ロックのフォーマットに準じて人力でエレクトロをやるのがコンセプト
▲2009年10月にリリースされたセカンドアルバム『ELECTRIC SUNSHINE』
──では、そもそもDEAD PAN SPEAKERSはコンセプト的にどういう音楽をやろうとして始めたのでしょうか。
松沢:単純に初期のKRAFTWERKみたいなのをロックのフォーマットでやるみたいな感じ。そうするとNEU!みたいな雰囲気になるかもなんだけど……ロックの感じでライブハウスでできるような。
──ダンスミュージックとかクラブでやるものでははなく。
松沢:いや、それでもいいんだけど、演奏は生のドラムとギターアンプでできるテクノっていうか。
──人力で。
松沢:そうそう。
──リーダーは松沢さんなんですか?
松沢:そう。もちろんメンバーそれぞれの要素は入ってるけど。もともとは呑み仲間っていうか、それぞれ別のことやってて。みんなパンクとかもやってたからそういう色も自然と入ってくるし。なんだろう? パンクっぽいリフもループさせてみたいとか、ギターサウンドでシンセでやるのと同じような感じに心が動くことができるんじゃないかみたいなことを考えて。あとはDUBじゃないけどその効果をディレイでやってみたりとか。
──なるほど、人力でロックのフォーマットでエレクトロをやるってことですね。バンド名の由来も教えてください。
松沢:最初は別のリーダーがいて、その人と二人でなんかやろうかって時に付けたんだよ。その人はPOGUESとかアイリッシュが好きだったんだけど、アイリッシュのジョークの表現に“Dead Pan”っていう言葉があって、そこに俺が“Speakers”を足して。“Dead Pan”っていろんな見方があってさ、“無表情”って意味もあるけど、PAN(ステレオで音を左右に振るつまみ)が壊れちゃってるとかね。それもカッコイイなって。
──へー、そんな意味でしたか。ところでドラムの方はもともとどんな音楽が好きなんですか?
松沢:ハードコアが好きだね。
──あ、そうなんですか。というのもああいう反復ビートを気持ちいいと思うセンスのドラマーってなかなかいないじゃないですか。自己顕示欲とかでもっと派手に叩きたい気持ちを堪えて淡々とやる美学。
松沢:そうね。たまにフィル入れた後にシンバル入れないみたいなさ、そういう良さがあるしね。
──そこを気持ち良いと思えるメンバーとやってるってだけで素晴らしいと思いますよ。
松沢:ありがたいよね。なかなかわかってもらえない。なんかグッと抑えてカッコつけるとこがHIPHOPのクールさにもちょっと似てる気がするな。今のブレイクかっこよくない? って思ってもドヤ顔しちゃダメみたいなさ(笑)。それが曲の中で勝手にフックになってて、フィル入れたのと同じくらいの影響力が楽曲の中であるみたいな。
──ミニマムで反復の高揚感といえば、RAMONESの1stをNEU!みたいなもんだと表現する人いますよね。
松沢:アレもちょっとハンマービート(※NEU!などでお馴染みの16分音符で刻まれる機械的で反復的なバスドラムのリズム)みたいな世界だもんね。DISCHARGEのD-BEATも!!
──他のメンバーのルーツはどんな感じでしょう。
松沢:Naomi(B)はもともとEARTHSHAKERのファンクラブだったからね。
──そんな過去が(笑)。テクノポップみたいなアレンジでカバーしてくださいよ。
松沢:それはやるしかないね(笑)。♪ワンダーレディオってハモりやんなきゃなー。ドラムのSatoshiはわりとジャパコアとかを高校生の時に聴いてたみたい。ギターのChikuもそうなんだけど、オルタナとか洋楽全般詳しいね。
──そういうわりと激しめのバックボーンの方々がこういう音楽やってるのが面白いですね。
松沢:パンクの人たちと対バンすることもあるけど、シンセ使っててももみんな受け入れてくれてるね。
──DEAD PAN SPEAKERSのライブはノレますからねー。アルバムも聴いてて本当に気持ちいいし、知らず知らずのうちに身体が動いちゃいます。
松沢:ディスコパンクっていうか、ディスコっぽい要素も自分の中でちょっとあるかな。
















