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INTERVIEW

トップインタビュー幸也(Kαin)×seek(Mix Speaker's,Inc.)【前半】(web Rooftop2017年3月号)

新宿LOFTが歌舞伎町に移転して今年の4月24日で早18周年を迎える。
18周年公演として開催するmaster+mind公演で、4月8日に2マンを行なう、Kαinの幸也とMix Speaker’s,Inc.のseekによるスペシャル対談!!

2017.03.28

 意外にも公の場でがっつりと絡むのが初の幸也とseek。代表者としての悩みや考え方、バンドを持続していく上での互いの方法論等、普段はあまり語られていないような内容をたくさん知ることが出来ると思います。「ここまで話していいの!?」という内容が盛りだくさんな本対談ですが、後半でも更にいろんなことを語ってくれました! 2人の対談を読んで更に心弾ませて、4月8日の2マンに是非足を運んでください!
[interview:河西 香織(新宿LOFT)]

2人の出会い

——まずはお2人の関係性をお聞きしたいと思います。出会ったのはいつ頃ですか?

幸也:seekは、Psycho le Cému以前は俺とは会ってないんだっけ?

seek:はい。僕はサイコ(Psycho le Cému)前は、姫路Betaで働いていてバンドマンではなかったんで。Psycho le Cémuの前身と言うか、VocalのDAISHIとGuitarのLidaがやっていたMYUっていうバンドがあるんですけど、そのMYUがよく幸也さんにお世話になっていたっていうのは聞いていたんですね。バンドを始めるに当たって、大阪に怖い人がいるんだよっていうのをDAISHIからよく聞いてました(笑)。

幸也:(笑)

——ではDAISHIさんの方が先に幸也さんとお知り合いだったんですね。

幸也:DAISHIのMYUは、杉本善徳がいたRayとよく対バンをしていたんです。多分僕が会ったのも、Rayと対バンしている時だったと思います。

seek:宗右衛門町カウボーイでしたっけ?

幸也:ライブハウスのCOWBOY WORLD?

seek:そうです! そのイベントとかでDAISHIがご一緒させて頂いていて、当時は打ち上げが盛大に行なわれている時代で、その打ち上げの話とかを聞いて「すげーな!」って思ってました。

——実際に2人が会ったのは?

幸也:seekがPsycho le Cémuになってからってことになるのかな?

seek:そうですね。ちょっと記憶が曖昧なんですけど、僕らは活動を始めて1年くらいで東京に上京してきたんですけど、その時にお世話になっていたレーベルに幸也さんがちょこちょこお仕事に来られていて、その会社でお会いしたのが最初だったと思います。

幸也:東京タワーの近くの、あの怪しいビルね(笑)。

seek:はい、凄くバブリーな、入り口がどこか分からへんような秘密基地みたいなビルです(笑)。

——あっ、関西ではなくて、東京で初めてお会いされたんですね。

幸也:そうかもしれないですね。多分、最初に会ったのはPsycho le Cémuでseekが東京に出て来てからかもしれないですね。

——幸也さんがJILSの時代ですか?

幸也:そうですね。

seek:僕は高校生の頃にD≒SIRE(JILSの前のバンド)のCDを買わせて頂いていたので、「幸也さんや〜」って思ってましたけど、サイコ自体のスポークスマンがDAISHIやったりするし、僕は歳下組なのでDAISHIの後ろで相槌を打つみたいな感じでしたね。

——今のseekさんの印象からは、何か意外ですね!

幸也:あぁ、そうですね! 当時のseekと今のseekは、ほとんどの人から見てかなり印象が違うんじゃないですかね。

seek:よくそう言われますね。

——ではお互いの最初の印象は?

幸也:僕は、人となりを知る以前にすごい奴がいるな、みたいな感じでしたね。Psycho le Cémuにおけるポジションや役割とかが当時からと言うか、むしろ今よりも当時の方がそうなのかもって思う部分もありますけど、ちょっと飛び道具的なポジションで「ぶっ飛んだ奴がいてるな〜」って感じで見てましたけどね。彼らが上京してきて、多分最初に大人が関わったレーベルのマネージャー的な存在と言うか、バンドに近い位置にいた人間が、後に僕のマネージャーをやったりもしてるんで、その人間を通しての「彼はこんな子なんだよ」みたいな感じのうっすらとした印象ですかね。当時から衣装やメイクとかが、Psycho le Cémuはみんな変ですけど、その中でも特に飛び道具的なポジションっていう印象が残ってますかね。

seek:僕は、DAISHIを通してっていうのがその当時は多かったんで、挨拶すらまともに出来ひんっていうのが多かったんですよ。それでよくいろんなライブハウスの方やスタッフの方に怒られていたんですけど、1回AYAくん(Mix Speaker’s,Inc.&Psycho le CémuのGt)と池袋CYBERに友達のライブを観に行った時に、楽屋に幸也さんがいてはったんですけど、まだちゃんと挨拶も出来てないし、怖いなって思ってスッと通ろうとしたら幸也さんに呼び止められて、AYAくんと2人で「お疲れ様です」って挨拶したのが、初めてPsycho le Cémuとしてでなく、僕個人に話しかけてくれはった時やなっていうのは、すごい覚えてます。ビクッとなりましたからね(笑)。

幸也:(笑)

seek:その時がseekとしてちゃんとお話しさせて頂いたっていう初対面の印象かなと思います。

——何年くらい前ですか?

seek:2000年とか2001年とかやったと思います。

幸也:17年くらい前かな。

——ではそういったことを経て、現在の印象は?

seek:僕はそれ以降もいろんな所でお会いしたりとかの機会はあったんですけど、やっぱりミックス(Mix Speaker’s,Inc.)を始めてからの方が、ちゃんとお話出来るようになりましたね。多分、俺が変わるきっかけの時期やったと思うんですけど、ちょうど“Over The Edge”っていうイベントが立ち上げであって、イベントを盛り上げるための座談会とかもそうですけど、いろいろ企画の部分でお会いすることが多くて。その時期から、「今、こういうバンドの状況なんですよ」とか「これから自分らの事務所を立ち上げることになったんですよ」っていう話とかで、「頑張ってね」っていうお話を頂いたりとか。ちょうど10年くらい前からですかね。

幸也:ミックスが10周年だもんね。seekの立ち位置が変わったんですよね。自分たちで運営するようになって、彼が代表者的な立場になったから、お客さんに見えない部分で会うことが増えて。普通は対バンとか、イベントで会ったりとかしないと会わないんですけど、そうではない部分と言うか。とある会社の会議室とかで顔を会わすことが多くなっていくんで、当然話す内容も変わってきて。いちバンドマン同士の先輩として言えば、「すごい衣装を着てるね」とか、「ちょっとベースが上手くなったね」くらいしか、パートも違いますから話すことはないんですけど。でもお互いに独立してバンドを運営していくんだっていう立場になってみれば、全然話すことが変わってきますから。彼自身の中でもバンドに対する向き合い方とかも、Psycho le Cémuとミックスでは変わったんだと思いますし。すごくそういう意味では、同じ目線で話せることが増えたと言うか。そこじゃないですかね。

seek:あとは、以前から仲良くして頂いていたaieさんっていう存在が結構でかいとは思うんですけど。aieさんがLOFTのBARでマスター(ゴッドバー)を始めるよっていう段階くらいから、そのゴッドバーでよくお会いしたりとかっていうのもあったんで。

幸也:そうだね。お互いaieさんのファンだから。

一同:(笑)

幸也:aieさんがマスターをやっているLOFTのBARで会うことも増えたし。でもPsycho le Cémuの時のseekだったら、その時も多分、深く話すとこまでいかなかったかもしれないですね。バンドのマネジメントや方向性とか、バンド内で起こる様々な出来事とか、いちメンバーとしてだけじゃない部分の悩みだったりとかを話せたりするようになったっていうのが大きいんじゃないですかね。あと個人的には、1回無くなって、最近復刊した某専門雑誌の中で彼がずっと連載をしてて、JILSの一朗も同じページで連載していて。大体の連載がつまらないんですけど、seekのとHitomiくん(ex.Moran)のが面白いかなってくらいで、一朗のは飛び抜けてつまらなくて(笑)。一時期は雑誌の編集部に提出する前に俺に提出しろって言ってたんですけど、それでもダメなくらい…。面白くしなきゃいけないわけではないと思うんですけどね。ファンの人が喜んでくれればそれでいいとは思うんですけども。seekとHitomiくんのは面白いのになぁっていう、その印象が強いですね。

seek:頑張って続けてたんで、すごい嬉しいです!

 

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LIVE INFOライブ情報

SHINJUKU LOFT KABUKI-CHO 18TH ANNIVERSARY

master+mind 〜Sense of Pulse #13〜

2017年04月08日(土)新宿LOFT

OPEN 18:15 / START 19:00

前売り 4000円 / 当日 4500円(共にドリンク代500円別)

※未就学児童入場不可

【出演】

Kαin / Mix Speaker’s,Inc.(50音順表記)

【一般チケット発売中!!】

・ e+一般(Bチケット)

・ LOFT店頭(Bチケット)

・ ローソン(Cチケット/L:70363)

【入場順】

1. Aチケット(e+プレオーダー/受付終了)

2. Bチケット(e+一般・LOFT店頭)の並列

3. Cチケット(ローソン)

【主催・企画・制作】

新宿LOFT / master+mind

【お問い合わせ】

新宿LOFT 03-5272-0382

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