まっすぐに声優というお仕事に向き合ってこられた
――本作はどれくらいの期間をかけて撮られたんですか。
榊原:密着ではないので飛び飛びになりますが、期間としては1年くらいかけてます。みなさん本当にたくさん話していただけました。1時間は当たり前で、人によっては3時間以上の方もいらっしゃって。
――それをディレクター版のような出す予定は。
榊原:とても貴重なものなので、何かの形で出さないといけないとは思ってます。最初はドキュメンタリー作品なので100分くらいを考えていたんです、でも実際は115分になりました。
――私も観ていて、長いと感じませんでした。
榊原:ありがとうございます。それでも、泣く泣くカットは沢山あるのでどこかで出したいですね。
――それだけ話したいことが皆さん合ったんですね。榊原監督は実写作品が多いので、声優さんと接する機会はそれほど多くないと思いますが、声優のみなさんにお話を聞かれていかがでしたか。
榊原:エネルギーが凄いです。みなさんまっすぐに声優というお仕事に向き合ってこられたんだなということを感じました。お話を聞いて内海賢二さんもそういう方だったんだなと思いました。1つのことを純粋にやるという、その強さは学ぶべきところですね。
――その強さがあるので、内海賢二さんの声を聞くと思わず振り返ってしまいますよね。
内海:僕もTVから聞こえてくるとドキッとしてしまいます。みなさんにもそう思っていただけているのは光栄ですね。
――お仕事に対して真摯に向き合ってこられていて、常に120%・130%だからこその力強さなんでしょうね。
内海:ありがとうございます。
――はじめは恥ずかしいという思いもあったということですが、完成した作品を観られていかがでしたか。
内海:自分の父であり、役者の内海賢二を描いていただけてとても感謝しています。映画を通して皆さんが語る内海賢二とのエピソード・話した言葉を観ていただけるというのはとても嬉しいことです。声優になりたいと考えている方には何か役に立つとおもいますし、声優をそれほど意識して触れてこられなかった方々にも、観ていただけると感じるものがあるんじゃないかなと思います。ドキュメンタリー作品というと固いイメージがありますが、多くの方に観ていただきやすい映画になっています。それは榊原監督の手腕によるころです、ぜひ多くの方に観ていただきたいです。
©映画「その声のあなたへ」製作委員会