新宿LOFTで今年の年末も開催される『年末大感謝祭』。今年は12月27日にはメメタァと新宿LOFTが共催の形で行ない、その前日・26日は『〜2024年春、歌舞伎町移転25周年ダヨ!全員集合!!〜』と題し開催されるが、ブッキングを担当した新宿LOFT・樋口寛子氏は"新宿LOFTに出演した皆さんや来場してくださった皆さんと共に、新宿LOFT歌舞伎町移転25周年を迎えたいという思いでこの日を製作した"と語る。この日を前に全15組の出演者から、daisansei・安宅伸明(Gt&Vo)、Ezoshika Gourmet Club・池澤英(Vo&Gt)、SPRINGMAN・荒川大輔(Gt&Vo)が語らった様子をお届けする。前半こそ硬い雰囲気だったものの、出演の3者にある共通点が発覚してからは...では、早速どうぞ!(Edit:高橋ちえ)
新宿LOFTでの思い出やエピソードから
樋口:『新宿LOFTの年末大感謝祭』は毎年恒例で、1年を総括して新宿LOFTに出演してくれたニューフェイスや新人バンドを軸にブッキングしつつ、今年に関してはBenthamだったり山さん(山岡トモタケ&FLAMINGSとして出演)のような中堅どころも久しぶりに、しかも何度も新宿LOFTに出ていただけたこともあって、今年はこんなラインナップになりました。その上でこの対談に関しては、daisanseiは以前ワンマンライブからスタートしてメンバーチェンジを繰り返しながらも定期的に出演してもらって、話すうちにちょっと面白いぞと思いまして。Ezoshika Gourmet Clubも以前から出てもらいながら今年は定期的に出てもらい、自分たちで企画をやったり精力的に動いてる。SPRINGMANは去年の『年末大感謝祭』に初めて出て今年も出てもらえるのと、個性が強そうでどんな感じのお話をしてくれるのか(笑)個人的に楽しみで、この3組でお話をしてもらいたいと思った次第です!
安宅:荒川さんとは初めまして、ですよね。
荒川:そうです、よろしくお願いします。すぐるさんとは昨日、お話ししました。
安宅:すぐるさん、とは?
池澤:僕です!
安宅:“すぐる(英)さん”って読むんだ、良い名前! よし、これで僕たちもう仲良しだ!(笑)
──では、皆さんの初・新宿LOFTの出演時やLOFTでの今年の思い出などを話していきましょう。
安宅:僕らは活動の1年目、フルアルバムを出したリリースツアーのファイナルをやらせていただきました。僕はずっとお笑いとかテレビとかが好きで27歳ぐらいのときにたまたま音楽を始めたんですけど、そんな俺ですらも新宿LOFTという場所の名前は知ってたしメンバーも興奮してたんで、すごいんだって思って。まずそこでできたのが嬉しかったのと、今年に入ってからはライブに呼んでいただける機会が多くて。僕にとっては自分の節目みたいなタイミングでライブを入れてくれる感じで、もしかしたら波長が合ってるのかもしれないなと思うから、もっとお客さんを増やして恩返しをできたらなぁと。“母親のような存在かつ心の新宿LOFT”で、“新宿にぽっかりと開いた陽の当たる岡のような地下”みたいな場所です。
daisansei
──(思わず拍手しつつ)オフィシャルのプロフィールにテレビ制作会社勤務をされていたと記載がありましたが、テレビやお笑いからそんな表現力が身についたのでしょうか。なぜ音楽の道へ?
安宅:人前に出るのに憧れつつ、でも俺の力じゃ無理だと裏方に行ったんですけど、でも捨てきれなかった人前に出たいという気持ちを、音楽活動で始めた感じでした。ものづくりは好きでしたし、中2でくるりを聴いたときのカッコ良さに触れてすぐギターを買って曲作りは趣味でずっとやってはいたので。
──なるほど。続いてEzoshika Gourmet Clubは?
池澤:僕はフジファブリックが大好きで。新宿LOFTを拠点にしてたのを知って、バンドを結成した最初期ぐらいの約5年前に音源を持って“LOFTに出させてください”って直接、行ったのが最初です。『LOFT POWER PUSH!!』(補足;現在も続く不定期開催の若手アーティスト応援企画)に出させてもらってから毎年お世話になっている感じですけど、やっぱり憧れの場所ですね。NUMBER GIRLもすごく好きで、2019年の新宿LOFTでの復活ライブも見に行きましたし、僕の中では伝説のライブハウスで、そこでライブができているのはすごく嬉しいことです。今年は3回かな? ライブをしてますが、今年は事務所を辞めてフリーになりまして。ホームのライブハウスというのを明確に打ち出していけると良いなと考えていたときに新宿LOFTがあり、あとは初めてライブをした下北沢ERA、この2カ所を大事にしていきたいなとすごく思っているところですね。
Ezoshika Gourmet Club
──フジファブリックの音楽との出会いはいつ頃でしょう?
池澤:僕はけっこう遅いんですよ。NUMBER GIRLに先に出会ってそのコピーバンドを高校生のときに演っていて、良い鍵盤を弾く親友がいたので彼とライブをやりたくて鍵盤を入れてNUMBER GIRLを演っていたら、“フジファブリックぽいね!”って言われて。聴いてみたら“僕がやりたかったのはこれか!”と衝撃を受けて、大好きになったんですよね。