SPEAK LIKE A CHILD
──これだけ配信が浸透してくるとライブハウスという場所はさらに重要になってくるとも思うんですが、12月のツーマンイベントの話に移らせていただきたいと思います。THE SENSATIONSとKONCOSは今までも何回か一緒にやっていると思いますが、出会いは?
TA-1:僕が最初にOSAWAくんのこと意識したのは僕がriddim saunterをやってた時同じディスクユニオンでUNITED SKATESをやってるOSAWAくんがレーベルを始めるって言って周りのバンドを集めたコンピを出した時。すごくいいなと思って印象的だったんですよね。同世代でそういうことやってる人がその時僕の周りには誰もいなかったから、OSAWAくんの動きをずっと追ってて。
OSAWA:その時から顔見知りだったけど特に何も話したりはしなかったよね(笑)。僕はriddim saunterすごく好きだったので、赤坂BLITZのワンマン見に行ったりしてました。
TA-1:ディスクユニオンでなんとなくの繋がりはあったよね。
OSAWA:そう、その後KONCOSを結成して100箇所ライブでしたっけ、そういうことは社内で話題に昇ってくるので、とんでもないことやってんなぁって思ったりとか、ライブハウスじゃなくてカフェでライブやったりとかしてるのをみて、どうなってんだろうなと(笑)。ずっと気になる存在ではありましたね。TA-1くんとは個人的に聴いてる音楽的にもちょっとリンクするところはあったんですけど、たぶん当時自分の中でも「俺はパンクシーンだ! 」みたいなこだわりがありながら活動してた部分もあって、距離は近かったと思うんですけどなかなか交わらずにずっときた感じはありますね。
TA-1:100箇所ツアー回ってる時に出会ったかっこいいバンドが、調べたらなんかみんなI HATE SMOKE RECORDSからリリースしてて、そういう人たちからもOSAWAくんの話は聞きまくってて、僕の興味のあることはOSAWAくんのところに行けば教えてもらえるんじゃないかと思って、飲みに行こうって言ってそれからOSAWAくんの周りの人も紹介してもらったりとかして、そこからだよね。全て。それから2015年だったかな、SHELTERの昼の部のAFTER SCHOOLで一緒にやって。あれは人生の分かれ道だったと思う。あの時夜まで公園で飲んだよね。楽しかったなぁ。
OSAWA:メンツすごいよかったよね。TENDOUJI、THE FULL TEENS、SaToA、やり始めのfallsとか。
TA-1:あの2015年頃にKONCOSもバンドとしてちゃんと形になってきた頃で。
OSAWA:もう3年経ったってこと? はやい…。
──ツーマンは今回が初ですよね。開催の経緯はどんな風だったんですか?
OSAWA:今年僕らが10周年っていうのもあって、たぶんTA-1くんにワンマンかツーマンかやりたいんだよねっていうのを話してて。
TA-1:ちょうど、SHELTERのPOOL SIDEでCOMEBACK MY DAUGHTERSとツーマンやる時に、チケットにカセットテープをつけて売るっていうのをその時初めてやって、自分たちでカセットテープをダビングするってなった時にOSAWAくんち行って昼間から2人でずーっとその作業をやりながら話したりしてて。
OSAWA:それが結構いい時間だったんだよね。テープを巻いている間の時間に2人でお気に入りの音楽とか紹介しあったり(笑)。
TA-1:男2人で酒も飲まずに肩並べて。謎だよね(笑)。で、その作業をOSAWAくんに手伝ってもらいながら「今年なんか一緒に面白いことやろうよ」みたいな話になって。っていう感じだったよね。
OSAWA:そうそう。じゃあツーマンやりましょうか、という運び。
──タイトルの「SPEAK LIKE A CHILD」はどういった意味がこもっているのでしょうか。
TA-1:これは…やっぱりお酒飲むと急に思いつくことがあって…(笑)。なんでそうなったんだっけね(笑)。SPEAK LIKE A CHILD っていうのはHerbie Hancockの曲ですごくいい曲なんですけど、そのHerbie HancockのSPEAK LIKE A CHILDがなんで出てきたのか…たぶんお酒から落ちてきたんでしょうね(笑)。確か、すごいそれがいいなと思って調べたら「子どもにもわかるように話してみろ」っていう意味で、優しい曲かと思ったら割と政治的な歌で「上に立つやつはわかんないことばっかり言ってないで子どもにも話がわかるように今何やってるか説明しろ」みたいな裏の意味がこもってて、広い意味でいいなと思って。子どもにもわかるような音楽とかも素晴らしいし、裏の意味もわかるし。いい言葉だよねってOSAWAくんとも話してて。それで決めたんだったね。
OSAWA:いいタイトルですよね。語呂的にも。
エナジーブラザーズツアー、あるかも…!?
──最後になりますが、来年に向けて2バンドの向かっていく方向や活動のビジョンを教えてください。
TA-1:今回の「SPEAK LIKE A CHILD」やろうってなった時に、ただツーマンじゃつまんないから一緒に曲作ろうって話になって、2人で勝手にそんな話をしてスタジオ入ったりもしてて。一緒に曲を作るっていうのを試したいなと。今やってるんだけどすごく面白い。0からバンドと一緒に曲作ることってほとんどないし。
OSAWA:バンドによって曲の作り方も違うしね(笑)。俺らはパッションでやってるけど、KONCOSは結構理論派だよね。気も使うけど、それが面白い。
TA-1:うん、すごくいい曲になりそうで、新しい感じがあるなぁって。この世代で一緒に曲作ってツーマンとかってあんまりなくて、ただ仲良しでやるっていうんじゃなくて、音楽的にも対極にいるような感じもあるから面白いと思って。POOL SIDEでCOMEBACK MY DAUGHTERSとカバーしあったのも面白かったけど、それともまた違う楽しさ。完成したら、このツーマンきっかけに来年またツーマンで各地に行ったりとか、やりたいですね。来年の1つ、目標かな。
OSAWA:やりたいですね。年末が来年の目標につながる感じで。あと僕らバンドの話になっちゃうけど、たぶんまた海外ツアーいくと思いますね。
──あれ、一緒に行ったらいいんじゃ…?(笑)
TA-1:あ、行っちゃおうか(笑)。
OSAWA:行きます?(笑) ハイエナジーブラザーズで(笑)。