世界の音楽史上初!
──10年ぶりのリリースということで、昔からのファンはもちろん、新しいお客さんに出会う機会も増えると思うんですけど、そこに対する気負いは?
イノマー:一切ないです。そもそも良いものを作ろうっていう気負いはないんですよ。バカにならなきゃダメだなっていう思いは強いですけどね。でも、オイラもオノチンも50歳を超えてるクソバカ野郎だし、脳みそが15歳……いや、オノチンは13歳だな……。
──でもオノチンさんのギターすごかったですよ。
イノマー:多分『義雄』より今回の方がオノチンのギターの荒々しさとか勢いとかはすごく出てると思います。自由度は増してると思う。うん。オナニーマシーンって不思議なバンドなんですよ。オイラがいてオノチンがいてガンガン(Dr)がいて。この3人じゃないと成り立たない特殊なバンドで、だからこそ15年も一緒にやってこれたと思う。別にこいつらのことが特別好きなわけじゃないんだけど(笑)、結局なぜか一緒にいるっていう。
──せっかくCD出すわけですから、ワンマンやトークライブ以外のこともやっていきたいですよね?
イノマー:ちょっとしたツアーみたいなのはしようかと思ってます。まだ何も決まってませんけど。
──それ以外は?
イノマー:何もないです。これが終わったらオイラたちどうなっちゃうんだろうなと思ってます。まあ、ライブの本数は年に2〜3回が年に1回くらいになってきちゃってたから、せめて年に3回はやろうかなってくらいの感じで。
──志が低めですね。
イノマー:いや、年に5回はやりたいかな。まあ、むちゃくちゃやるし裸になるし、誘いづらいバンドですよね。でもね、あんまりお金のことは言いたくないですけど、オナマシなんてタダ同然で呼べますよ? オイラたちと同世代のバンドだとものすごいギャラを要求するじゃないですか。でもオナマシはお金で動いてるバンドじゃないし、良い意味で遊びなんです。だからこそ楽しまなくてはいけないし、楽しくないとやってらんない。それに、やってることが一番大事なんですよ。30歳くらいのときに、50歳になってオナニーオナニー言いながらティッシュばらまいてたらスゴイよねって言ってたけど、それが本当になっちゃったから。多分ね、日本…いや、世界の音楽の歴史の中でも、オナマシみたいなバンドいないと思いますよ。全裸になってオナニーだチンポだマンコだって言ってるバンド。身体も心も疲れますけどね、正直。でも、それをやらないとお客さんも納得しないだろうし、何よりオイラが納得できないから。
──とにかく続けようという意思はあるんですね。
イノマー:続けようというより、解散はしないという意思です。リリースがなくて1年にライブが0回でも解散はしない。だって、解散する必要なんてないじゃないですか。みんな真面目だから解散とか活動休止とかするんですよ。オナマシにそういうのないですね。よくあるじゃないですか、閉店セールとかずっとやってるお店。オナマシは常に閉店セールですからね。