気鋭の若手実力派女優を起用した音楽プロジェクトが始動。プロジェクト名は“Mágico”(マジコ)。ポルトガル語で「魔法の」といった意味で、今しか捉えることができない若手女優たちの魔法の瞬間を音楽(歌)で切り取り、季節ごとに紹介しようというもの。
そのプロジェクトの第一弾となる夏編として、ドイツの名匠ヴィム・ヴェンダース監督最新作『PERFECT DAYS』(第96回アカデミー賞国際長編映画賞ノミネート)に、役所広司演じる主人公の姪役で出演している中野有紗が登場。『PERFECT DAYS』の挿入歌でもある、現在、世界的に注目を集めるシンガー・ソングライター、金延幸子の名盤『み空』(1972年)所収の「青い魚」をカバー。8月7日(水)に7インチ・シングルとしてリリースする。
カップリングには、中野が幼い頃から親しんできたという、1961年公開の映画『ティファニーで朝食を』のなかで主演女優のオードリー・ヘプバーンが歌い、スタンダードとなっている名曲「ムーン・リバー」のカバーを収録。
プロデュースは、アヴァン・ポップの最前衛の一人として、長く日本のオルタナティヴ・シーンの最前線で活躍する音楽家、山本精一が担当。凛とした中野の歌声と山本のサウンドメイクが奇跡的な化学反応を見せる。ほのかにサイケデリックなサウンドのなかで中野の歌声が映える「青い魚」はもちろん、名状しがたい美しさを湛えた「ムーン・リバー」は、山本精一が手がけたという点でも聞き物だ。
著名女優の写真集なども手がけるフォトグラファー、熊谷直子が撮影した中野の写真を使用したカバー・アート、および、同じく熊谷の撮影・編集によるショート・ビデオにも注目。(Photo by Naoko Kumagai)
▼中野有紗「青い魚」Short Music Video
【中野有紗(なかのありさ)プロフィール】
2005年、東京都生まれ。モデル・女優。モデルとして、広告や雑誌などで活動中。女優として、第76回カンヌ国際映画祭コンペティション部門正式出品、第96回アカデミー賞国際長編映画賞日本代表作品『PERFECT DAYS』(監督:ヴィム・ヴェンダース)に役所広司演じる主人公の姪役で出演。「2024年おおさかシネマフェスティバル」新人女優賞を受賞。現在、全国公開中。