スリーピースは取り分の憧れ!?
──ありがとうございます(笑)。あと、みなさんそれぞれメンバーの人数が違うんですけど(KiNGONS=4人、THE BOHEMIANS=5人、首振りDolls=3人)、それって最初からだったんですか?
BeeBee:最初から4人ですね。僕が好きなバンドも4人編成だったので、4人でやるもんだと。
平田:4人が一番うらやましい!
BeeBee:なんで!?(笑)
平田:やっぱレジェンド系の憧れのバンドってだいたい4人組じゃないですか。
BeeBee:5人組もいない?
平田:5人組ってRC、ストーンズ、ハイロウズ…くらいじゃないですか?
nao:たしかに。
平田:だから4人組になりたい。
──ボヘミアンズが5人になったのはなんでですか?
平田:始まりが友達同士の遊びなんで。友達とか後輩をどんどん入れてくわけで。だから6人のときとかもあったし。ほんとは3人がいい。5人だとやっぱ(ギャラが)5等分だから…だからこの3バンドのなかで(首振りDollsが)一番儲かってますよ(笑)。
BeeBee:たしかに5人だから5等分か。
平田:5等分はでかいよ。だからスリーピースになりたいです。
──(笑)では憧れの首振りDollsさん、その辺りどうですか?
BeeBee:取り分の憧れ。
nao:取り分の憧れ(笑)。
平田:三等分してなかったりして(笑)。
nao:でも人数が少ないからホテルとか取りやすいですし、経費は抑えられてるかもしれないですね(笑)。でも3人でずっと音を出してると、レコーディングのときなんかはなんぼでもやれるじゃないですか、重ねるから。だけどライブってなると音数少ない分いろいろ知恵絞んなきゃ他のバンドに負けちゃうわけで。その分ギターが少なかったりキーボードなんてなかったりするわけじゃないですか。ましてやドラム&ボーカルで叩きながら歌ってるし。だから何を頑張ってるって特にないですけど、3人組は3人組で大変ですよ(笑)。
──メンバーを増やしたいと思ったことはなかったんですか?
nao:もちろん増やしたいなって思ったことはあるし、現にサポートでメンバーを入れてたこともあります。でも4人組になろうとしたときにすっごいいろんな大人たちに反対されて。やっぱり首振りDollsは3人組なんだって。3人組ってインパクトあるみたいで、まあたしかにとは思うけど。グリーン・デイとか。
BeeBee:ドラムが真ん中にドーンってくるから、フォルムが格好いいかもしれないね、前から見てるとね。
nao:でもあれほんと、中音作りにくいし…。
BeeBee:そっち?(笑)
nao:ほんとハコの人には迷惑かけるし、もう頭下げすぎておかしくなるくらい頭下げてますよ(笑)。誰も俺たちのこと知らない頃とか特に。
BeeBee:そっか。
nao:「ドラム動かすんですかぁ?」みたいな。「動かさせてください」みたいな(笑)。大変は大変でしたね。最近はもう「動かしますよね?」って逆に言われるからいいけど。
──naoさんがドラム&ボーカルになったのは最初からですか?
nao:いや、最初はギターのジョニーが歌いたがってたというか、ジョニーが俺を誘ったときには俺をただのドラムとして誘ってたんで。
──じゃあジョニーさんが歌うつもりだったんですね?
nao:そうなんですけど、俺が作った曲をジョニーが歌えなくて(笑)。で、俺のほうが曲作るペースが早かったのもあって、ワンマンやる頃には俺が作る曲ばかりになってて、気づいたら俺がドラム&ボーカルやってたって感じですね。
──ジョニーさんから奪い取った感じですね(笑)。
nao:奪い取ったわけでもないんですけど(笑)。別に俺は今でもジョニーがボーカルでいいと思うけど…いやそれはダメか(笑)。ダメだけどまあ自然とこうなったって形で、最初からドラム&ボーカルでやろうって始めたわけではないですね。