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INTERVIEW

トップインタビューDISCOMPO with 泉茉里 - コロナ禍に誕生した新時代オンラインユニット、待望の初シングルをCDでリリース!

コロナ禍に誕生した新時代オンラインユニット、待望の初シングルをCDでリリース!

2021.01.20

燦々と輝く太陽の横でこそ対照的な月でいられる

(※ここで泉茉里が遅れてインタビューに参加)

Dr.Usui:あ、茉里ちゃんがそろそろ大丈夫みたいです。

泉:遅れてすみません。皆さんの話はずっと聞いていたんですけど、出るタイミングを窺っていました。

──泉さんがご登場されたので、今回のシングル制作で感じたボーカリスト・泉茉里の魅力についてUsuiさんと絢屋さんに語っていただきたいのですが。

Dr.Usui:茉里ちゃんはDISCOMPO with 泉茉里のフロントマンであり要ですからね。茉里ちゃんがアイドルをやっていた頃からライブを何度か観て、よく動画を見ていて魅力的なボーカリストだと思っていました。初めて茉里ちゃんに軽く挨拶させてもらったのは、阿佐ヶ谷ロフトAのトークイベントだったんですよ。茉里ちゃんは覚えてないかもしれないけど。

泉:ああ、覚えてますよ。

Dr.Usui:永原真夏ちゃんや竹下ジャパン[のちに(M)otocompoに竹下ショパンとして在籍]といった近しい界隈が出演したイベントで(2013年2月13日に開催された『甘噛みマガジンpresents「90年代女子解体新書」』)。あれは茉里ちゃんが大学に入ったくらいだったのかな? すごく威勢のいい子だなと思ったんですよ。ちょっと話をさせてもらったらとても頭がいいのが分かったし、ソロアイドルとして全部一人で背負ってやっている意識がそうさせているのかなと思って。一つ一つの発言に深さも感じて、この子は只者じゃないからもっと注目しようと思ったんです。今こうして一緒にユニットをやれることになって、レコーディングをしたり、ライブセッションをやってみて感じるのは、いつも茉里ちゃんが結果として中身を整えてくれるんですよね。このあいだのライブセッションにしても、他のメンバーのやりたいことがぼんやりしているところを茉里ちゃんが「こうすればいい」と判断してくれて、僕らも納得する。茉里ちゃんのジャッジに従ってやってみたライブも「ああ、こういうことか」と思ったし、想像以上の結果にもなったし。やっぱり茉里ちゃんはすごいし、“スーパー女”だなと思いましたね(笑)。人間力がすごくあるし、参りました。

泉:なんかコメントしづらいですね(笑)。

Dr.Usui:順くんからも一言どうぞ。

絢屋:僕は茉里ちゃんと面と向かって話したことがなかったので人間性まで分からなかったけど、同じグループに近しい人間がいたので茉里ちゃんがやっていたことや歌にすごく情熱を懸けている様は知ってたんですね。DISCOMPOを始めるにあたって誰にボーカルをやってもらうかというときに真っ先に挙がったのが茉里ちゃんで、それも納得でした。ただ、実際に一緒にユニットをやり出してからはいい意味で驚いた部分があるんです。まずちゃんと唄えるかどうかなんかはクリアして、そこからさらに何かこうしていきたいという自分の色を練り込んで前へ押し出す力があるのを茉里ちゃんから感じたので。打てば響くどころか、打ったら泉茉里という色をのせて最大限の力を発揮してくれる。僕はもともとボーカリストというフロントマンの横にいるサイドマン気質だし、フロントマンが輝く演奏をどれだけできるかに命を懸けるパートなので、茉里ちゃんが唄うとすごくやりがいを感じます。茉里ちゃんが燦々と輝く太陽のようにいてくれるので、僕はその対照として月でいられるというか。今回のシングルを足がかりとしてこれからどんどんクリエイティブなことができるのを考えるだけですごくわくわくするし、そのわくわくをくれたのが茉里ちゃんの歌だと思っています。

──泉さんが今回の歌入れでこだわったのはどんな部分ですか。

泉:先に録った「輪郭」のほうは落ち着いた雰囲気というか、今まで唄ってきたイメージとは全然違う感じだったので自分でもどんな唄い方が正解なのか分からなかったんですけど、出来上がってみたら意外と私の声に合っているんじゃないかと自分でも思えた曲ですね。最初の「聴こえる〜」という印象的なフレーズがウィスパーボイス風な感じで最後にリフレインするんですけど、そういうウィスパーなところとか、唄っているときの声のこもったところが自分でも苦手だったんです。それをうまく引き出して最大限活かしてもらえました。今まで自分では嫌だった唄い方が全面に出てるけど、それが逆に良くなったという意外な曲ですね。次に録った「シャドウ・ヴィーナス」はいろんなキーを試して最終的にああなったんですけど、最初は低かったり高かったりいろいろ録った中で最大限の明るさを出せるキーを厳選できた気がします。いろいろ試して録れたのが逆に楽しかったですね。

──煌めきと明るさのある「シャドウ・ヴィーナス」、憂いを帯びた「輪郭」と、歌としては対照的な2曲になりましたね。

泉:二面性が出せたのは結果的に良かったですね。曲調も構成も唄い方も全く違う2曲が揃ったのが面白いと思います。このあいだライブセッションを収録したときも、つなげて撮ってはいるけど曲ごとに気持ちを変えて唄えたのがすごく面白かったんです。今後ライブをやるときもそうやって1曲ずつ気持ちを切り替えて唄えるのかなと思うと楽しみですね。

──シングルの販売は今のところ通販のみというのもあえてのこだわりなんですか。

Dr.Usui:オンラインユニットなので販売に関してもオンラインでどこまでできるか実験してみたいところがあるんです。今後ユニットを続けていく上で今やっておくべきことを考えると、オンラインでリスナーの方々とつながっておくことが最初のコアな部分で重要なので、今はこの形でいきたいと思って。これが普通のバンドならライブハウスでCDを手売りして、お客さんにアンケートを書いてもらって意見や感想を聞くのがコロナ以前のバンドのコアな部分だと思うんです。それをオンラインに置き換えるとしたらこういうことなんじゃないかなと。もしCDを置いていただけるショップがあればそれはそれで有り難いのでぜひお願いしたいですが、今はなるべくオンラインで新たな試みをしていきたいんですよね。僕らDISCOMPO with 泉茉里とリスナーの方々のいい関係と環境を整えるためにも。

 

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シャドウ・ヴィーナス/輪郭

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【収録曲】
1. シャドウ・ヴィーナス
2. 輪郭〜短編映画「DISCOMPO」のテーマ〜
3. シャドウ・ヴィーナス(Instrumental)
4. 輪郭〜短編映画「DISCOMPO」のテーマ〜(Instrumental)

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CD発売記念『ファーストライブセッション動画配信』
2021年1月21日(木)夜
※詳細はオフィシャルサイトをご確認ください。
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