小説『あの夏が飽和する。 』(2020年9月18日発売)は12月中旬出来の重版をもって5刷、 累計9万部を突破。 10万部を目前にしている。新たな購入特典として、 朗読音源の制作がされていたがその詳細が決定。 また、 本書の結末に大きく関わる石田武命(いしだ・たける)役として人気声優・梶裕貴の出演が決定。
本書が著者小説デビュー作でありながら異例の大ヒットとなったことを受け、 読者の皆さまへの感謝の気持ちを込め、 10月26日に「本書の本文から好きなシーンを読者にお寄せいただいたうえで朗読箇所を決定、 朗読音源化し、 購入者全員にプレゼント」することを決定。 追加購入特典として新たな朗読音源の制作を発表。
12月1日午前0時まで『あの夏が飽和する。 』公式Twitter上で「一番朗読してほしい場面」を募集、選考の結果、 「クライマックス」部分の後半(456頁)から、 「エピローグ」までの朗読音源を新たな購入特典に決定。尚、 収録した朗読音源は、 初回購入者特典・重版以降購入者特典のダウンロードページを通じて購入者全員が入手することのできる追加特典となる。 朗読音源のプレゼント時期は2021年初頭を予定。豪華声優陣によって演じられる本書ハイライトシーンの完成を楽しみに待とう。
そして、 家族の呪縛に苦悩し、 心を狂わせていく少年・石田武命(いしだ・たける)役として 人気声優・梶裕貴の出演が決定。 破滅に向かう武命の心情が痛々しく胸に迫る物語のクライマックス。 その後、 彼が書いた手紙が中心となって展開するエピローグまでを梶裕貴が演じ切る。
石田武命役・梶裕貴 コメント
自分自身も絶望を感じること、 生きていてどうしようもなく苦しいことは多々ありますが……それでも、 まだ恵まれていた方なのかもしれないと、 そう思わされるほど、 読んでいて常に苦しくて仕方なかったです。
それぞれの気持ちがわかるから。 人間、 ひとつのボタンの掛け違いで、 こうも違った未来を選択してしまうんだなと……とても悲しくなりました。 演じさせていただいた武命もそう。 序盤、 あれだけ元気そうに、 幸せそうに見えた彼が、 まさかあれほどの闇を抱えていたとは。 役作りとして、 彼の心情にのめり込めばのめり込むほど、 辛い気持ちでいっぱいになりました。 ただ役者としては、 ぜひ本編の彼を演じてみたいなとも思ってしまいました。 それでこそ、 彼の闇を本当の意味で共有し、 昇華してあげられるのでは、 と思うから。
今回はエピローグでの「武命の手紙」を朗読させていただきましたが……前を向こうとしつつも、 そう一筋縄ではいかない歯痒さや心の不安定さを表現できればと思い、 演じさせていただきました。 声と芝居がつくことで、 彼の想いが、 少しでも誰かに伝わるきっかけになってくれたら幸いです。 ぜひ、 お聴きください。