現在ハリウッドを拠点に活躍する、『あずみ』『ルパン三世』、そしてジャン・レノ主演『ドアマン』の北村龍平監督が、その作風と世界観で熱狂的なフォロワーを持つ髙橋ツトムの代表作『スカイハイ』のスピンオフ作品『天間荘の三姉妹』を映画化。
いのち、ひとの生と死、家族や近しい人たちとのつながり、など誰にとっても他人事ではないテーマを、
観る者の心に問いかけながら見つめていく映画『天間荘の三姉妹』が10月28日(金)より全国公開中だ。
このたび、公開記念舞台挨拶に登場した母・寺島しのぶと父・永瀬正敏を直撃。撮影時のエピソードや好きなシーンを明かす動画が公開された。
人々が自らの魂の行方を決めるために訪れる、天界と地上の間にある街、三ツ瀬にある老舗旅館“天間荘”の大女将・天間恵子を演じる寺島しのぶは、本作への出演を決めた理由を「(脚)本の持つ魅力。“天間荘”というところがあったならいいよね、という気持ちで一つ一つのシーンを心を込めて演じようと思いました」と告白。
一方、三姉妹の父・小川清志を演じた永瀬正敏は「大切な人を亡くされたり別れたりした時に、僕もお袋であったり弟を亡くしているので、彼らがどう思っているんだろう、どう過ごしているんだろうといつまでも考えてしまうので、(天間荘のような)ああいう場所があるのかもっていう提案ができれば、それは素晴らしい」と作品の魅力を教えてくれた。
好きなシーンについて寺島は「最後の、いざ行こうか、というところ。この家族どうなるんだろうな、来世でまた巡り合うのかな、と自分で色々考えながらみんなで手をつないでいました。とても印象深いシーンでした」と、終盤で家族の魂が旅立つ思い出深いシーンを回想した。
たまえがイルカショーでデビューする際に、観客に向かって思いを吐露する寺島の演技について永瀬は「何度もやられていたんですよ。リハーサルの時から100%で。声をつぶしちゃうんじゃないかと心配しながらも、地元のエキストラの方にも協力していただけた。それ(=その姿)を見ていたので、皆さん(演技ではなく)本気で思っていただけた。あれはしのぶさんすごかったなと思いました」と絶賛。
最後に、これから作品を観る方に向けて「映画を観て、想いを繋げて欲しい」とのコメントで締めくくった。
商品情報
映画『天間荘の三姉妹』
キャスト:
のん 門脇麦 / 大島優子
高良健吾 山谷花純 萩原利久
平山浩行 柳葉敏郎 中村雅俊(友情出演)/ 三田佳子(特別出演)
永瀬正敏(友情出演) 寺島しのぶ 柴咲コウ
プロデューサー:真木太郎(「この世界の片隅に」)
監督:北村龍平 脚本:嶋田うれ葉 音楽:松本晃彦
主題歌:「Beautiful World」玉置浩二 feat. 絢香(日本コロムビア)
原作:髙橋ツトム『天間荘の三姉妹-スカイハイー』(集英社 ヤングジャンプ コミックス DIGITAL 刊)
配給:東映 制作プロダクション:ジェンコ 製作:『天間荘の三姉妹』製作委員会
2021年 / カラー / シネマスコープ / 5.1ch
©2022 髙橋ツトム / 集英社 / 天間荘製作委員会
大ヒット公開中!
【ストーリー】
天界と地上の間にある街、三ツ瀬。美しい海を見下ろす山の上に、老舗旅館「天間荘」がある。切り盛りするのは若女将の天間のぞみ(大島優子)だ。のぞみの妹・かなえ(門脇麦)はイルカのトレーナー。ふたりの母親にして大女将の恵子(寺島しのぶ)は逃げた父親をいまだに恨んでいる。ある日、小川たまえ(のん)という少女が謎の女性・イズコ(柴咲コウ)に連れられて天間荘にやってきた。たまえはのぞみとかなえの腹違い妹で、現世では天涯孤独の身。交通事故に遭い、臨死状態に陥ったのだった。イズコはたまえに言う。「天間荘で魂の疲れを癒して、肉体に戻るか、そのまま天界へ旅立つのか決めたらいいわ」。しかし、たまえは天間荘に客として泊まるのではなく、働かせてほしいと申し出る。そもそも三ツ瀬とは何なのか? 天間荘の真の役割とは? たまえにも「決断の時」が刻々と近づいていた。
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