Flowers Loftには100%のパフォーマンスをできる環境が整っている
──そんな中、次回のライブは7月4日、下北沢Flowers Loftなんですが。
緒方:昨年まで毎月のように出てたFlowers Loftですけど、ちょっと久しぶりですね。
──4カ月ぶりですかね。前回は3月に自主企画で。
緒方:インパクト弱いっすね、4カ月だと(笑)。わりと出てんじゃんって(笑)。
──そのわりと多い中で(笑)、改めてFlowers Loftの印象ってどうですか? 緒方さんには以前にもインタビューで答えてもらったりしたんですけど、ワンマンライブをやって、自主企画イベントもやって、多分いろんなバンドの中でもFlowers Loftへの出演経験が多いほうだと思うので、印象が変わったこととか、改めて気づいたこととかありますか?
緒方:そうですね……バンドマン的には、“Loft”っていう名前に対する畏れみたいなものがあって。
──(苦笑)
緒方:初めてのFlowers Loftは友達のライブを観に来たときで、めちゃめちゃきれいだし、おしゃれだし、敷居高いなって感じだったんです。自分の来るべき場所じゃないな、みたいな。でも何度も出演していくにつれて、自分の家、とまではいかないですけど、落ち着く空間になっていって。
大月:すごくリラックスしてるよね。
緒方:楽屋にいても、ステージに立っていても、お客さんとして他のバンドを見ていても、打ち上げで酒を飲んでいても、居心地の良い場所になってきたかなと。
大月:うん。だからいいパフォーマンスが出せるんじゃないですかね。
緒方:そうですね。(マネージャーさんから「音響さん照明さんもね」との声があり)それはそうっすね、すみません、それを言わなきゃ!
──ありがとうございます(笑)。
緒方:別に社交辞令とかじゃなくて、ほんとにクオリティが高い。お客さんからしたら、ステージの中音の話とかされても知らんわって感じだと思うんですけど(笑)。
大月:でもやりやすいんだよね(笑)。
緒方:そう、やりやすいんですよ。そこはやっぱり、ライブハウスによって差があるところで、中でもFlowers Loftはすごくやりやすい、よね?
大月:うん。
緒方:100%のパフォーマンスができる環境が整ってると思います。
──演者によく聴こえてこそ、お客さんにもいい音が届けられるわけですしね。
緒方:そうですね。それはほんとに思います。ベテランのミュージシャンの方々も出演しているっていうことは、そういうことなんだろうなと思います。それこそ『Hello, my friend』ってイベントを主催したときに、お笑い芸人の方たちにも出演してもらったんですけど、芸人の皆さんもびっくりするくらい、きれいでやりやすいって評判でした。音楽イベントとかでバンドと一緒になったりすると、やりづらさを感じたりすることもあるそうなんですけど、そんなこともなかったって。
──そういえば、衣装チェンジされたんですよね。
緒方:そうですね。今まではスーツでライブしてたんですけど、バンドとして90年代UKロックを標榜していくにあたって、今回衣装をガラッと変えてみようって。バンド史上初めてスタイリストの方を呼んで、「90年代UKファッションっぽく」ってお願いしました。私は普段の服装に近いんで気に入ってるんですけど……どうですか?
大月:どうですかね……暑いっす。
緒方:なんかもっといいこと言えよ!(笑)
大月:ライブ中、暑いんです(笑)。スーツもそうだったんですけど、ほんとは半袖がいい……(笑)。
緒方:でもいいじゃん、90年代UK感出てるし。
大月:イングランド代表とマンチェスターシティのジャージだもんね。衣装でも自分たちの好きなものを表現しようって感じですね。
──スーツはあれですよね、ミッシェルの…。
緒方:そう、スーツは、私がTHEE MICHELLE GUN ELEPHANTが好きだからっていうだけだったんで(笑)。
──特にバンドの方向性に合わせてってことではなかったんですよね(笑)。
緒方:そうですね、メンバーからは暑いだの肩を動かしづらいだの言われたりしたんですけど、「ミッシェルはスーツだから!」っていうので押し切って。なので、毎回私の好きなものに振り回されてるメンバーには申し訳なさを感じてます……(笑)。
──でも、今回は音楽とも合わせて、スタイリストさんもついて(笑)、「リフの惑星、なんかガラッと変わるんじゃないかな」っていうのがアーティスト写真からも感じられてたんで。7月4日、私は久々にライブを見られるので楽しみです。
緒方:新曲もお見せできるんじゃないかと。
大月:盤が出たあとだもんね。
──物販で買っていってももらえますしね。「CDがあります!」って。
緒方:そうですね。今回、アートワークとかもこだわって作ってるんで、その辺りも実際にCDを手にとって楽しんでいただけたらなと。
──歌詞カードを見るのも楽しいんですよね。
緒方:そう! 歌詞カードもかなりこだわってるんで。