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トップインタビューTHE DEAD PAN SPEAKERS - ニューウェイヴ、ファンク、ロックの黄金比を成立させた、エレクトロ・ロックのひとつの到達点と言うべきサード・フルアルバムが完成

ニューウェイヴ、ファンク、ロックの黄金比を成立させた、エレクトロ・ロックのひとつの到達点と言うべきサード・フルアルバムが完成

2026.04.21

ロックのフォーマットに準じて人力でエレクトロをやるのがコンセプト

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▲2009年10月にリリースされたセカンドアルバム『ELECTRIC SUNSHINE』

──では、そもそもDEAD PAN SPEAKERSはコンセプト的にどういう音楽をやろうとして始めたのでしょうか。

松沢:単純に初期のKRAFTWERKみたいなのをロックのフォーマットでやるみたいな感じ。そうするとNEU!みたいな雰囲気になるかもなんだけど……ロックの感じでライブハウスでできるような。

──ダンスミュージックとかクラブでやるものでははなく。

松沢:いや、それでもいいんだけど、演奏は生のドラムとギターアンプでできるテクノっていうか。

──人力で。

松沢:そうそう。

──リーダーは松沢さんなんですか?

松沢:そう。もちろんメンバーそれぞれの要素は入ってるけど。もともとは呑み仲間っていうか、それぞれ別のことやってて。みんなパンクとかもやってたからそういう色も自然と入ってくるし。なんだろう? パンクっぽいリフもループさせてみたいとか、ギターサウンドでシンセでやるのと同じような感じに心が動くことができるんじゃないかみたいなことを考えて。あとはDUBじゃないけどその効果をディレイでやってみたりとか。

──なるほど、人力でロックのフォーマットでエレクトロをやるってことですね。バンド名の由来も教えてください。

松沢:最初は別のリーダーがいて、その人と二人でなんかやろうかって時に付けたんだよ。その人はPOGUESとかアイリッシュが好きだったんだけど、アイリッシュのジョークの表現に“Dead Pan”っていう言葉があって、そこに俺が“Speakers”を足して。“Dead Pan”っていろんな見方があってさ、“無表情”って意味もあるけど、PAN(ステレオで音を左右に振るつまみ)が壊れちゃってるとかね。それもカッコイイなって。

──へー、そんな意味でしたか。ところでドラムの方はもともとどんな音楽が好きなんですか?

松沢:ハードコアが好きだね。

──あ、そうなんですか。というのもああいう反復ビートを気持ちいいと思うセンスのドラマーってなかなかいないじゃないですか。自己顕示欲とかでもっと派手に叩きたい気持ちを堪えて淡々とやる美学。

松沢:そうね。たまにフィル入れた後にシンバル入れないみたいなさ、そういう良さがあるしね。

──そこを気持ち良いと思えるメンバーとやってるってだけで素晴らしいと思いますよ。

松沢:ありがたいよね。なかなかわかってもらえない。なんかグッと抑えてカッコつけるとこがHIPHOPのクールさにもちょっと似てる気がするな。今のブレイクかっこよくない? って思ってもドヤ顔しちゃダメみたいなさ(笑)。それが曲の中で勝手にフックになってて、フィル入れたのと同じくらいの影響力が楽曲の中であるみたいな。

──ミニマムで反復の高揚感といえば、RAMONESの1stをNEU!みたいなもんだと表現する人いますよね。

松沢:アレもちょっとハンマービート(※NEU!などでお馴染みの16分音符で刻まれる機械的で反復的なバスドラムのリズム)みたいな世界だもんね。DISCHARGEのD-BEATも!!

──他のメンバーのルーツはどんな感じでしょう。

松沢:Naomi(B)はもともとEARTHSHAKERのファンクラブだったからね。

──そんな過去が(笑)。テクノポップみたいなアレンジでカバーしてくださいよ。

松沢:それはやるしかないね(笑)。♪ワンダーレディオってハモりやんなきゃなー。ドラムのSatoshiはわりとジャパコアとかを高校生の時に聴いてたみたい。ギターのChikuもそうなんだけど、オルタナとか洋楽全般詳しいね。

──そういうわりと激しめのバックボーンの方々がこういう音楽やってるのが面白いですね。

松沢:パンクの人たちと対バンすることもあるけど、シンセ使っててももみんな受け入れてくれてるね。

──DEAD PAN SPEAKERSのライブはノレますからねー。アルバムも聴いてて本当に気持ちいいし、知らず知らずのうちに身体が動いちゃいます。

松沢:ディスコパンクっていうか、ディスコっぽい要素も自分の中でちょっとあるかな。

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THE DEAD PAN SPEAKERS
New Full Album『Citizen's Lights』

Diwphalanx Records PX393
¥3,182+税
2026年4月22日(水)発売

【Tracks】
01. Good News
02. Both Cases
03. Line Through The Point
04. In That Park Again
05. Multiple Cells
06. May The Noise Be With You
07. Titina
08. Can't Resist
<Bonus Track>
09. Making Plans For Nigel(XTC)
10. New Life(Depeche Mode)

エレクトロ・ロックバンド THE DEAD PAN SPEAKERSが『ELECTRIC SUNSHINE』(Diwphalanx PX198|2009年)から実に17年ぶりに放つサード・フルアルバムがリリースされる。
音楽に纏わりつく「要素」を極限まで削ぎ落とし、ロックサウンドの「本質」をミニマルに昇華~再構築させた全10曲。それは、ニューウェイヴ、ジャーマンロック、ポストロック、テクノ、ファンクなどロックの長き歴史の中で派生したフリーキーな音像群を、よりダンサブルに「再結晶化」させた、エレクトロ・ロックのひとつの到達点を結実させた注目作。ボーナス・トラックとしてXTC、Depeche Modeの名曲カバーを収録。

「ニューウェーブ、ファンク、ロックの黄金比!!」
デッドパンのリーダー・松沢氏は私の中学時代の同級生であり10代の多感な時間を共に過ごしてきた存在です。
彼は私が初めて音楽の趣味を共有できた友人でもあり、彼の存在なくして私の音楽人生は語れないかもしれません。
昔から感じていたことですが、彼のセンスは仲間の中でも群を抜いていました。
とりわけ80年代の自由でユニークな音楽シーンからの影響を絶妙なバランスで自分のスタイルに変換する。
そのセンスは本作においても存分に発揮されています。
是非この作品で体現された絶妙なバランスのバンドサウンドを体験していただきたいと思います。
(Text by 砂原良徳)

LIVE INFOライブ情報

New Album Japan Tour
5月3日(日)大阪 火影
5月4日(月・祝)名古屋 Valentinedrive
5月5日(火・祝)愛知県北設楽郡 月猿虎
5月16日(土)土浦 B side sound
5月23日(土)清水 CLUB ZOU
5月30日(土)盛岡 CRATES
5月31日(日)秋田 STEPS BAR
6月13日(土)千歳 ZOOWEE
6月14日(日)札幌 REVOLVER
6月28日(日)下北沢 SHELTER【昼帯】

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