新宿LOFT
——4月で歌舞伎町に新宿LOFTが移転して20周年を迎えるんですが、新宿LOFTでの思い出を1つずつ教えて下さい。
TAMA:僕は新宿LOFTが小滝橋にある時からなんですけど、CASCADEの初ライブが新宿LOFTですし、この前は25周年のライブを歌舞伎町の新宿LOFTでもやらせて頂きましたし、今度はMIMIZUQでもえんそくさんと2マンをやりますし。えんそくさんの動画も拝見させてもらいましたが、本当に楽しんで音楽をやってらっしゃる方々だなって。
——AYAさんはどうですか?
AYA:以前にお客さんを入れてご飯も出すイベントをやった時のオムライスの記録って、まだ破られてないですか?
——多分、そうだと思います。
ぶう:記録を持ってるんですか?
AYA:売った数の記録を持ってるんですよ。
——大量に出たんですよ。本当はイベントが終わる時間なのに、まだ出し切れてないからって延長してもらったんです。
AYA:それが残ってます。一番嬉しいですね(笑)。
Joe:私は19歳の時に初めて新宿LOFTにお客さんとして来たことがあって、その時に観たのが、毒テロ(毒殺テロリスト)、グルグル(グルグル映畫館)、死ね死ね団の3マンで。
ぶう:LOFTっぽい。
Joe:多分、死ね死ね団さんが主催の“営利目的”というイベントだったと思うんですけど、雑誌とかテレビでしか見たことがない新宿LOFTっていう所に…。あと小滝橋の時のブレーカーが落ちちゃった黒夢さんのライブ盤のCDをすごく聴いていたので、新宿LOFTっていうイメージというか名前がすごく頭にあったんですよ。そういう所に初めて足を踏み入れたっていうキッズの気持ちの思い出がありますね。今はグルグルのメンバーさんと対バンとかをさせてもらうと、「あっ」って気持ちになりますね。
ぶう:キッズっぽいね、それね。
TAMA:LOFTでやるっていうと、すごいステータスがあるというか、聖地のような。
ぶう:ロックバンドだぜって感じですよね。
TAMA:そうそう。特別な場所なんじゃないかなって、昔から今だに僕は思ってますね。
ぶう:なぜそうなってるんですかね。それが僕も分からないんですけど、僕みたいな者でも、なぜかそう思います。
Joe:LOFTでやったことがあるというのは、1つのステータスだと私は思ってます。
ぶう:僕はバンドを始めるまでライブとかを見たことがなかったんですね。ライブを見たことがないままバンドをやってて、それでもしばらくは見たことがなかったんで。そんなライブとかにも行かない僕でも、そういうイメージがあって、ZIGZOが復活した時にRYOさん(ZIGZOのGt)が、「ロックを続けてきた男のそういう姿を、お前らみたいな若い者にも見て欲しいから見に来いよ」って言っていて、これは行かないといけないなって思って、それで初めてLOFTへライブを見に来たんですよ。想像していた通りのライブハウスで、ロックをやるとこってこういうとこやんみたいな、そういう感じで。しかもその時、エアコンか何かが壊れて、天井のパイプから水が漏れてたんですよね。「わー」って思って、それでもすげー盛り上がってるし。ロックってこういう感じかって思いましたね。イメージ通りって感じでしたね。
TAMA:僕の先輩方もLOFTは聖地だと思われてると思います。
——有難うございます。歴代のLOFTの先輩方が作ってきてくれたと思うので、私たちも頑張ります!
1月30日公演への意気込み
——最後に1月30日の2マンライブへの意気込みをお願いします!
Joe:冒頭にも話したんですけど、当時憧れていた世代の方だったり、今のシーンで先輩に当たる方々が組んだ新しいバンドと、こうやって2マンという形で一緒にライブをさせてもらえるので、先輩方の胸を借りるつもりで、負けないように頑張りたいなと。自分もステージでは女形という位置にいますけど…。
AYA:一緒ですね(笑)。
Joe:AYAさんの系譜だと信じているので(笑)。
ぶう:同じラインに確実にいますよ。
Joe:少なからず私より先にAYAさんが通って、AYAさんがその道を固めてくれたと思ってるので。
AYA:最近、女形も減りましたからね。
ぶう:うち、立ち位置を変えたんですよ。じょいさんって、元々下手だったんですよ。
AYA:上手に変わったってこと?
Joe:今は上手です。
ぶう:何でか分かりますか?
AYA:何で?
ぶう:当てたんですよ…、Psycho le Cémuに。
AYA:お〜! でも逆に、今は上手から下手に行ったから(笑)。
ぶう:「やっぱり女形って、上手のイメージあるよな。何でだろう?」「AYAさんが上手だよ」って話があって、変えたんですよ。
AYA:それはもう、有難い話ですよ。
——MIMIZUQでは上手ですよね。
AYA:そうですね。でもその前は多分、MALICE MIZERじゃないですか?
ぶう:あー、そうですよね!
AYA:上手のイメージを一番築き上げたのは、やっぱりManaさまじゃないですかね。
ぶう:だから女形が上手っていうのが、しっくりくるのかな。
Joe:よろしくお願いしますという気持ちで、頑張りたいと思います。
ぶう:えんそくは、名前からしてもそうですけど、ふざけたようなバンドと思われがちなんで。…まあふざけてるんですけど。あんまり先輩方とライブをやらせて頂ける機会っていうものに、バンドをやってきた年数としては恵まれなかったバンドだと思っていて。やっとこうしてMIMIZUQさんみたいなバンドが一緒にやってくれるようなバンドになれたっていう実感が最近あるんですよね。長く音楽を続けてきた人たちで組んだバンドを観に来ているそれぞれのお客さんっていうのは、一過性の熱じゃなくて、それぞれのバンドだったり音楽だったりキャラクターだったりの魅力を好きになって付いてきているお客さんだと思うんです。やっぱりライブを観ないと分からないじゃないですか。そういう見る目を持った人たちに、えんそくの本当の姿っていうのを伝えられるチャンスを頂いているんで、そういう人たちに見せて、取っていこうと(笑)。伝えていこうかなと。楽しみです。
AYA:僕は前のバンドから付き合いもあったんで、バンドは変わりましたが、こうやって一緒にまたステージに立てるのが嬉しいなと単純に思うので、目一杯楽しんでいきたいなと思っております! 新人バンドですが、よろしくお願いします。
一同:(笑)
TAMA:言いたいことはみなさんに全部言って頂いたので、あとは楽しさのかけ算で、相乗効果で、忘れられない1日に、楽しい1日にしたいと…、しようね!
一同:(笑)
TAMA:みなさん、是非遊びに来てくださいね!