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平野暁臣(岡本太郎記念館館長)がプロデュースするジャズ・レーベル《Days of Delight》が目指すは「新しい日本ジャズのプラットフォーム」

2018.09.05

Days of Delight ロゴマーク illustrated by Taro Okamoto.jpgタワーレコードが新レーベル“Days of Delight”(デイズ・オブ・ディライト)を始動させる。

平野暁臣写真.jpg同レーベルは、岡本太郎記念館の館長であり、今年3月から公開された『太陽の塔再生プロジェクト』において総合プロデューサーを務めた平野暁臣をプロデューサーに迎え、日本のジャズが圧倒的なオリジナリティをもって覚醒した1970年代のサウンドをリスペクトし、当時の音源にスポットを当てること、そしてそれと同時にこれからの新しいジャズの在り方を追及することをテーマとする。

塩田哲嗣写真.jpeg録音エンジニア及びサウンド・プロデューサーには、SFKUaNK!!〈スフォンク〉、Bei Xu、青木カレンなど数々のプロデュースを手掛ける塩田哲嗣を起用、リアルで深みのあるサウンドを目指す。
【参考記事】対談企画 Part1:デヴィッド・マシューズ×塩田哲嗣「ジャズとレコーディング」

なお、レーベルのロゴマークは岡本太郎のイラストが用いられている。

toki_jacket_fin.jpgdaysofdelight_fin.jpgリリース第1弾として、日野皓正を始めさまざまなジャズ・ミュージシャンとのセッションを経て、またポップス・フィールドにおいては山下達郎のバック・メンバーとしてその名を轟かせた伝説のサックス・プレーヤーであり、歌手・土岐麻子の父としても知られる土岐英史の最新アルバム『Black Eyes』と、今回のレーベル発足のきっかけともなった1970年代前半の名演を集めたコンピレーション・アルバム『Days of Delight Compilation Album ─疾走─』の2タイトルが10月17日(水)に同時発売される。

2018_05_31_Taro_Speaker0034.jpg今回のレーベル設立のコラボレーション企画として、東京・南青山の岡本太郎記念館では、企画展『瞬間瞬間に生きる ─岡本太郎とジャズ』を10月17日(水)から開催。期間限定70年代日本ジャズのリスニング・ルームが出現する。
第1展示室では、歌、声、ダンスなど「音」にまつわる絵画に加えて、およそ半世紀前に岡本太郎が自ら制作した《顔のスピーカー》(1971年)が初登場。本展のために修復されたスピーカーから、名曲《枯葉》を唄う太郎の声が聴こえてくる。
第2展示室では「音」を展示。大阪万博後の70年代に革命期を迎えた日本のジャズが大音量で流れる。また、会期中には第一線で活躍するジャズ・ミュージシャンを招いたスペシャル・ライブを実施。各界で活躍するジャズ好きの面々がレコードをかけたりトークをしたりするスペシャル店番も行なわれる。

【平野暁臣〈ひらのあきおみ〉プロフィール】
空間メディアプロデューサー / 岡本太郎記念館館長。
大阪万博で岡本太郎が創設した現代芸術研究所を主宰し、イベントやディスプレイなど“空間メディア”の領域で多彩なプロデュース活動を行なう。
セビリア万博日本館、リスボン万博日本館、川崎市岡本太郎美術館、六本木ヒルズアリーナ、ダボス会議ジャパンナイト、ジャナドリヤ祭日本館、「明日の神話」再生プロジェクト、岡本太郎生誕百年事業「TARO100祭」など、話題になった数々のプロジェクトを手がけ、直近では先頃公開されて大きな話題になっている「太陽の塔」再生プロジェクトを率いた。
そして重度のジャズ・マニア。レコードだけでなくライブにも年間100本近く足を運ぶほどのマニアで、ジャズ愛が嵩じて今回ついにレーベルをスタートさせることになる。

【レーベル・プロデューサーより】
わきたつエネルギー。ゆたかなアイデア。ほとばしる情熱。たぎる野心。
1970年代、日本のジャズは独創のステージに立っていました。
時代の熱気のなかで突然変異のように生まれた独特の空気感。音。
それは黒人のジャズとも白人のジャズとも、それまでのジャズとも違うものでした。
あの時代に溢れていた、熱量と冒険心、荒削りな疾走感で、
ふたたびリスナーを魅惑のグルーヴに誘いたい。
あのころの精神を受け継ぎながらも、ノスタルジーを超えて新たな創造のステージをひらきたい。
目指しているのは新しい日本ジャズのプラットフォームです。
この思いを込めて「歓喜の日々」=“Days of Delight"と名づけました。
創造への気概から生まれる熱いサウンドをお届けします。
 ──平野暁臣(Days of Delight レーベル・プロデューサー)

商品情報

土岐英史
『Black Eyes』

Days of Delight DOD-001
定価:2,500円+税
2018年10月17日(水)発売
*スリリングなフレーズ、艶やかな音色、圧倒的な音圧…日本ジャズ界のレジェンド、土岐英史の熱きニュー・アルバム。

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【収録曲】
1. Black Eyes
2. 845
3. Picasso's Holiday
4. Little Phoenix
5. C Minor
6. Thunder Head
7. Lady Traveler
8. MA-TA-NE!
【参加メンバー】
土岐英史:as
市原ひかり:tp, flh
片倉真由子:p
佐藤‘ハチ’恭彦:b
奥平真吾:ds
2018年7月23日〜24日録音

Various Artists
Days of Delight Compilation Album ─疾走─

ソニー・ミュージックダイレクト MHC7-1
定価:2,500円+税
2018年10月17日(水)発売
*若き開拓者たちの創造への情熱と野心。革命期の日本ジャズが結晶したコンピレーション。

amazon

【収録曲】
1. Friends / 鈴木良雄(from『Friends』1973)
2. Lullaby for the Girl / 土岐英史(from『TOKI』1975)
3. Y.M. / 峰厚介(from『2nd Album』1971)
4. Aqua Marine / 鈴木勲(from『Blow Up』1973)
5. Poromoko La Maji / 渡辺貞夫(from『Sadao Watanabe』1972)
6. Sky / 日野皓正(from『Journey Into My Mind』1974)
7. 流氷 / 日野元彦(from『流氷』1976)

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