SHELTERには2000年代初期の思い出がいっぱいある
──前回SHELTERに出演されたのは、2021年のSHELTER30周年のときですよね。SHELTERは昔から出られていると思いますが、印象に残っていることなどありますか?
須藤:斉藤と宮川が同じ大学のサークルでバンド組んでたんですよ。そのときに、SHELTERに出れたらいっぱしのバンド感がやっぱりあって。昼間のオーディションを彼らが受けて「須藤、お客さんとして観に来てくれない?」みたいな感じで、観に行ったんですよ。自分はそのとき18、19歳ぐらいでバンドやっていなくて、SHELTERってステージとの段差があるじゃないですか。見上げる感じで見てたときに彼らが輝いて見えたのは覚えてますね。オーディション通ったのかな? 通んなかったのかな? 自分のことじゃないんでちょっと分かんないんだけど(笑)。すげーなって思って。それから彼らのバンドのボーカルが抜けて、宮川君と僕が中学生から同級生だったから、「須藤がいるよ」っていうことでボーカルとして呼んでもらえたんですよ。それで、髭として活動し始まった頃に『活火山』ていうイベントがSHELTERであって出たら、大トリがMO'SOME TONEBENDERで。あとDOPING PANDAがいて。MO'SOME TONEBENDER見て「すっげーバンドがいるな」って。知らなかったから。彼らもそのとき福岡から遠征に来てて、まだ東京に住んでなかったと思うんですよね。すっごいなと思って。それもSHELTERだったんで、そういう2000年代初期の思い出がいっぱいあります。
──『ぼっち・ざ・ろっく!』の影響で最近、海外の観光客が聖地巡礼でライブ見に中に入ってくるんですよ。だから全然知らないバンドのはずなのに、海外ノリですごい盛り上がるんですよね。
須藤:あー! 映画館で見た! 宣伝で。俺『ぼっち・ざ・ろっく!』の内容知らなかったんだけど、死ぬほどSHELTER見てるから「あっ! これSHELTERじゃん!」て分かって(笑)。俺だけはこれがどこがモデルか分かってるみたいな(笑)。じゃあ、いいときにやるかもしんない。ヤバイ。
──今年のマンスリーワンマン以外の予定は決まっていますか?
須藤:9月に『それではみなさん良い旅を!』と『QUEENS, DANKE SCHON PAPA!』を再現するツアーをやります。あと、GATALIのほうは7月にツアーを組んでて。実はコロナの前にGATALIの音源を作ってたんですよ。ちょうど2019年ぐらいにレコーディングしてて。コロナのときに基本的にライブが出来なかったっていうこともあるんですけど、そういうシリアスな世界のバンドじゃないから。もっと楽な状態になってからまた会おうみたいな感じでほっといたんですよ、その音源を。もう俺たちも「何だっけ?」になってるんだけど(笑)。そのアルバムを持って7月にツアーしようと思ってますね。
──須藤さんの弾き語りの予定はありますか?
須藤:いま俺、弾き語りをいよいよ真剣に取り組んでいきたいなって思ってて。5月にはDOESの(氏原)ワタル君とのQueでの弾き語り2マンも決まってるし。去年はブレたくないから、声掛けられててもそこには目を向けないようにしてたんだけど、今年からはその弾き語りっていう場に目を向けていきたいなって思ってます。あと、斉藤君と『cozy party』も6月に決まってて。
──すでに盛りだくさんのスケジュールですね。
須藤:マンスリーはみんなが聴きたかった、最近あれ全然やらない、二度とやらないんじゃないかって思っているような曲がポン、て出されるセットリストになっていくと思うんですよね。「うわ、それキター!」みたいな。そういうコンセプトなきコンセプト、通常のライブならではのセットリストを楽しみにしてもらえたらなと思います。週末だからみんな気軽に遊びに来てもらえたらなと思ってます!