株式会社偕成社は、 『どうぶつ英語フレーズ大集合!』(河本望 著/宇田川新聞 絵)を2021年8月30日に刊行。 50におよぶ「動物が出てくる英語イディオム」を、 動物ごとに収録。 中学生ごろからの、 英語の学習を楽しくサポートする一冊。
『どうぶつ英語フレーズ』では、 50のイディオムを紹介。 そのどれもに、 直訳するだけではわからない、 英語圏の文化が現れている。
例えば 「Crocodile tears」 、 直訳 「わにの涙」 。 そのままの意味かと思いきや、 その意味は 「うわべだけの涙・うそ泣き」 。 その言い回しが定着した説として、 1つには14世紀にヨーロッパで流行した旅行記の存在が挙げられている。
「Lame duck」 、 直訳 「足の不自由なアヒル」 は、 「任期満了前の、 影響力を失った大統領や政治家」 を表す。 こちらは19世紀アメリカで、 なかなか前に進めないあひると、 影響力を失った政治家を結びつけて使われ始めた。 この言葉は、 最近では日本でも「レームダック」とそのまま使われるようになっているが、 こうした背景を知っていると、 すっと言葉が入ってくる。
このように、 それぞれのフレーズがどのように生まれたか、 使われ方などが見開きで解説してあります。 やさしい表現で明快に書いてあるため、 お話のように読むことができ、 自然にフレーズを覚えられる。 最後に例文コーナーもあり、 実際に文章の中でどう使われるかがわかる。
本作の元になったのは、 毎日中学生新聞で2005~2006年に連載されていた「英語の森の動物図鑑」。 書籍化にあたり、 作者の河本望さんが再構成・加筆修正し、 グレードアップしている。
また、 宇田川新聞によるユニークな挿絵も見応えたっぷり。 人気番組「出川哲郎の充電させてもらえませんか?」(テレビ東京)のイラストなどを手がける宇田川新聞。 本作では英語フレーズの直訳の意味、 実際の意味をおもしろく切り取って木版画で表現しており、 本全体に趣を与えている。 クスッと笑え、 記憶に残る描写も多く、 イディオムを覚えるのにも一役買ってくれている。文法に単語、 文章読解と、 さまざまな英語学習がある中で、 文化や歴史に根付いたおもしろい視点から学習できる一冊。 英語に親しみを感じ、 苦手意識を減らす一助にも。大人の方にもおすすめ。