8月22日(金)に開催される『Back to the music』。シンガーソングライター・meiyoがワタナベタカシの名前で音楽活動をスタートして10周年を迎えるということで、「ワタナベタカシ10周年記念」と銘打っての企画だ。この日を紹介すべく、meiyoが綴っている文章を引用させていただこう。
"SAKANAMONをLOFTにお客さんとして観に来ていた自分が、念願叶って同じ場所で初めて共演出来たこと。そして実は何年も前からずっとmeiyoを応援してくれていた加藤さんが、新しい可能性に向けて歩み始めたこと。もっと言うと、SAKANAMONの曲に歌で参加させてもらったり、meiyoの曲で加藤さんにベースを弾いてもらったり。そんな素晴らしき縁の中心には常に新宿LOFTの存在がありました。さ、素敵な夜に、皆で一緒に「音楽にかえる」旅に出ませんか。"
crowzet(加藤慎一 from フジファブリック)と、SAKANAMONとの共演を前に。meiyoが軸となりこの日の出演者で行なった対談をお届けするが、この日限りのスペシャルなコラボレーションがいろいろと見られる予感...! この日は新宿LOFTに集合して、皆で一緒に音楽にかえる旅に出ましょう!(Interview:高橋ちえ)
音楽で、時を超える出会い感もあると思う
──meiyoさんがこのイベントに寄せた文章を冒頭で引用しましたが、改めて。ご本人の思いをお話しいただく形で座談会を始めていきましょうか。
meiyo:(共演する)この2組が良いなと言ったのは“一緒に音楽を作ったことがあるから”というのが自分の中では大きくて、ワタナベタカシが音楽をやってきた10年の中で新宿LOFTという場所でLOFTと関わりも深い2組のアーティストと何か一緒に出来ないかな。と思ったところがありました。8月22日は大好きな人たちと一緒に新宿LOFTにいられることが本当に嬉しいです。
──タイトルには『Back to the music』と名付けていますね。
meiyo:僕は少し前の音楽の資料とか雑誌とかを日々見たりしているんです。例えば去年とか一昨年にすごく昔のRooftopを引っ張り出して読んでみたらフジファブリックが新宿LOFTに出てた頃の記事やライブレポートが載っていたりする。“この時のこれが今ここに繋がっているんだ”とか、当時は音楽しか聴いてなかったけど“この時からこのアーティスト同士は親しくてシーンを作って来たんだな”みたいなことを後から知って行く。そういう体験が自分の中では結構好きで大事なんですね。今回のイベントはmeiyo、crowzet、SAKANAMONがいて、その中心には新宿LOFTがある。新宿LOFTがあってどんどん繋がって来たものがあると思った時、何と言うか……時空超え感があったと言うか。『バック・トゥ・ザ・フューチャー』(1985年公開の映画)をオマージュしているものは世の中にたくさんあると思うんですけど、バック・トゥ・ザ・フューチャー的な何かを自分は勝手に感じて、それこそSAKANAMONを観に新宿LOFTに行ったのも10年ぐらい前だと思うし、それよりもっと前からフジファブリックはLOFTでライブをやっている。そういうことを考えると音楽で時を超えてる出会い感があるな。『Back to the music』というタイトルが合うな。と思ったんです。最近もたまたま昔のRooftopを知人からもらって読んでいたらフジファブリックとメレンゲが一緒にライブをしたことも載ってて、しかも「以前から“何度か”一緒にやっていて」と書いてあって、この頃はまだ"何度か"しか共演してないんだ!と思ったりとか。この日懐かしいRooftopも持って行こうかなと思います(笑)。新宿LOFTを通して本当に音楽にたくさん出逢いましたからね。
──では『Back to the music』に出演する2組と、meiyoさんの接点を伺います。
meiyo:まずはこの度出演いただいて本当にありがとうございます。加藤さんとはワタナベタカシ(名義)だった頃の2017~2018年頃に知り合いづたいにライブを観に来て頂いたのが最初ですよね。ライブのゲストでユニコーンのテッシーさん(手島いさむ/Gt)が弾いてくださった時に。
加藤慎一:そう、覚えてます。テッシーさんが弾いてたな、ってことも。懐かしい。
meiyo:テッシーさんすごいギターの音量だったのと、うわ……(加藤さんが)いる。と思ったことを覚えてます(笑)。
加藤:あの時、初めて観たんだけどドラムを叩きながら歌ってたよね?叩きながら歌ってて、ちょっと……疲れちゃってるかな? って(笑)。曲に関しては、面白い曲が多かったから楽しく観させてもらいました。そんな印象でしたね。
meiyo:(笑)恥ずかしい。。あの頃は闇雲にドラムを力強く叩こうと思ってた時期だったので体力的に疲れてるっていうのがシンプルにありましたね(笑)。
加藤:でも、なんだか嬉しいです。名前がmeiyoに変わってから、突き抜けたかなという感じがあって。
meiyo:(照れながら)わぁ、わぁ、わぁ……!
加藤:最近はボーカルに重点を置いてやっていて、ライブを見る度に開いて行ってる感じがしてる。だから毎回、楽しくライブを観させてもらっています。
meiyo:す、すみません……!
──大先輩に嬉しいことを言われて恐縮する感じ、分かります。続いてSAKANAMONとの接点は、それこそ新宿LOFTでの共演かと?
藤森元生(SAKANAMON/Vo&Gt):そうです、『aufgießer(アウフギーサー/meiyoと新宿LOFTで共催)』というイベントに呼んでいただきまして。その時に初めてmeiyoくんとお会いして、すごい曲を作る人だな、面白い曲を書く人なんだな、と心から思って。さらに最近、侍文化(meiyoがDr&Voで所属するバンド)と対バンもさせていただいて。ドラムを叩くとは聞いてましたけど、本当に叩きながら歌うんだ(笑)、って。
meiyo:侍文化としてSAKANAMONとまさかの対バンをさせて頂いたんですけど、侍文化のほうは確かに特に(ドラムを)叩きますんで。あの日メチャクチャ良かったなぁ。みんなギターが大好き! みたいな感じで(笑)
藤森:本当に良い対バンでした。ギターがいっぱいいて、うるさくて、楽しかったです。対バンで言うと、あとは昨年の(SAKANAMONの)ツアー・名古屋で、meiyoくんに出てもらって。だから(対バンは)今までで、この3回かな。それで仲良くさせていただきまして、今回もお声をかけていただきまして、ね。
meiyo:ありがとうございます!