アリスとミシェルの世界観を両立させた新衣装
──続いては、メンバーと衣装を制作したどくきのこぴんくによる“制作秘話”座談会。
ユブネ:他のグループさんに作った衣装でも、どくきのこぴんくさんの衣装だなってすぐわかる。ちゃんとグループやその時のコンセプトも伝わるんだけど、これは彼の作品だなって。
ナーナナラ:いろんなアイドルさんが好きで、この可愛い衣装は誰が作ったんだろうと思ってたら、橘桃奈さんとどくきのこぴんくさんが2人で作ってる、ということがよくあったので、けっこう前から好きでした。
レーレ:ミシェルの前回の衣装を見た時はテンション上がったよね。
ミミミユ:装飾が付いてることに驚いた。シャラシャラするのが楽しかった。
──今回は「不思議の国のアリス」をテーマに作ってもらいました。
ユブネ:この衣装で自分のキャラクター性とか、ミシェルの世界観をどう出すか考えてます。
レーレ:オーガンジーの透けてる素材が入ってて。今回の新しい素材、これは何ていうんですか?
どくきのこぴんく:起毛レザーっぽいやつ?
レーレ:そう、それが凄い好きです。あと内側の生地がメンバーをイメージして一人ひとり違うのも好き。胸元のリボンもメンバーカラーで覚えてもらいやすい。
ナーナナラ:青いイメージのアリスじゃなくて、ミシェルらしく緑の森っぽいイメージ。
ミミミユ:腰の時計を如何に壊さないか。それを凄く考えました。もし壊したら…?
どくきのこぴんく:時計は、あくまでアー写とか特典会用かなと。田中さんとも相談でパフォーマンス時は別のものに変えようかなと思ってます。(要望で作ったけど)確かにレイヴを見てたら「あ、無理だな」って(笑)。
ミミミユ:あとは、探偵になりたかったから、それ(シャーロック・ホームズ)っぽくなって楽しいです。
どくきのこぴんく:ケープが?
ミミミユ:それです。探偵になりたかったっていうか、なります。探偵になるには、ちゃんと探偵学校に通ってとか、そういうのもちゃんと考えてる。
ブラジル:アリスの世界観もミシェルの世界観も表現されてて、凄いなって思いました。
タマネ:私は衣装というか、着た時の感想で。前回は戦隊モノみたいな感じで、着ると元気で強い女の子になれたなって思ったんですけど、今回は外に初めて出た好奇心旺盛な女の子みたいな感じでした(笑)。コンセプトが独立してると着た時の感情が変わるんだなって。あと衣装に付いてる装飾の部品とか可愛いなって、ずっと撫でてました。
田中:キャラに影響してくるんだ。ブラジルもさっき撮影で普段しない可愛いポーズ取ってたもんね。
ブラジル:……(笑)
ユブネ:私はロングスカートだからおしとやかになっちゃう(笑)。ブラジルちゃんはめちゃめちゃ可愛い感じ。
どくきのこぴんく:前回は従来のスポーティーなラインを踏襲しながら民族的な感じにしました。田中さんの要求はいつもわかりやすいんですけど、今回はアリス・イン・ワンダーランド(打ち合わせではティム・バートン版アリスを参考資料に進めた)ということで、なかなか落とし込みが難しかったです。白ウサギってアリスに限らずどこの世界線でも正装であることが多い。チョッキを着てたり、映画の中でもジャケットに装飾が施されていたり。だから今回は金のラインとか煌びやかさを意識しました。あと正装ということもあって襟付けにしたり、生地の質感にはこだわりました。