Rooftop ルーフトップ

INTERVIEW

トップインタビューNEO BURNING FIRES - レゲエアーティスト・曲兄とキーボード・Coutaをフィーチャーした、レゲエとドラムンベースを融合した独自のサウンドで到達した新境地

レゲエアーティスト・曲兄とキーボード・Coutaをフィーチャーした、レゲエとドラムンベースを融合した独自のサウンドで到達した新境地

2025.11.19

 NEO BURNING FIRESが11月19日に『曲り道』をリリース! タイトルチューンは湘南エリアで活動するレゲエアーティスト・曲兄(まげにい)&キーボード・Coutaをフィーチャー、レゲエとドラムンベースを融合したサウンドに、NEO BURNING FIRESはこんな引き出しも持っているのかと唸ってしまった1曲だ。リリースを前にミュージックビデオ撮影の合間でインタビューを敢行、まるで中学生かと思うような賑やかなノリで話す中にも"バンド"としてのしっかり着実なあゆみを感じることができた。また、"魂"の叫びがたびたび登場するインタビューとなったが、そこはしっかりカットさせていただくとしても来門が11回・曲兄が13回叫んでいたという事実もご報告として記載しておく。実際に"魂"の叫び合いがステージで炸裂する日を期待して、まずは新作を聴いて盛り上がって待とう!(Interview:高橋ちえ)

NEO BURNING FIRESというバンドとして生み出せた「曲り道」

──『Ignition』リリース時以来のインタビューですが、2025年を振り返るような時季になりました。NEO BURNING FIRES(以下、バニファイとも)にとって、どんな1年でした?

DJ BANBI:ライブを結構やったなと思いますね、いろいろと地方にも行ったり。

河辺真(Ba):でもライブをやった割には曲を作ってない(笑)、それが一番問題。

RUU(Dr):これからですよ、今までは来門の曲ばっかりやってたけどライブでもようやくバニファイの曲が多くなったし。

DJ BANBI:そうですそうです、バンドのオリジナルがちょっとずつ出来てきてますからね。

──それこそ前回のインタビュー時に「お正月も皆で集まって、その時に出来たトラックがある」みたいな話を聞いてました。

河辺:そう、そう。「曲り道」はその時に出来てた曲なんだけど、この曲は一番、バンドとして作ることが出来た曲かも。

RUU:河辺さんと俺で、セッションに入ってね。

河辺:それで「これは曲兄に入ってもらおう」って、最初っから言ってて。

曲兄:ホッツ!

来門(MC):曲兄くんと俺はRubyRoom(渋谷)で、それこそ(来門が)ソロで一緒にライブをやった時に。全体的なパフォーマンスに、唄ってた曲がもちろんレゲエっていうのもあるけど、そこにジャングルっていうレゲエ寄りのドラムンベースでもキメて唄っててメチャクチャ衝撃が走って。もう、やばかったんですよ。

曲兄:3〜4年前ぐらいかな、BANBIくんがSubliminal Mafiaっていうバンドで出てた時、来門くんがソロでライブをしてて。俺も初めて見た時に衝撃を受けたもん、その動きに(笑)。マジでこの人、アニメの世界から飛び出してきたみたいなすごいコミカルな動きで。

来門:BANBIくんはスゲーいろんなラッパーともコラボしてるからいろいろと紹介してくれて、現場でいいライブやって、イエーイ! ってなって。こうやって知り合えるのはやっぱデカいですよね。BANBIくんがもともと曲兄くんとも知り合いでね。

DJ BANBI:そう、バックDJをやったこともあったりしてね。普段はレゲエですけどちょっとジャングルをやった時があって、これは何かヤバいって感じになって。その時が来門くんも出てたイベントで。

来門:「メッチャかっこ良くてイカれてるから紹介して」って。それから何回かRubyで俺のソロとかBURNING FIRES(※河辺がいない編成)でやらせてもらってて、その都度、曲兄くんとは顔合わせてて。いつか絶対、曲兄くんと一緒にやりたいって言ってて、今回やっと有言実行できて。とっても嬉しいです。

RUU:そこに、今の若いレゲエカルチャーの中でも勢いのある、キーボード・Coutaが入ってね。

来門:最初の音源と、Coutaの音が入ってからって全然変わってトラックが倍増されたと言うか。フィーチャリングしたことによって今回、人の力じゃないけど何かこう、交わるじゃないですか。その力の凄さみたいなものを痛感しましたね、Coutaは超カッコよくてやっぱすごい、素晴らしいと思って。CoutaはRUUが友達だから今回、入ってくれたんですよ。

RUU:(Coutaとは)仕事で初めて会って、そこから仲良くなってマブダチで。一緒にベトナム旅行にも行ったしね。キーボード、シンセが超カッコいい。

来門:それで最初はレゲエなんだけど、最終的には……。

曲兄:曲ゲェになっちゃう。(一同笑)

来門:曲兄はどストレートなレゲエももちろんできるんだけど、ジャングルに乗せた時にバッチリはめてくる。すごいんですよ。

河辺:でも(楽曲制作で)動いたのは9月の後半からなんだよね、早くから曲兄という名前も出てたのに誰も連絡してなくて(笑)。僕がケツに火がつかないと作業しないタイプなんで、いよいよヤバくなってから曲兄さんに「すみません」って送って。

来門:俺の部分は俺が書いて、曲兄の部分は曲兄が書いてるんですけど、最初に曲兄が「曲り道」っていうタイトルのトラックを渡されて。

曲兄:「曲り道」っていう曲を作ろうと思ってる、リリース日も決まってて締切も1カ月ない、ぐらいの感じで言われて。(連絡を受けて)おぉ、おぉ、みたいな(一同笑)。それで送られてきたトラックを聴いたらメチャクチャかっこいいなって思って、スラスラっと1時間ぐらいでリリックが全部書けましたね。(一同拍手)

河辺:その後に来門なのかな、サビのところはあんまり出来てなかったけど、マジックが起きたかな。

来門:やっぱ化学反応ですよね、音楽って。

──改めて、曲兄さんは1時間ぐらいで書き上げたそのスピード!

曲兄:そもそも“曲がり”のことに関して、昔からちょっとインスピレーションをしてた部分があったと言うか。僕もまっすぐ行き過ぎてたタイプでいろいろ失敗して、それで曲兄になった経緯がそもそもあって。あまりにも頑固に、本当に俺は(手を真っ直ぐ出しながら)こういうタイプで。マジで狭い視野で、こう決め込んだらこうなっちゃうみたいな。

一同:へ〜!

曲兄:行き過ぎて俺、人生チョー大失敗一発もあるし、いろいろとあった上で。ちょっと1回曲がってみたらいいんじゃない、みたいな。まぁちょっとその、人生も踏まえて。だからパパッと書けましたね、全部リアルっす。

来門:曲兄のリリックが完全に一致して、一旦どストレート行くのもいいんだけど、一旦ちょっと曲がり道を曲がってみてもいいんじゃないの、っていう曲なんですよ。そしたら違う景色が見えてくる、みたいな。最終的には曲がり曲がって最後の道に戻る、そういう曲になってると思うんですよ。だからもうメチャクチャ彼の言葉が、例えば一瞬おちゃらけてるように聴こえても実はストレートに聴こえる、みたいな。

曲兄:バンド音源で曲を作るっていうことにすごく憧れてたんで今回、嬉しかったのもあるんっすよね。いつもは打ち込みのトラックに乗せるってことをやってる中で、バンドって一番憧れてて。だから誘われてすぐ(リリックが)書けたっていうのは、メチャクチャ嬉しかったのがデカいですね。ありがてぇっす!(一同拍手)

──詞の抜粋で「曲がってみるうちに1本の芯みたいなものが見えてくるかも」、これはNEO BURNING FIRESというバンドにも当てはまるのかなと思ったりして。

DJ BANBI:そう、そうです。

来門:それこそまさに俺なんかも一直線になりすぎちゃって、「Ignition」の要素で俺はNEO BURNIG FIRESをやりたかった。でも振り返ってみるとSMORGASも、ふざけてるわけじゃないけどスゲーふざけてたり、そういう要素があったから。これはスケボーキングとも話したんですけど、ベース(=土台)があるから逆にふざけられるっていう強み、みたいのもあって。だから「メッセージをどうしよう」みたいに(悩まずに)、オッケー曲がってみよう、みたいな感じで俺もこのリリックはスルスルっと書けましたね。音楽のそういうところって面白いなって思いますね。一本木でその色があるのもメチャクチャいいんですけど、俺たちがやってるのはそれこそミクスチャーだし、ミクスチャーって多分そういうもんだと思うんですよね。一本気なものもあって、メチャクチャふざけてて面白いものもあって、それがアルバムとかになった時に全部ストーリーになって、一冊の本みたいになったら最高だな、みたいな。

曲兄:素晴らしい。

河辺:一球勝負しなくとも、バンドっぽくなってきたんじゃないかなというのはあるかな。テイストが一つだけじゃなくて、違うことをやっても大丈夫っていう。

DJ BANBI:本当にそう思いますね。真面目なバンドがやっぱり多いし、RUUは若いけど(他メンバーが)年食って経験が多い分、ユーモアもできるという懐の広さが出ていいんじゃないかな、と。

RUU:(RUU以外の3人を見ながら)オジーズ・おじさんのいいとこと、若いやつのいいとこをコンビネーションしてる感じだよね。

このアーティストの関連記事

NEO BURNING FIRES
『曲り道(feat-曲兄 / Couta・keyboard)/ PRIDE OF WEED』

2025年11月19日(水)リリース
¥1,430(税込)/ MON-1111
レーベル:やなモン製作所

amazonで購入

iTunesStoreで購入

【収録曲】
1. 曲り道(feat-曲兄 / Couta・keyboard)
2. PRIDE OF WEED

▷2025年2月19日にリリースした2曲入りシングル『ignition』から9カ月。NEO BURNING FIRESの新作シングルは、湘南、藤沢で活動するレゲエアーティスト曲兄(まげにい)とkeyboardのCoutaとのコラボレーション作品。レゲエとドラムンベースの要素を融合させ、NEO BURNING FIRESならではのアレンジで昇華した、オリジナリティ溢れるサウンド。

NEO BURNING FIRES
『ignition』

2025年2月19日(水)リリース
価格 ¥1,210(税込)/ MON-1002
レーベル:やなモン製作所

amazonで購入

iTunesStoreで購入

【収録曲】
1. ignition
2. AWAKENING relight mix

LIVE INFOライブ情報

1128.jpeg

スケボーキング pre.『REpresents』VOL:04
【日程】2025年11月28日(金)
【時間】開場18:30 / 開演19:00
【チケット】前売¥2,800 / 当日¥3,300(共にドリンク代別¥600)
*チケットはLivepocketで発売中
【入場順】Livepocket整理番号順(整列開始は開場の10分前)
【会場・問い合わせ】西永福JAM 03-6304-7012
 

1129.jpeg

MINOR LEAGUE presents “SHORT HOPE”
【DJ】J.I.G
【日程】2025年11月29日(土)
【時間】開場・開演18:00
【チケット】前売¥¥3,500 / 当日¥4,000(共にドリンク代別¥600)
*チケットはイープラスとFEVER店頭で発売中
【会場・問い合わせ】新代田LIVE HOUSE FEVER 30-6304-7899
 

0124.jpeg

“Magarimichi” Release Party
【出演】NEO BURNING FIRES / and more...
【日程】2026年1月24日(sat)
【会場・問い合わせ】下北沢SHELTER 03-3466-7430
*詳細は後日発表
休刊のおしらせ
ロフトアーカイブス
復刻