灰野敬二と蓮沼執太によるコラボレーションアルバム『う た』が9月3日(水)にリリースされる。2021年の同日(9月3日)には渋谷WWW Xにて『う た』公演が行われており、同年に制作を開始してから4年越しでのスタジオアルバムのリリースとなる。
蓮沼執太がほとんどの楽器演奏と歌詞を手がけ、その音楽と言葉に対して灰野敬二が瞬発的にメロディーを発声することで1枚のアルバムが完成。今回撮りおろしされたアーティスト写真は池谷陸が撮影し、ジャケットのアートワークは小池アイ子が担当。楽曲のコンセプトでもある口から発せられる「うた」をモティーフとしており、灰野と蓮沼それぞれの口元から言葉が表現されている。
灰野敬二と蓮沼執太は2017年に初共演。事前の打ち合わせがないまま、互いにどのような演奏をするのかわからない状況で灰野敬二は歌を、蓮沼執太はBuchlaのシンセサイザー演奏を選び、ステージに上がった。蓮沼がシンセサイザーの音を出し始めると、灰野は日本の国家『君が代』を歌い出した。二人のコラボレーションはここから始まる。
2018年に、京都ロームシアターで蓮沼が主催する音楽祭『ミュージック・トゥデイ・京都』に灰野は竹村延和、角銅真実、エレナ・トゥタッチコワ、空間現代らと共に出演。2021年、パンデミック最中に渋谷WWW Xで開催した初めてのワンマン公演『う た』を開催。この公演後、二人はコラボレーションアルバムの制作作業に入る。蓮沼が用意した歌詞と音に対して、灰野の歌声が呼応するように旋律を生み出し、二人の音楽として響き合っていく。
2023年、横尾忠則現代美術館でのコラボレーションコンサート、2024年横須賀にある無人島猿島での公演を成功に収め、2025年、ついにコラボレーションアルバムが完成した。
本作はライブパフォーマンスと同様に歌詞のみが灰野の手元にあり、どんな音を蓮沼が出すかは知らない状態でレコーディングが行われた。灰野敬二が歌い、蓮沼執太が器楽を奏でる。非常にシンプルな組み合わせでありながら、叙情的なサウンドスケープの中で灰野の歌声が音として響き渡るアルバムとなった。
リリースに先駆けAL『う た』の事前予約もスタート。CD販売店での予約もあわせて開始された。
商品情報

う た
発売日:2025年9月3日(水)
品番:POCS-23063 / W&WC-0003
定価:¥3,300(税込)
レーベル:windandwindows
Distributed by VMG / UNIVERSAL MUSIC LLC;
収録楽曲:
「潜」含む全10曲