10月27日公演に向けての意気込み
——それでは最後に、10月27日公演への意気込みを一言ずつお願いします。
ryo:aieくんと一緒にいる時、LOFTのスピーカーシステムが刷新されたっていうニュースを見たんですけど、当日はもう新しいんですよね?
——はい、そうです。
ryo:俺はまだ体験していないので、それがすごい楽しみなんですよ。Kαinとの2マンでそれを初体験だし、我々のファンもそういう人が多いのかなと思うと、LOFTに対して、一番大きな期待ですね。どんな音を醸し出してくれるのかって。
幸也:何気にaieさんは、LOFTにライブで出るのっていつぶり?
aie:JILSのライブ振りです。(2017年8月29日)
幸也:あっ、そうなんですね
aie:それ以前は、だいぶ出てないかもしれないんですね。
——5月25日のゴッド(the god and death stars)じゃないですか?
aie:そうですね。
ryo:ということは、JILSの時は新しいスピーカーだったんですか?
幸也:新しかったね。
ryo:いいなー。もう体験してるんだね。ステージも変わったんですよね?
幸也:スピーカーが小さくなったんで、ちょっとだけ横幅が広くなりましたね。
ryo:ボーカル的にやり易さとかって変わりました?
幸也:それは、音的に? 広さ的に?
ryo:音ですね。回り込みとかも含めて。
幸也:音はね、元々歌舞伎町のLOFTはやり易くないからね(笑)。モニター(ステージ上で聞く音)ってことで言うと、そんなに違和感はないかな。めっちゃ変わったとかもないし。外音のバランスはすごい取り易くなったけど、ね。最近のスピーカーはやっぱりクリアだから。こないだのJILSの時は観に来た関係者の人はみんな、音のバランスがすごくいいですねって言ってくれたし、もちろんそうなるようにリハの時にすごく突き詰めたけど、何かそのクリアさっていうのが、LOFTっぽさなのかどうかはまた別だと思うから。イメージにある古いライブハウスの音っていうのは、また違うのかもしれないね。俺も分からないな。今は時代的にそういうのがいいのかもしれないけど。そこは今後どういう色になっていくのかみたいな。外のバランスは取り易いには取り易いよね。
ryo:音がすごく整理されたからいいかどうかは、また別の問題なんですよね。
幸也:昔のより最近のスピーカーの方が音の立ち上がりも早いし、サウンドのバランスとかの調整はし易いんだけどね。
ryo:そうなんですね。あと世代的にも、D≒SIREは僕がキッズの頃からすごい売れてるアルバムを出してる、優秀なミュージシャンっていう先輩なのは変わらない事実で、気さくに話しかけてくださるし、よくライブにもいらしてくださるんですけど、2マンで同じボーカリストとしてステージに立つっていうのは初めてで。
幸也:HOLLOWGRAMとも2マンをLOFTでやってるよ。(2014年9月29日)
ryo:あっ、そうか!! でもやっぱり、俺はまだ幸也さんと、「おー!」って肩を組めないんです。
幸也:誰とも組んでないから大丈夫ですよ(笑)。
ryo:(笑)もうちょっと今回の2マンで距離が縮められるようにしたいなと思います。
幸也:全然。だってryoくんは、俺より顔が男前で、俺より歌が上手くて、俺よりデザインが上手でって、俺的にはこれ以上何もないですね(笑)。で、俺の好きなギタリストは、みんなryoくんのことをすごくいい評価をしてるから。KEEL以外のryoくんの他のプロジェクトのライブも、よくプライベートで観に行ったりしてるし。単純に、好きなボーカルだし、好きなアーティストだから、2マンの話があった時も、全然やりますよっていう感じでしたしね。僕のいいところでもあり、悪いところでもあるんですけど、対バンに興味がないと、僕は本当にクソみたいなライブをやってしまうので。身内にさえ、「幸也さん、今日のライブは本当によくなかったですね」って言われるようなライブをやってしまうから、あんまりイベント出演が多くないんですけど。やっぱりryoくんがやってるバンドと一緒にライブが出来るのは、すごくいいですよね。もちろんaieさんに対しても、aieさんのギターが好きだから、こんなに何年も一緒にやってもらってるんであって。その2人が一緒にバンドをやってるってことになると、俺的にはすごいやる気が出る日ですね。だからKαinのファンの人も安心して来れると思いますし。本当にクソみたいなライブをやったあげくに、幸也さんが機嫌が悪くなって途中で帰って、もう出て来ないんじゃないか、みたいなことはないですね。そういう感じなんで、期待して頂いて大丈夫ですよ(笑)。SHIGEさんは意気込みはあるんですか?
SHIGE:前にKEELのライブを観に行ったんですよ。その時のステージを観た時に、ryoくんのもの凄い鬼気迫るものがあって。ライブ後に楽屋に挨拶に行って、長いこと2人で話していたんですね。その時に、「何でそんなに生き急いでるの?」って僕が聞いたんですよね(笑)。同い歳だし、人生とかいろいろ考えるようなことは、やっぱり同じようなことを考えてるんだろうなって思ってたけど、もの凄い生き急いでいるみたいに見えたので、「何でなの?」って聞いたら、「事故に遭って自分はもう死んだものだと思って、今はおまけみたいな人生を生きていると思って、やれることは一生懸命何でもやろうと思ったんだ」っていうのを聞いた時に、結構影響を受けたというか。衝撃的で、「あっ、そうだよな」って思って。僕らはそういうようなことを歌にしますけど、普段生きていると結構忘れがちじゃないですか。それを目の当たりにしたんで、すごい衝撃を受けて。そこから僕も、自分のライブとかもすごくそういう気持ちで、二度とないものだっていう気持ちで生きるようになりました。
幸也:SHIGEはそもそも、人のライブを観に行って、終演までちゃんと観てること自体が珍しいですね。ましてや終演後に出演者のところに挨拶に行くなんて、すごいスペシャルだなと思いますし、さらにその後に出演者と楽屋で長話をしてるなんて、俺も一緒に観に行ってたんですけど、俺はあの時に驚愕しましたからね。こんなことがあるんだって。
ryo:話してたね(笑)。
SHIGE:話してましたね(笑)。
幸也:やっぱり似てると言えば似てるんですけど、僕らは音楽を認めることができないと全然ダメなんで。人間としては間違ってるかもしれないんですけど、音楽がつまらない、ステージが格好よくないなと思ったら、僕らは帰ってしまうタイプなんで。そういう意味では、2マンやるならそういうバンドとやりたいですよね。あとやっぱりLOFTにKαinが出してもらえるっていうのも、僕らにとっては大事なことなんで。そこも含めて当日は楽しみたいと思ってます。
——では最後に、aieさんお願いします。
aie:ずいぶん締まったと思うので、特にこれといってはないんですけど…(笑)。でも、Kαinと共演するっていうのが、僕個人としてはなかなかないので、新鮮な気もします。それにKEEL自体もLOFTで始まったバンドなんで、久し振りだし。結構2マンもやってますけど、今回は貴重な2マンかなっていうのもあるので、リハーサルで格好よく仕上げて、当日はバッチリ決めようと思っております。
——有難うございます! 当日も、よろしくお願いします!