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INTERVIEW

トップインタビューTHE MAGNETS - 新宿LOFTでキャプテンレコーズ期のメンバーによる29年振りのライブを開催!

新宿LOFTでキャプテンレコーズ期のメンバーによる29年振りのライブを開催!

2023.04.08

沈黙を破り、再結成に至った理由

──マグネッツをやってるときに、自分の中で意識していたことは何かあります?

星川:ハードさとかスピードもあるけど重さとかそういうとこは常に意識してたかな。とにかくパンクっていう意識は強かった。なんて言うんだろう、パンクって言っても単なるロックンロールのパンクではなくて、ハードだけでもないんだけど、ロックの内面からくる激しさみたいなのが出せればと思ってた。それが最後の『CULTURE SLUT』では出せたかなと思ってる。

──マグネッツと平行して、東京ダムドとしても活動してた時期があるじゃないですか。そもそも始めたキッカケはなんだったんですか?

星川:東京クラッシュ、東京セックス・ピストルズとか東京○○ってバンドのイベントがあって、東京ダムドどう? って話が来て、じゃあやろうかって。それでダムドの完コピしてやったのが最初。そしたらそれが好評で、話がどんどんいろいろなとこから来て(笑)、『ロンドン・ナイト』とかに出たりして、CDもリリースして。それは、マグネッツとしてもいいカンフル剤になったと思う。

──ダムドはマグネッツとしても大きな存在でした?

星川:それは大きいですね。ラモーンズ、ダムド、モーターヘッド、この3つはけっこう大きかった。

──モーターヘッドか、G.B.H かと思った。

星川:あっ、G.B.Hももちろん。

──スティッフ・リトル・フィンガーズとかは?

星川:それもありますね。その5バンドがわりと核になってるとこが大きいかも。

──なるほど。マグネッツを止めてから、新しいバンドを聴いたり、音楽シーンの状況なんかはチェックしたりしてたんですか?

星川:やっぱり気にして聴いたりもしてて、ちょうどヘヴィ・ロックが流行ってたときには凄い触発されて、その頃田中くんとも連絡取ってたから、打ち込みだったんですけど、2001年に二人で『A NEW HOPE』ってアルバムを作ったんですね。あれもかなりの自信作ではあったんだけど、やっぱりライブとなると実感が湧かなくてやってませんけど。

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ザ・マグネッツ(1989)撮影:辻 砂織

──活動停止してたときに、突然リリースされたから驚きましたね。今後何か動きがあるのかとも思ったけど何もなく(笑)。で、今回いよいよ何十年という沈黙を破って再結成という。なんでここで再びやろうと?

星川:田中くんから何年か前にもやろうって言われて断ってるんですよ。でもその後、田中くんが胸を大きく切る手術をして。そういうこともあって、去年の4月くらいにまたそんな話になって。お互い歳も歳だし、この先また一緒にやれるとしたら、もう今しかないんじゃないかと思って。これが最後だと思って。だから引退して、この先バンドをやることはもうないと思ってたけど、底辺のどっかではあったのかな。それですぐに打ち合わせをしに福岡に行ったんですよ。その時点では、まだベースとドラムは決まってなくて。メンバーは凄く悩みましたね。でも最終的には1stアルバムのときのメンバーにしようと。

──じゃあライブの曲は1stアルバム中心に選曲していく感じですか?

星川:もちろんそうなんだけど、1stアルバムは9曲しか入ってないから(笑)、1stとライブ・アルバムのほとんどはやることになると思う。3rdアルバムや、さっき話した『CULTURE SLUT』もマグネッツとしてはそれはそれで重要だから、やっぱりそこからも何曲かはやることになりますね。

──これは一夜限りってこと? それとも継続的に今後もやっていくってこと?

星川:メンバーそれぞれ仕事があったり、自分のバンドがあったりするから、それが合わないとできないっていうのはあるんだけど、ましてや田中くんは九州だし。でも今回で終わりって話もなくて。ツアーをガンガンやってくとかそういうことは無いけど、ワンマンじゃなくても、年に1回、2回とかできたらいいなとは思ってる。できれば音源も出したいし、今、曲も作ってるんです。だから条件が合えば今後もやっていけるかな。個人リハにも入ってるんですよ。スタジオに入って、CD掛けてその上に唄うっていう(笑)。

──歌詞は憶えてました?

星川:最初は真っ白かなと思ったけど、不思議と最初の一言目が出てくるとずっと出てくるんですよ。何回か唄ううちに歌詞カードを見なくても唄えるようになりましたね。

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撮影:TAMA

──昔の曲って10代、20代の星川くんがそこにいたわけじゃない、それを年齢を重ねた今唄うって違和感とか恥ずかしさみたいなものはあったりします?

星川:意外にそれはないかな。確かに昔の歌詞は幼い部分があったかもしれないけど、こんな幼い歌詞唄えないな、みたいなのはないですね。

──体力的にはどう?

星川:今、一生懸命走ってるんで、それは大丈夫です(笑)。この前もリハーサルやって疲れなかったし(笑)。

──それでは最後に、かつてマグネッツのCDを聴き、ライブに足を運んだり、後追いで聴いてファンになった人たちにメッセージを。

星川:歳は取ったけど、期待に添うようなライブになると思う。昔に戻ったようなライブをするからぜひ来てほしいですね。
 

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LIVE INFOライブ情報

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ザ・マグネッツ復活 GIG
公演日:2023年7月9日(日)
会場:新宿LOFT
OPEN 16:00 / START 16:30
 
<TICKETS>
スタンディング
前売¥4,500 / 当日¥5,000
4月8日(土)10:00より一般発売
ぴあ(Pコード:237-492)/ LAWSON(Lコード:74731)/ e+
 
※入場は入場整理番号順に行ないます。
※未就学児童入場不可・小学生以上チケット必要。
※場内での撮影・録音・泥酔・ダイブ等は厳禁です(特にスマホやタブレットでの動画撮影・写真撮影・録音等は厳禁)。違反者は即時退場いただきます。
※マスクを着用しない方の入場はお断りいたします。
 
問い合わせ:チッタワークス 044-276-8841(平日12:00〜18:00)
 
【29年ぶりの蘇生!ザ・マグネッツ復活GIG開催決定!】
ザ・マグネッツは1987年6月結成、1988年3月自主による1stシングル『NEEDLESS』をリリース。1989年に1stアルバム『Searching For Truth』をキャプテンレコーズよりリリースし、1989年11月19日にはインクスティック芝浦ファクトリーでのワンマンライブを成功させるなど、ライブ、音源リリースと精力的に活動するも1994年に活動休止。現在までに6枚のアルバムをリリース。
なお、1992年12月には覆面バンド“TOKYO DAMNED”でアルバムをリリース、ライブをザ・マグネッツと並行して活動し、話題を呼んだ。
2023年7月9日、新宿LOFTにてキャプテンレコーズ期のメンバー(Vo.HOSHIKAWA、G.TANAKA、B.NAKAMURA、Ds.EBY)のラインナップで29年振りのライブを開催する。公演詳細はこちら
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