活動再開ライブでは、ANTENAのおいしいところをふんだんに見せます!
──そして年明け、いよいよ新宿LOFTでのワンマン公演を迎えます!
渡辺:今回は入場無料のライブ(※2ドリンク代1,000円が別途必要)で、申し込みしやすいから結構早めにチケットがなくなったんですけど、ドタキャンだけはしないように(笑)お願いする戦いがこれから始まりますね。無料ライブの宿命ではあると思うんですけど、予約した方にはちゃんと来てもらえるように。できる限りの対策は自分たちでやっていかないと、と思いますね。
──無断キャンセルに関してはSNSで見かけては本当に残念に思うので、予約をされた方はこの日を忘れずに! ですし、予定枚数は早々に終了していますがメールでの追加予約受付が決まりましたので、今インタビューを読んだ方にもチャンスがありますよ! そもそも、活動再開ライブを新宿LOFTでやろうと思ったのは?
渡辺:仙台から通いでLOFTのイベントに出させてもらったりワンマンライブもやらせてもらって、インディー時代、自分たちで自分たちのことをやっていたときからLOFTにはとてもお世話になっていたので。改めて、自分たちが主体で発信していくスタートラインに立つときは、これまでお世話になっていた人たちがいるところでやりたいというのがあったんですよね。
──そういえばわたしも最初にANTENAのライブを見たのは新宿LOFTでした。そんな場所での活動再開ライブには『起きた!』というタイトルがついています。
渡辺:この間までのソロツアーのタイトルが『起きろ!』でしたけど、完全に『起きた!』が先についてるんですよ。しかも本来、現在形であれば『起きる!』になると思うんですけど、例えばビビッと来たものに対して「これに決めた!」とか、強い思いって過去形にするじゃないですか。そういう過去形の言葉って面白いなと思っていて、『起きるぞ!』とかよりも『起きた!』のほうが、決意感が強まってる感じが個人的にはするんですよね(笑)。俺が中学校のときに通ってた塾の先生が「受験に受かりたい、じゃなくて、受かった、って言いなさい」みたいなことを言ってて、強い気持ちって過去形になっている…というのがあって、このタイトルにしました。自分たちがバンドとしてまた皆の前でライブをしていくということと、新しくステージに向かっていく強さを考えたときに『起きた!』で、ビックリマークもつけて(笑)。
──この日はどんなライブを見せてくれるでしょう?
渡辺:活動休止中にANTENAに出会った方が意外とチケットを申し込んでくれていたりもするみたいなんですよ。「活休中に知ったので楽しみにしてます」とかリプライをくれる方もいたりするので、良くも悪くも、攻めすぎないライブ。「これがANTENAだよね!」っていうのをしっかり提示して、「ANTENAってこうだったよね!」と思い出したりもさせたいなと。ANTENAのおいしいところはここでしょ! っていうのをふんだんに見せるライブで、野球で言うなら黄金世代のラインナップの曲で進めていきたいなと思ってますね、今のところは。それと、おそらく鍵盤のサポートミュージシャンも入る形で、5人体制になる…? と思います。
──鍵盤といえば、渡辺さんの鍵盤披露があっても良さそうですよね。
渡辺:何かしら自分も多分、ピアノを弾いたりするとは思います。自分はギター&キーボードみたいなポジションで、ちゃんと鍵盤をもう一人が弾き続ける、それで楽曲の幅を広げて聴かせたりすると思いますね。自分たちの2年前と変わらない姿と、良い方向にしっかりパワーアップした姿も、演奏面も含めて見せようと思ってます。今はSNSとかもあってそこで目立った活動もできるし、それも大事ですけど、一番はやっぱり音楽で返すことだと思っていたい人なので、ライブを通してお客さんと感動を共有できるというのが一番の見せ所だと思うので。そこを決してブレないように、1月19日のライブをしていけたら良いなと思っています。あと、皆に届けられる新曲も1曲ぐらい、披露したいなと!
──お! それは楽しみにしていますね。活動休止前のコメントには“楽しい未来を描くための時間”という表現もありました。これからのANTENAには何だか…楽しい未来が見えていそうですね。
渡辺:そうですね。走っている中で楽しいことがずっと続くとも思ってないですし、楽しいことがあれば嫌なこともあるだろうっていう予測も、ソロ活動を通してある程度立てられる(笑)ようになって。悲しいこととか嫌なことは待ってなくても勝手に、しかも突然(笑)やって来るんですけど、楽しいことは待っていても意外に来ない。受動態だと楽しいことってやって来ないんですよね。それで言うと楽しいことは自分で作れるし、10回のうち8回が嫌なことでも楽しいことが2回あれば、嫌な8回は吹き飛んでしまうと思う。それは自分たちもお客さんも同じだと思うし、数少ない楽しいことに対して、自分たちから作っていけるように。自分たちで楽しい未来を作って、その楽しみを共有できる人に呼びかけて一緒にやっていけるのがライブだと思いますし、楽曲を作ることもそうですけど、楽しいことを作るのを辞めてしまったらバンドとしての一つの使命を放棄することになるから。楽曲と共に、楽しいことを作っていくっていうのを意識して。これから、やっていきたいなと思っています。