バンド以外にやりたかったことは?
——ここまできたらやり切るというお話が出てましたが、逆にバンド以外にやってみたかったことってありますか?
Joe:夢とかってありました?
ぶう:僕は夢はないです。僕はバンドをやっていなかったら多分…、話そうと思った内容がちょっと書けない内容でした(笑)。あと旅人になりたいとは思ってたんでその関連で旅をしてたか…。とにかくろくな死に方をしてなかったと思うんで、こうやってバンドをやっていて良かったです(笑)。思い出話として出来る話があんまりないんですよ。
Joe:インストアイベントとかで、「どういう学生時代でしたか?」とかの質問があるんですけど…。
ぶう:すっげー面白いことがいっぱいあるんですけど、全然言えないんですよ。
一同:(笑)
TAMA:そうだな〜、唯一運命の分かれ目と言えば、美容師の専門学校の願書を出し忘れてたってことかな。
AYA:出してたら、結構変わってたんじゃないですか!
ぶう:美容師かもしれないですね。
TAMA:出してたら変わってたかもしれないですね。期限をうっかりしていて、出し忘れてしまって。その時は京都のバンドでメジャーデビューするかどうかで盛り上がっているバンドがいまして、直接「ローディーをやらせて頂けませんか?」と申し出たりしたんですよね。京都でバンドをやりながら、お客さんを増やして東京に行けたらいいなと思ってたんですけど、そのバンドはそれを飛び越して東京に行っていたバンドでしたから、東京に来た時に「これはすぐに東京に行かんとダメだ!」と思って、東京に行くことを決断して、東京に出てきましたね。願書の出し忘れが運命の分かれ道でしたね。それ以外は思いつかないな〜。
Joe:私はすごい田舎の出身で、高校生の時に東京の音楽の専門学校に進学しちゃったので、別の道とかは、当時は全然頭になかったんですよね。もちろん、それがここまで続くとは思っていた訳ではないんですけど。20歳過ぎてからバンドかバイトしかしてこなかったんですよね。あと何かあるかな…。
——ではAYAさんはどうですか?
AYA:警察の鑑識はやりたいなって思いました。指紋とったり、そういう風にちまちましたかったですね(笑)。
Joe:学生の時からですか?
AYA:学生の時は思わなかったかな〜。バンドを始めてからで、「もし生まれかわるなら」って(笑)。顕微鏡とかで研究するのもいいっすね。姫路で底辺の学校やったんで、なれないですけど(笑)。
ぶう:もう何にもなれないですよね。これからじゃ、何にもなれないよね。
Joe:何にもなれないね。でもたまに資格をとってみようかなと思ったことはあったかな。
ぶう:やめろよ。僕たちは、多分もう居酒屋のバイトも通らないですよ。
Joe:通らないかな…。シフトで通らないか。
AYA:そこが一番ハードルが高いとこやね(笑)。
ぶう:バンドを辞めても通らないかもしれないです。
——何か暗い雰囲気になっちゃいましたね。
ぶう:そんなことないですよ。みんな崖っぷちでバンドしかないってことですよ。
AYA:明るい未来がね。
ぶう:安心してくれってことですよ(笑)。