちゃいましてね。だから「『エース』さん、残っててくれてよかったわ」なんて言ってくれましてね。そう言う方が来てくださるのは嬉しいですね。
 
難波:今『ルネッサンス』に来ている方が何年か後に来てくれたら嬉しいですよね。
 
清水:頑張っていただきたいと思います。
 
難波:春日さん、何か質問はありますか?
 
春日:私はどちらかと言うとまだ若手で、40年、50年とやっているお店のマスターは若い頃はどう言う考えでやっていたのかなとすごく気になっていて。自分自身もマスターの想いだとかこだわりとかそう言ったものを引き継ぎながら、それを自分の中で理解してどんどん伝えていきたいって思うんですけど、正直、ブレちゃったりとかすることもあるんですよ。だから、そう言う時代ってあったのかなって言うのがすごく気になります。
 
難波:森さん、どうですか?
 
森:ブレないって言うのはね。私は何十年もやってます。それで、うちによく来てくれるお客さんもいます。うちのお店のルールから外れる…そう言う人は切ることが大事です。自分のパターンにハマってくる人は素晴らしいと思ってるけど、でも、ルールに反する人…例えば、タバコをボンボン吸ったり、足を投げ出したり。そう言う人は切る。今年もう10人切りました。平気なんですよ、人を切るって言うのはね、新しい人を芽生えさせるわけ。それが大事なんですよ。ゴマをするよりルールに反する人を切った方がいい。
 
難波:マスターの態度は一貫だからこそ、そこに合う人は来て欲しいし、合わない人は来ないで欲しいと。
 
森:そういうことです! その代わり、世界中からいろんな人が会いに来てくれる。だから私は休めないんです。
 
難波:森さんは肋骨が折れても店に立ちますから(笑)。今、清水さんが横ですごい頷かれてましたね。野山さんはどうですか? 今日、皆さんとお会いして。
 
野山:そうですね、私はまだオーナーじゃないので、使われてる立場で、色々制限がありますので。今、森さんが仰ったように自分でお客さんを切ったりとかはできません。その辺の難しさがありますけども、そういう態度の悪いのは出します。
 
難波:そうなんですね。野山さんに言われたらめちゃくちゃ反省して、心が痛いと思います(笑)。野山さんは意志が一本で、いつも同じ態度で迎えてくださるので、『ローヤル』は野山さんなくてはならないと思ってます。野山さん、そのままでいてくださいね。三輪さんはどうですか?
 
三輪:喫茶店は、ずっとそこに居なきゃいけないし、立ってなきゃいけないし、コーヒーを淹れるのもすごい体力を使うと思うんですよ。病気したってお店を閉めるわけにはいかないじゃないですか。その健康管理を、大先輩方はどのようになさっているのか…っていうのを伺いたいです。
 
嵯峨:僕は去年、大病をしちゃったんですよ。つくづく健康が大事だなと思ってます。それでお店の営業時間を短縮したんです。どこかで蓄積されます。だから、無理をしないこと。無理だと思ったら休むことも必要だと思います。その意気で頑張ってください! 休んでも森さんみたいにしゃべりっぱなしっていうのはやめてくださいね(笑)。
 
難波:(笑)。重光さん、今日はどうでしたか?
 
重光:実は今日、難波さんには言わずにチケットを買ってお客さんに紛れていようと思ったんですけど、早々にバレてしまいまして。それでこういう状況になってるんですけれども…
 
難波:頭が…
 
重光:春日さんがさっき話されていた、「ブレてしまうことがある」ということで、僕の方が多分、年齢は上だと思うんですけど、僕も始めて最初の頃の時って、色々、自分のやりたいことが出てきて。例えば、『らんぶる』を使って夜ライブイベントをやりたい! とかそういうのはすごい思ったんですけど、いまだにずっとだめだよっていうのは言われてて。昔から来てくださっているお客様に変わらぬ姿を提供するっていうのが大事だと思って。それで、うちは前は地下の席も全席タバコを吸えたんですけど、禁煙にしたところ、お客さんにもたくさん怒られましたし、売り上げも下がっちゃったんですけど、でも、そういうどうしても仕方ない変化みたいなものもあると思うんです。またこの4月に条例ができたら、もううち1階も吸えなくなってしまうと思うんですけれども。そういうことも色々あるとは思うのですが、そういう変えなくちゃいけない部分と、核となる残さなきゃいけない部分っていうのはあるのかなって思いました。
 
難波:今の話が本当にその通りで、喫茶店が好きなのは、変わらないからなんですけど、「変わらないために変わってること」ってたくさんあるじゃないですか。それを、同じスピードで変わってるから気づかなかったり、気づかせないような沢山の努力とかしてくださっていて、本当に喫茶店というお仕事は大変だし、でも夢もあるし、皆さん優しいし気分も明るくなるし。さっき三輪さんも仰ってましたけど、居酒屋よりはハードルが低くて、気分が向いたときにフラッといつでも行けて。そんな素晴らしい場所を皆さん今日は9店舗も知ることができて。もう皆さん、最強ですね!
 
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重い扉を開けて、素敵な場所を楽しもう

難波:最後、皆さん一言ずつお願いします。
 
重光:素敵な喫茶店がいっぱいあるので、みんな楽しみましょう。ありがとうございました!
 
嵯峨:今日は本当にありがとうございました。まだまだ喫茶店はいっぱいありますので、みんなで盛り上げていきましょう!
 
清水:今日は皆さん、貴重な1日を割いていただきましてありがとうございます。是非それぞれのお店の近くに行ったら寄ってください。
 
森:皆さんありがとうございました。はっきり言って、うちの店には来ないでください(笑)。
 
檜山:若輩者の私たちが参加させて頂いて。本当にありがとうございます。今日はただただ、感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございました!
 
三輪:これだけたくさんの方にいらしていただけて本当に嬉しく思います。ありがとうございます。さっきも申しましたけど、少しでも自分の行きつけのお店を作って頂いて、色んなところに顔を出していただけたらと思います。ありがとうございました。
 
岡部:今日いちばん印象深かったのは、『らんぶる』の重光さん(笑)。今日はこんなにたくさんの方が来てくださって、本当に嬉しくて。今後、平成、令和となって、「良い喫茶店」って感覚は変わると思うので、昭和を愛する方はこれからも純喫茶を愛していただけたらと思っています。
 
春日:純喫茶を愛している人がこんなにいるんだっていうのを改めて感じて。好きなもの同士が集まるとすごくパワーになるのかなとすごく思いました。どこの喫茶店も扉が重いイメージがあると思うんですけども、重い扉を開けて頂いて、素敵な場所を楽しんでいただけたらなと思います!
 
野山:純喫茶っていうのを持続させるのはすごく難しいと思うんですよ。それで今これだけ…生き残ってるって言ったら変ですけれども、そこまでやっていくっていうのは経営者の方のかなりの努力が必要ですし。それをこの場にいる皆さんも多少はわかっていただけるかなと思うんですよ。私たちも頑張っていきますので、純喫茶をよろしくお願いします!
 
難波:是非、皆さん今日は聞けなかったこととかは直接お店に行ってください。さっき言ってたんですけど、好きなお店には足繁く通って、好きだって気持ちをたくさん出すことでお店の方もとっても嬉しいと思うので。そしてまたこういう会ができたらいいなと思うので、その時は皆さん、よろしくお願いします。今日はありがとうございました!
 
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▼ぜひ合わせてお読みください
たばこ×純喫茶、文化と健康との間で揺れるマスターたちの熱い議論「純喫茶マスター大集会」(難波里奈)

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