2022年は日本武道館 初出演という"最遅"記録の金字塔を成し遂げ、31年ぶりに日比谷野外大音楽堂にてワンマンライブを敢行したニューロティカが、2023年1月から毎月第2水曜日に10カ月連続ツーマンシリーズ『Big Wednesday』をホームグラウンドである新宿ロフトで開催中。第7弾のゲストとして登場するのは、"闘う"をコンセプトに活動する5人組ガールズグループ・NEO JAPONISM。世代も異なるパンクバンドとアイドルという異色の組み合わせではあるが、何を隠そう、NEO JAPONISMの滝沢ひなのは、筋金入りのロティカアミーゴ! バンドマンの両親を持ち、ロティカを聴いて育ったという彼女。ロティカに熱いラブコールを送り続け、今年2月にはついにNEO JAPONISM×ニューロティカのツーマンライブ『ネオ・ロティカ』を実現! ツーマンライブを振り返り、『Big Wednesday』への意気込みをたっぷり語ってもらった今回。「ツーマンライブを通じて、すっかりロティカファンになった」というメンバーに褒められすぎて、終始照れまくりのあっちゃん。40歳近い年齢差がある異世代対談は、ニューロティカとNEO JAPONISMのここから始まる物語への期待も大いに高まる対談にとなりました!(interview:フジジュン)
俺はみんなが思うより、悪い男ですよ。そんないいヤツじゃない!
──今年2月25日(土)渋谷Spotify O-WESTにて、ツーマンライブ『“ネオロティカ” ~ウチらいつでもロックバカ~』を行なったNEO JAPONISM×ニューロティカ。まずはツーマンライブに至るまでの経緯をお聞きしたいのですが、もともと、滝沢さんがニューロティカの大ファンだったんですよね?
滝沢:はい。私の両親がニューロティカさんのめっちゃファンで。お父さんが若いとき、地元の高知にライブに来てくれた、ニューロティカさんのスタッフをアルバイトでやらせていただいたりしていて。私も小さいときから、ニューロティカさんの音楽を聴いて育ったし、上京するときも聴きながら来たくらいだったんですけど。そんな話をあるライターさんに話したら、「ニューロティカのこと知ってるから、対バンとかできたら面白いよね」と言ってくださって、繋いでくださったんです。
──滝沢さんのご両親は、地元でロックバンドをやってるんですよね?
滝沢:はい。高知でPEACH RAMONEというバンドをやっています。私はお腹にいるときから、ライブハウスに連れて行かれてたみたいで、物心つく前からロックで育ちました。
アツシ:ニューロティカで高知に行ったとき、PEACH RAMONEと対バンしたこともあって。その娘さんがアイドルやってて、ニューロティカのことが好きなんて、嬉しいよね。
──で、ライターさんに紹介してもらって、あっちゃんと対面して?
滝沢:はい。昨年の夏、ご挨拶とインタビューをさせていただきに、藤屋に行ったのが初めてで。その後、私の生誕祭ライブに、サプライズでビデオメッセージを送っていただいて。「今度、一緒にライブしましょう!」と言ってくださったので、「コレ来た!」と思ってすごく嬉しくて。藤屋で1日店長もやらせてもらったんですよね?
アツシ:そうそう。
滝沢:その後、YouTubeでニューロティカさんに、対バンをお願いするって企画があって。ニューロティカさんがリハーサルしてるスタジオに突撃して、「対バンしていただけませんか!?」ってお願いしたら、実はそれがドッキリで。私が突撃する前から、ツーマンライブをやることが決まっていたんです(笑)。
──それが2月に行なわれた、初のツーマンライブだったんですね。
アツシ:ひなのちゃんが初めて藤屋に来た日、午前中にロリータ18号のマーちゃん(石坂マサヨ)がお菓子を買いに来てたのよ。で、「ひなのちゃんは知ってるか知らないけど……」って聞いたら、マーちゃんのこともよく知ってて。
滝沢:実は以前、ロリータ18号のライブを初めて観たとき、マサヨさんが「アイドルになれるよ」って言ってくださったことがあって。その言葉に背中を押されたのも、「アイドルになりたい」と思ったひとつの理由で。あっちゃんさんがマサヨさんにその場で電話してくれたら、「あ、ひなちゃん?」って覚えてくださってて。めっちゃ嬉しくて、ボロボロ泣きながら電話してたら、隣であっちゃんさんも大号泣してたんです。
アツシ:そう、感動しちゃった(笑)。
──まさか、自分が本当にアイドルになって、ニューロティカとの対バンすることになる未来が待ってるなんて、想像できなかったんじゃないですか?
滝沢:想像してなかったです! ずっと応援してくれてた両親も、大好きなバンドと対バンできてすごく喜んでくれて。対バンすることを報告したら、お父さんも大号泣してくれて。そういう形で親に恩返しできたのも本当に嬉しかったです。
アツシ:俺、お父さんにも電話したよ?
滝沢:聞きました。「緊張して喋れんかった」って言ってました(笑)。
──メンバーみなさんは滝沢さんから聞いて、ニューロティカの存在を知っていた?
瀬戸:「好きだ」っていうのは、ひなちゃんからずっと聞いてたんで。ツーマンライブが決まったときは、「本当に良かったね!」と思いましたし。ツーマンライブのとき、初めてニューロティカさんのライブを観させてもらったんですけど、めっちゃ素敵でした! カッコ良かった!! バンドさんのライブを初めて観たんですけど、心がキュンとなりました。
滝沢:私たち、ロックバンドと対バンすること自体が初めてで。実はロックバンドのライブを生で観るのが初めてのメンバーも多かったんです。
福田:私はバンドさんのライブを観るのが初めてだったんですけど。ひなちゃんと2階で観てて、MCを楽器を使って作り上げるとか、アイドルのライブではないので。たとえば、「オイ!」って言ったら、ドラムがバンッて鳴るとか、バンドのライブならではの味を生で感じたとき、すごい感動しましたし。初めて対バンするバンドがニューロティカさんで、すごい良かったと思いましたし。また一緒にやれるのが、すごく嬉しいです。
辰巳:私もライブを観させていただいて、圧倒されましたし。私は実家が立川のほうで、父もギターをやってたんで親近感がありますし、私の父もすごい喜んでくれて。アイドルとバンドさんでジャンルは違いますけど、こうしてご一緒させていただけるのがすごく嬉しいです。ツーマンライブだと、ファンの方からの見え方もいつもと違うと思うので。そこも私たちの課題のひとつだったんですけど、コラボをやらせてもらったとき、ニューロティカさんの「DRINKIN' BOYS」にNEO JAPONISMオリジナルの振り付けを付けてやらせていただいたんですけど、みんな一緒に踊ってくださって。ファンの温かさを感じたし、ニューロティカさんのお人柄がすごいなと思って。すごくリスペクトさせていただいてます。
朝倉:私も初めてライブを観させていただいたんですけど、アイドルとは全然違うカッコ良さがあって。すごく良い意味で自然体で飾ってないけど、キメるところはキメて、そのときにしかできないライブを楽しんでる感じがあって。私たちはけっこう、キメキメでライブをやってるので、「私ももっとラフにライブを楽しんでもいいんだ」と思いました。あとコラボのとき、みなさんが目を合わせながら歌って踊ってくれたのが、仲間に入れた気がしてすごく嬉しくて。あの日のライブのことはず~っと記憶に残ってます。
アツシ:いや~、俺はみんなが思うより、悪い男ですよ。そんないいヤツじゃない!
一同:え~~、そうなんですか!?(笑)
──わはは。昭和のバンドマンですからね(笑)。
アツシ:でも、嬉しいですね。昔だったら、「フザケんなよぉ」って感じですけど、いまは素直に嬉しいです。世代の違う人たち、さらに女の子と一緒にできて、こちらもパワーもらえます。まだ、「ホントかよぉ?」って気持ちはあるけどね。アイドルの子たちがウチとライブやってさ、「大丈夫なの? 俺、もう59歳だよ!?」みたいな(笑)。
滝沢:でもけっこう、ネオジャポのファンの中にも、ロティカさんのファンが多くて。「ずっと聴いてたんだよ、ライブが観れて嬉しい!」って言ってました。
アツシ:ホントに!? よし、歌舞伎町の寿司屋行こう! 俺が奢ってやる!!
──あっちゃん、気持ちよくなっちゃった(笑)。
滝沢:だから、またツーマンライブが観れるのが嬉しくて、「早くチケットを取りたすぎて、ロティカさんのファンクラブに入った」って人もいて。ファンの人もみんな喜んでくれてるので、また一緒にやれてすごい嬉しいんです。
アツシ:え~、そうなの? じゃあ俺、今月からアイドルやろうかな?(笑)