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INTERVIEW

トップインタビューメメタァ - メメタァが10年活動してきて気づいたこと

メメタァが10年活動してきて気づいたこと

2019.07.03

音源が出てライブで演奏したら皆もより曲を理解してもらえるのかなと思います

──収録されている4曲についてお伺いしたいのですが、1曲目「ケロフォビア」はどんな曲でしょうか。

西沢「ケロフォビア」は、幸せに対する恐怖症という意味なんです。

サンライズ太陽:幸せ恐怖症という、幸せになった分だけ不幸が訪れるのではないかという不安からなるみたいで。

西沢変わらないままでも良いじゃないかという、何が幸せなのか感じようということを思って書いた曲ですね。

サンライズ太陽「ケロフォビア」は一発でライブで伝えるのが難しい曲だったりするよね。2曲目「インスタントソング」や3曲目「クモの糸」の方が分かりやすかったりするかも。音源が出てライブで演奏したら、皆もより曲を理解してもらえるのかなと思います。

西沢自分の曲は一発で分かるという曲が多い気がするけど、その中でも「ケロフォビア」は割と分かりづらい曲かもしれない。そういう意味でもチャレンジした曲でもありますね。

──2曲目「インスタントソング」はどうでしょうか。

サンライズ太陽共演したバンドマンに「超好きな曲」って言ってもらえる機会が多いよね。

西沢バンドマンも多いしお客さんの反応も良いですね。僕の曲は過去のことを歌う曲が多くて。でも「インスタントソング」はその時その時の気持ちをいつ歌っても一緒に歩んでいけるなと最近思っていて。そういう意味ではこの曲を書けたことは嬉しかったですね。歌詞は一夜くらいで書けたんですよ。

川岸タイトルには「新曲」と書いてあって。カンペみたいな感じで書いてあって。そういった意味でもタイトルは「インスタントソング」でいいじゃんとなって(笑)。

西沢「インスタントソング」には瞬間瞬間のという意味があって「ケロフォビア」のテーマと通じるものがあって、今をもうちょっと大事にという10年間のテーマソングという意味もあって。僕らのアンセムというか、10年バンドをやってきたということは僕らにしか出来ないことなのだなと感じていて、今この曲を出せることに意味があるなと思いました。

工藤曲にしてからめちゃくちゃ良い曲じゃんと気づいて、よく演奏するようになったよね。

サンライズ太陽どこで演奏してもこの曲は初めて聴いた人からの反応がとても良いですね。

西沢嬉しいですね。懐古的な曲が多かったり、バンドマンっぽい曲が多かったりするのですが、いろんな人に喜んでもらえるのは凄く嬉しいです。

サンライズ太陽この曲が出来てきて、成悟的にも違うステージに入ったんじゃないかなと思いますね。

──では3曲目「クモの糸」はどうでしょうか。

西沢このメンバーになって4人で最初に作った曲ですね。ロフトに初めて出演した頃は「自分でやろう」的な所があってなるべく混ざらないようにしていたのですが、いろんな人に支えられて一緒にやっていくことは大事だなと思うようになって「クモの糸」を書きました。

サンライズ太陽成悟は結構長い間一人で戦っていた様な気がする。バンドだけど一人でやろうとしていた感がずっとあったんですよ。

西沢余裕が出てきたというのはありますよね。昔は「自分がなんとかしなきゃいけない」と思っていて。今は、今までで一番本当にバンドをやっている感じがします。

サンライズ太陽「クモの糸」の歌詞でもその心境がいろいろと出ている気がします。

──4曲目「I wanna be-アンコール-」は再録とお聞きしましたが。

西沢今のメンバーで再録して、20歳からある曲ですね。

サンライズ太陽ライブでめちゃめちゃ演奏しているから、このメンバーで消化したいという気持ちがありました。前回の新譜では「ザ・ワールド」を再録したのですが、CD化をした時に「昔の曲は良いね」という話になって。「今回はどうする?」となった時に「I wanna be」が選ばれましたね。今回のEPの中にこの曲が入っているのもまた良いなと思います。

西沢今回はテーマが一貫している4曲だなと思っていて。結果的に今を肯定出来るような4曲ですね。「I wanna be」では、「あんな風になりたい」という感じなんですけど、この曲を書いた頃に比べたら多少大人になっているので「なれないこと」も多少分かってくるけど、それでも憧れる気持ちを大事にしたいなという感じですね。

──今のメメタァを聴いているお客さんには特に響く1枚になりそうですね。この『インスタントe.p』を持って7月からツアーに廻るようですが、どんなツアーにしたいですか。

西沢ツアーも過去、何回か廻っているのですが、初めて自分らで対バンを組みました。自分たちで会場を選んだことや初めて行く場所もあるので挑戦でもあります。

──対バンはどの様な基準で選んだのでしょうか。

サンライズ太陽10年目だからこそ「今まで共演してきた人たちとやりたいよね」という話になりましたね。

西沢最近出会った方達にも声を掛けていますね。あとはライブハウスと相性が良い人達を選んだり、各地の友達だったり。みんな即返事をしてくれて嬉しかったです。

──ツアータイトルは『メメタァのこたえあわせツアー』となっていますが、このタイトルの由来を聞かせてください。

西沢前作に『間違い探しシンドローム』というCDを出して、『まちがいさがしツアー』のタイトルでツアーしていたのですが、そのまちがいさがしツアーの答え合わせでもあるし、10年活動してきてツアーや対バンも自分達で組んできて、10年活動してきたことが間違っていなかったのだなということを証明するようなツアーにするぞと思いタイトルに付けました。

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「インスタントソングe.p」

2019.7.6 リリース
¥1,000 品番:HMNR-005
※ライブ会場限定

1. ケロフォビア
2. インスタントソング
3. クモの色
4. I wanna be-アンコール-

LIVE INFOライブ情報

2019.7.18 下北沢シェルター

w/CRAZY WEST MOUNTAIN/マイアミパーティ/The Whoops

 
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