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ライブハウスという"場所"を守るために オリジナルクラフトビール『LOFT BEER』が今週末からロフト各店舗で発売

2020.06.09

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ライブハウス「ロフト」グループでは、オリジナルクラフトビール「LOFT BEER」を6月13日(土)より発売する。
 
これは、新型コロナウイルス感染症拡大の影響で長期休業を強いられ、苦境にあえぐロフトグループ救済のために、元ロフトスタッフで現在は吉祥寺のスコティッシュパブ「The Wigtown(ザ・ウィグタウン)」を経営する山崎氏完全出資の元で数量限定製造されたオリジナルのクラフトビール(売り切れ次第販売終了)。
 
ラベルには、イラストレーター寺田克也氏が以前イベントで描いたイラストに、今回のためにロゴを加えて提供してもらった。
醸造したのは三鷹にあるブルワリー「OGA BREWING」。軽めのボディながらもキレがあり、フルーティーな香りがガツンと来る1杯だ。
 
なお、吉祥寺の「The Wigtown」では特別にドラフトビールを飲むことができる。
The Wigtown
吉祥寺南町2-13-4 ユニアスオフィスワン101
Twitterはこちら→@thewigtown
 
ライブハウスというすべての表現者にとって大切な“場所”を守るため、ぜひこの1杯をご堪能いただきたい。
 
【商品概要】
内容量:330ml
価格:1,000円(税込)
発売予定日:2020年6月13日(土)
 
【販売店】
Rock Cafe Loft(新宿)
Flowers Loft(下北沢)
LOFT9 Shibuya(渋谷)
Asagaya / Loft A(阿佐ヶ谷)
 
※一部店舗ではお持ち帰り可能です。
※上記以外のロフトグループ運営店舗でも、営業再開後に順次販売開始します。詳しくは各店までお問い合わせください。
※数に限りがございます。在庫分が完売次第、販売終了となりますのでご了承ください。
※通販での販売は行なっておりません。
 

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【メッセージ】
「ライブハウスという“場所”を守るために」
 学生の時分より足掛け6年ほどスタッフとして勤務していた私にとって、ライブハウスという空間はいうまでもなく私の人格を育んでくれた場所です。
 「たくさんのことを教えてくれた。ただその中に人生に必要なことなんてなに一つなかった」
 しかしその「必要ないこと」こそ「人生に必要だ」ということを教えてくれたのもこの場所でした。
 先日、私のタイムラインに何年か前のタワレコポスターの坂本慎太郎さんのコメントが流れてきました。
 「音楽は役に立たない」
 「役に立たないから素晴らしい」
 「役に立たないものが存在できない世界は恐ろしい」
 我々の世界というのは多くの「役に立たない」ものによってこそ、生が形作られているもので、無駄なものがなければ、生そのものの輪郭さえぼやけてしまいます。
 多くのオーディエンスにとって、多くの表現者にとって、多くの方の人生からライブハウスというものがなくなるようなことがあればこんなにもつまらないことはありません。
 コロナ禍に於いて本当に多くの業種、業態がそれまでの在り方を変える必要に迫られています。その中でも、ライブハウスというのは圧倒的に“場所依存”の業態です。
 どれだけライブ配信が発達し、無料で楽しめるコンテンツが増えたとしても、それでもお金を出してわざわざ足を運んでまでライブハウスに行くのは、どうしたってそこでしか味わえない体験というものがあるからです。
 私が阿佐ヶ谷ロフトAでスタッフとして勤務していた2011年。東日本大震災直後の3月23日。
 どんよりした空気が日本中を包み、多くのイベントが開催中止を決める中、突如敢行されたBiSのレコ発ワンマンイベントでもらったパワーみたいなものを、ひたすら、すげーな、すげーなと思った私にとって、やはりこの空間というのはなくてはならないもののようです。
 私がいま勤めている酒場という空間も多くの方には役に立たないものかもしれませんが やはり、ビールのない人生は少しくつまらないものですね。
 文化の坩堝のようなあの空間で、全ての「役に立たないもの」に満たされながら ビールで乾杯できる日が一日も早く戻ってきますことを心より願っております。(山﨑研人/The Wigtown)
 
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