バンドでの活動以外にも楽曲提供、DJ、弾き語りなどマルチに活動するTGMX。その活動のひとつであるプロデュース。彼が今まで携わった100曲以上の作品の中から厳選しカヴァー。原曲を知っていても知らなくても大変楽しめる作品です。実際KEYTALK自体は知っていても聴いたことがなかった「プルオーバー」も、当時たくさん聴いていたDOPING PANDAの「Transient happiness」もとても良いです。というかこの1曲目~4曲目の流れがとても良い! 女性ヴォーカルの曲もありますが効果的に随所に女性の歌声が入っていてとても心地よく聴ける10曲。中にはすでに解散してしまったバンドもありますが新たなバンドを知るきっかけとなる1枚にもなりそうです。最後に収録されたTGMXが20代前半に書き下ろしたという未発表音源もお聞き逃しなく。過去でもあり現在でもある不思議な楽曲たちと、TGMXの音楽関係をぜひ。(Asagaya/Loft A:須田舞未)