人が好きだけど興味がない
──いろんな方とやられている中でぶつかったりすることはないんですか?
ヤスエ:全然ないんですけど、先日ちょっと(高円寺)U.F.O.CLUBでやってしまった(笑)。
五味:それ、音楽関係ないやつ(笑)。
ヤスエ:9月にU.F.O.CLUBで誕生日イベントやったんですけど、めちゃめちゃ怒られたんすよ。それぞれのメンバーが長文のLINEを送ってくれて。だから前回のtoddleとツーマンやらせてもらった時に演奏的にもよかったっていうのは、そのレコーディングで整理されたのもあったんです。「メンバー間の絆が深まった」って書いてあったんですよ、それがあったあとに(笑)。
五味:雨降って地固まるみたいな(笑)。
ヤスエ:結構めっちゃ怒られて。信頼を失った。でも、各メンバーの意見の最後には、「曲とかバンドを信頼してて、ここに賭けたいからやってる」って想いもちゃんと書いてあって。
五味:分かる。なんかそういうのあるよな。結局いい話。
ヤスエ:それで深まりました。そっからもう全然、レコーディングも違うし、スタジオのあり方も違うし、結構変わりました。そして私は禁酒(笑)。
──お酒が原因だったんですかね(笑)。根本的に、お二人とも人が好きですか?
五味:人好きですよ。
ヤスエ:好きです。僕、やっぱね、五味さんと話してて思うのは、根本が似てる気がする。グルーブとか感覚が似てて、めっちゃ話しやすいんですよ。だから人好きだろうなと思うし。
五味:ああ、そうかも。言ってることが同じようなことだと思うんですよ。言い方が違うだけで。
──あまり偏見持ったりはしないですか?
五味:持ちたくないなとは思ってますけど。でも、やっぱり無意識に出てくるものもあるから。それこそ今だと海外の人がめちゃくちゃ街にいたりして、そういうの見てて思うこととかって別に、差別意識とかじゃなかったとしても、なんかどっかでそういう気持ちがちょっとあったりすることってあると思うんです。だから先入観みたいなのはできるだけ捨てたいなとは思いますけどね。ただ、でも、ゼロにするのは無理なんで、バランス取っていかないとなとは日々思ってます。
──自分とは違う、合わない部分も寛容に許せる方ですか?
五味:許したい、かな。でも、つい、よくない気持ちが出てきたりとかもしますからね。
ヤスエ:僕は人にめっちゃ興味はあるんですけど、ふと思うと興味がない瞬間もあるのかなって。だから逆に言うと、人を区別するっていうのがあんまりない。高校時代、夙川のめちゃめちゃヤンキーが溜まってるところにも行ってたんですよ、何も考えないで。だから、ある種、興味がないというか。だけど好きだからそのヤンキーとも仲良かったし。あと、当時『Mr.ビーン』が流行ってて、学校で「ミスター・ビーン!」ってイジられてるやつがいたんですよ。でも、めっちゃ面白くて、こいつは絶対人気者になるなって思って。結果、人気者になったんですけど、見方によっては、結構イジられてるみたいな。でも、それはそれでそいつの個性で面白いなって。昔からあんまりどこに属するっていうのがない生活だったんですよね。だから飲むのも好きで飲みすぎちゃう。めっちゃ人といるの好きだけど、一方で興味がないからこそ、誰とでもなのかなとか、めっちゃそれは考えてることではありますね。
五味:なんとなく分かる気がする。
──その両方ある感じは曲やライブからもすごく感じますね。
ヤスエ:常にやっぱね、どっかで孤独感があるんですよ、寂しさが。
五味:格好いい。
ヤスエ:いやいやいや(笑)。だから絶望みたいなのが全曲に多分入ってる。
五味:ちょっと悲しいよね。憂いがあるもん、全体的に。歌詞にも声にも。歌詞もよかったんですよ。出てくる言葉とかが。
ヤスエ:嬉しいです。
















