OLEDICKFOGGY とTHE CHERRY COKE$が2023年1月に東京、大阪、名古屋の3カ所をまわる『2 MAN TOUR 2023』を開催する。ラスティックとアイリッシュ・パンクというそれぞれの音楽を突き詰めるなかで交わることも多い2バンドが、コロナ禍で延期となっていたツーマン・ツアーを実現させる。お互いを意識し合い認め合う2バンドがどんなツアーを周るのか。OLEDICKFOGGYの伊藤雄和(Vocal / Mandolin)、スージー(Guitar)、THE CHERRY COKE$のカツヲ(Vocal / Banjo)、マサヤ(Guitar / Bouzouki)がツアーに向け座談会を届ける。(Interview:柴山順次 / Photo:Chabo)
こいつらと関わっても意味がないって思ったんじゃないかな。酒が減るだけで(伊藤)
──OLEDICKFOGGYとTHE CHERRY COKE$は随分長い付き合いだと思いますが。
スージー:20年くらい?
カツヲ:OLEDICKFOGGYって今何年目だっけ?
スージー:20年目くらい。
伊藤:ずっと20年って言ってない?(笑)
カツヲ:記憶にあるのが、当時伊藤ちゃんがバイトしていた渋谷クアトロ近くの中華料理屋で会って、手書きのフライヤーを貰って『ホッピーナイト』っていうイベントに誘ってくれたんだよね。それが確か20年前くらいで。
伊藤:マーシー(マサヤ)にも会ったよね?
マサヤ:渋谷のセンター街でしょ? あの頃、俺はスペイン坂のカフェバーで働いていたんだよね。
伊藤:それも20年前くらいだから付き合い自体は長いですね。
──その頃のシーンはどんな感じでした?
カツヲ:その当時ってラスティックがまた盛り上がってきてる頃だったかな。
伊藤:『RUSTIC STOMP 1996』があって、『RUSTIC STOMP 2000』が出たときとかはオールナイト・イベントで、新宿LOFTがパンパンになっていたから。
スージー:その後、アイリッシュ・パンクが流行ったりして。
マサヤ:Los Rancherosのバンジョーさんがアイリッシュ・パンクに目をかけていたりしたからね。
カツヲ:『ホッピーナイト』って誰が出てたんだっけ?
伊藤:THE☆STaRKEYSとか出てたよ。その頃、全然知り合いがいなかったんだけど、当時の俺らのスタッフが赤坂のホッピーの本社に行ってイベントをやる話をつけてきて。
カツヲ:あれオフィシャルなの?
スージー:そう、オフィシャル。ホッピーの社員の人も来てた。
伊藤:でも1回で終わったんだよね。こいつらと関わっても意味がないって思ったんじゃないかな。酒が減るだけで。
スージー:俺たちが全部リハのときに飲んじゃったから、イベント開始時にはもうホッピーが無くなってたからね。お客さんが飲めないから全然意味がないっていう。
伊藤:当時は渋谷の居酒屋でキンミヤを置いてるとこも全然なくて、今思うと、『ホッピーナイト』がキンミヤを流行らせたんじゃないかって思う(笑)。昔、キンミヤとも提携したくて、キンミヤの会社の人たちが、SHELTERにライブを観に来てくれたことあるんだけどね。それ以来、連絡はないけど(笑)。
カツヲ:あははは。
スージー:その頃からTHE CHERRY COKE$はちょっと上の先輩っていうイメージでしたね。年齢はだいたい一緒なんだけど。