グチャグチャの自転車カゴが絆の証
SHELLME:私もいいですか?
アツシ:どうぞ。
SHELLME:「悩む時間があるなら早く飲みに行ったほうがいい」とお話しされていましたけど、私もすぐに飲みに行こうぜ! ってなっちゃうほうで、真面目に考える切り替えができずについ遊んじゃうんです。
アツシ:いいんじゃない? だってまだ若いんだから。
SHELLME:これじゃいけないと収まればいいんですけど、他のメンバーに迷惑をかけちゃうくらい遊んでしまうんです(笑)。
アツシ:僕もSHELLMEさんと似たタイプだけど、今はそれでいいと思う。氣志團の翔やん(綾小路 翔)がブレイクした頃、ツアーがまだ続くのに2次会、3次会に行くのをマネージャーに咎められたらしいの。それを翔やんは「俺はそこで絆を掴むために行かなくちゃいけないんだ」って言ったそうなんだよね。その言葉はかっこよかったな。打ち上げの席でいろんな人たちと出会って、そこで育んだ絆を大切にしなきゃ自分たちは大きくなれないんだってことでさ。僕もそういうタイプで、中野を起点にして新宿や渋谷、下北まで誰かのライブに顔を出して打ち上げでバカをやって、「今度はウチと一緒にライブをやりましょう!」と持ちかけていた時期があったんです。ニューロティカのことが好きだというバンドの話を聞けば、すぐそのバンドのライブを観に行って、必ず打ち上げまで参加してね。次の日はお菓子屋の仕入れもあるし、行く先々へは自転車で移動していたんだけど、そんな生活を過ごしていたら自転車のカゴが1年後にグチャグチャになったもんね。酔っ払っていろんなとこに自転車をぶつけていたから(笑)。でもね、そうやって自転車のカゴが潰れた頃にニューロティカの結成20周年を記念したトリビュート・アルバムを出せることになったんだよ。氣志團やPUFFYとか豪華な面々が参加してくれてね。だから自分なりに絆を育んだボロボロの自転車は僕の誇りだし、PIGGSはまだまだこれからなんだから大丈夫。今度、SHELLMEさんに自転車を買ってあげるよ(笑)。
SHELLME:ありがとうございます。飲みに行くときはその自転車で移動します(笑)。
アツシ:あれ、また新曲ができたかな? 『自転車買ってあげる』(笑)。ちょっとかわいい感じだね。
プー・ルイ:ミディアム・バラードみたいな(笑)。
アツシ:いつも二人で引いて歩いた自転車…。いいね! あ、でも今は自転車も飲酒運転はダメか?
SHELLME:じゃあ引いて帰ります(笑)。
アツシ:これからの世の中は学歴社会じゃなく、行動力がモノを言う社会だと思う。だから若いうちになるべくいろんな人たちと会って絆を育んだほうがいいですよ。自転車で移動して(笑)。
──PIGGSはこれまでのロック・バンドとの対バンで、ステージ上で共演することはあったんですか。
プー・ルイ:CHIYO-PがTENDOUJIさんとコラボしたことはありました。
CHIYO-P:私がTENDOUJIさんの「Young Love」という曲のMVに出演させていただいたので。
KINCHAN
──今回の『ビッグ・ウェンズデー』で両者が共演する予定はないんでしょうか。
プー・ルイ:ああ、それはぜひ! たとえば私たちの曲をニューロティカさんに演奏していただいて、あっちゃんさんとメンバーで一緒に唄ってみるとか、ぜひお願いしたいです。
アツシ:“あっちゃんさん”じゃなく“あっちゃん”でいいよ。ワールドワイドでやってるから。
──ワールドワイドの意味が分かりませんよ(笑)。
アツシ:僕は他の人たちの歌を覚えられないけど、大丈夫かな…?
ほぼ全員:大丈夫です!
アツシ:まあまずは、LOFTよりも先に気持ちを野音に向けていただいて(笑)。
──では最後に、2月8日の『ビッグ・ウェンズデー』に向けての抱負をお一人ずつ聞かせていただいて締めましょうか。
KINCHAN:まだちょっと先ですけど今から凄く楽しみにしてて、ニューロティカさんのパッションに負けないくらいのパッションを出してパッション・アイドルになります(笑)。
SHELLME:ニューロティカのご本人さんたちも、ニューロティカのファンの方たちも、PIGGSの虜にしてやるからなー! って感じです。よろしくお願いします。
BAN-BAN:気持ちを抑えずに、パワーを出し切って最高の日にします。疲れたら休憩して、パワーを溜めてドカンと行きます。
CHIYO-P:ニューロティカさんとの対バンが決まったときもぶーちゃんズが凄い喜んでたし、自分たちも『霧フェス』以来でまたご一緒できるのが凄い楽しみなので、そのハッピーな気持ちをライブに出したいです。ニューロティカさんのファンの方たちもぶーちゃんズも一緒に楽しめるライブをしたいです。
プー・ルイ:『霧フェス』で初めてお会いしてお喋りして、こうして対談させていただいた上で対バンするというのは初めてのケースなので凄く楽しみです。当日はあっちあちなライブをして、もっと仲を深めていけたら嬉しいです。
アツシ:ウチの企画に参加していただいて本当にありがとうございます。200%の力を出して戦うつもりなので、素敵な日にしましょう。…あ、新曲もぜひ書かせてくださいね(笑)。