オルタナティブメディアの可能性と連帯、そしてフェスの意義
──お2人は伊豆の会場には下見に行かれたそうですが、どんな場所なんですか?
ジョー:今、クロチェットカフェチームが必死に改装してくれていますが、山の上にある自然豊かないい施設でした。どこから来るかによりますが、交通の便もそんなに悪くないんですよ。東京から車で2時間くらい、電車だと新幹線に乗れば2時間以内で行けます。最寄り駅の伊豆長岡駅から送迎バスが出る予定です。ちなみに最寄り駅の伊豆長岡は温泉街なので、宿泊は最寄り駅の近くで取っていただければ夜は温泉を楽しんでもらえるし、朝ひと風呂浴びていただいて会場に来ていただくこともできます。伊豆長岡駅付近はだいぶ宿が埋まってしまっているようですが、沼津や三島だったら初日の終演後でも電車で移動できると思いますし、おすすめです。昼間のトークセッションの間は脳みそ100%使ってもらって、終わった後は大自然と温泉でのんびりとしていただける最高の環境です。こういうトークを見終わった後に静かな環境の中で今日話したことをゆっくり整理したりするのもいいんじゃないかなと思います。
──そうですよね。宿や移動手段のこともありますし、まだ現地行くか悩んでいる人もいると思いますが、ぜひ現地で体験してほしいですね。
津田:やっぱりフェスは会場で観るのが楽しいですよ。僕も音楽フェスをYouTubeで観たりもするけど、やっぱり現地へ行きたいなって思いますし。伊豆長岡駅はわりと電車の本数もありますし、ぜひ会場に来てほしいなって思っています。余裕がある方は、前泊とか後泊で温泉宿に泊まっていただけたらより楽しめると思いますよ。
ジョー:そうですよね。あとはDJブースを設置する予定で、津田さんがDJするんですよね。これは配信にはのりません。島田雅彦さんと北丸雄二さんが手料理をふるまうかもしれない、なんて話も出ています。それに、現場では伊豆の飲食店によるキッチンカーが出る予定なので、ご飯とか飲み物は現地で買うことができます。基本的に校舎の中でトークセッションをやるので雨具もいらないですし、手ぶらで来ていただいて大丈夫。いろいろご安心ください(笑)。ちなみに配信チケットは3500円。30くらいのトークセッションをすべて観られますし、ある程度の期間はアーカイブを残すので、ゆっくりご覧いただけます。配信もすごくお得だと思うので、現地に来られない方はぜひ配信でご覧ください。
──最後に、お2人が考えるオルタナティブメディアの可能性について教えてください。
津田:自分たちで取材費を稼いで、ちゃんとコストをかけてオリジナルな報道をする、あるいは言論番組をつくる。今回出演してくれるようなオルタナティブメディアが増えていったら、社会を動かすキーパーソンがどんどん出てくるんじゃないかと思うんです。僕らみたいな小さい規模では社会はすぐには変わらないけど、こうしたメディアがやっている番組を観たことをきっかけに優れた社会起業家や優れた政治家、ジャーナリストが生まれるかもしれない。そのための種まきが『RONDAN FES』ですね。
ジョー:そう思います。個人的には、これまで津田さんには自分が主催するトークイベントにゲストに来ていただいたりしましたが、今回一緒にフェスを開催することになって、毎週のように打ち合わせしていると、勉強になることがすごく多いんです。独立でやっていると、どうしても自分たちの中で固まってしまいがちじゃないですか。今回のフェスでは楽屋にもいろんなメディアの人たちが集まるので、横のつながりができたらいいなという願いもあります。独立しながらも、皆でナレッジをシェアしていくきっかけになったらうれしいですし、今また新たな可能性としてこのフェスをやりながら感じています。そうしたつながりという意味では、来てくれた観客の方々もフェスをきっかけに横のつながりができてくれたらうれしいですね。
──今回「Vol.0」だとおっしゃっていましたが、今後は?
津田:うまくいったら毎年やりたいですよね!
ジョー:やりたいです。まだまだやりたいことがいっぱいありますし、今年スケジュールや体調の都合で来られなかった方もいるので。それに、会場をクロチェットカフェの皆さんがすごくよく作ってくださったので来年も使わないと。
津田:フジロックも毎年やることでよくなっていったと思うので。
ジョー:1回だけじゃつまらないですよ。どんどん良くなっていくので、それを見ていただくためにもぜひ会場にお越しいただければと思います。とはいえ、今年はいろいろ告知がぎりぎりになってしまったところもあるので、今回来られなかった方はぜひ来年お越しいただければと思います。