2000年、メジャーデビューへのきっかけとなり、シーンの度肝を抜いたインディー時代リリースのアルバム2枚の中からメンバー自らが再セレクト。今の時代でも「面白い」と思えるあらゆる要素が"MIXTURE"された楽曲は、2016年に聞いても果てしない存在感を漂わせる、唯一無二の作品群! そんな楽曲をセルフカバー! ミクスチャーサウンドの走りと言われた当時の密度が感じられるミニアルバム『REWIND』をリリースするSMORGASメンバー全員にメールでインタビューをした。来年20周年を迎えるが、今でも真っ直ぐなバンドマンの姿勢がそこにあった。(interview:柳沢英則[下北沢SHELTER&新宿LOFT] )
アイニ(MC)/ 来門(MC)/ SENSHO1500(ギター)/ 河辺真(ベース)/ あらきゆうこ(ドラム)
—今回はお忙しい中ありがとうございます。
来門:ヤナさん、俺忙しくないよ
—早速、今回のSMORGASの新作『REWIND』のお話を聞きたいのですがインディー時代の曲(アルバム『smorgas』に収録曲)をリメイクしたアルバムをリリースするのはどういう経緯なんでしょうか
アイニ:1998年に初めてレコーディングしたインディーズアルバムを中心に、2016年の自分たちが原点回帰や成長、後退、すべてをあからさまにするためにレコーディングしたアルバムです。来年で結成20周年を迎える僕らはこれからもずっと音楽をやる訳ですから、音楽に対する初期衝動を思い返す意味もありました。
—今回のレコーディングはどんな感じだったんでしょうか
来門:とても楽しかったです
アイニ:ワキアイアイです!
SENSHO:スタジオで「せーの」で一発録音。細かいミスを少々修正した。ドラムの部屋でギターを弾いていたのでドラムの音にびっくりして、ギターが速くなった。メンバーの中で一番演奏が下手なので、足手まといにならないように気を使って疲れた。
—最近のライブで披露した「GOING TO HIGHER LEVEL」など、すごくいい感じだと思うのですが新曲のアルバム製作も取り掛かるのですか
アイニ:いい感じすか? ありがとうございます! はい! 新曲も制作しています。新しいこともチャレンジしてみたりのトライ&エラーでスモ筋をUPしてます(笑)。
SENSHO:来年20周年なので、がんばって作ってます。
—SENSHOさんの結婚式で久しぶりに演奏してSMORGASは復活したと思うのですが、アイニさんと来門さんのお話を聞いたので、SENSHO1500さん(ギター)/ 河辺真さん(ベース)/ あらきゆうこさん(ドラム)にSMORGASについて聞きたいです。皆さん他のバンドや多くのミュージシャン達と一緒にやっていると思うのですがSMORGASは自分の中でどんなバンドでしょうか
あらき: SMORGAS以外にも色々やってますが、SMORGASにしかないエネルギーの出し方があって、それは私個人的なことでもあり、この5人じゃないと出せない何か、という意味でもあります。単純に言ってしまうと、とにかく楽しいと思えるキラキラしたパワー、という感じでしょうか。細かいことは置いといて楽しもう! と思える場所です。そしてそれは別の現場でも還元することができます。
河辺 :家です。帰る場所があるのは幸せです。
SENSHO:バイト感覚でやってます。うそ! 飲み屋感覚でやってます。うそ! やっぱミクスチャーでしょ。演奏も性格も音も!
アイニ:気づくとマイメンです。
—それぞれメンバーで思い入れがある曲やどんな感じで製作されたか秘話などあれば教えて下さい。
1. I Got It Goin On
河辺 :途中のスクラッチはピュンピュンマシーン(往年の自作シンセ)で僕が入れた。我ながら上手に出来たと思う(笑)。
SENSHO:コードがGとFばっかで指が疲れてとれそうになる。
2. Salsamalsa
SENSHO:途中の温泉みたいなパートで癒される。
3. Trust Yourself
アイニ:funkyで腰が動きます(勝手に)。
SENSHO:ワウを使ってファンキーな気分。録音も一発できめた。
4. Free For All
アイニ:Jazzyで目を細めてしまいます(勝手に)。
SENSHO:グランドロイヤルな90年サンプル感覚でサイコー!
5. L.M.B.
SENSHO: LifeとMusicとBicycleです。
6. Seems Like It’s No Time For Wandering
アイニ:SMORGASで最初に作った曲です。初期衝動と勘違いが入り混じってる傑作です。
SENSHO:人生で最初にレコーディングした曲。
7. DIESELMAN
アイニ:自分的トップ3に入るリフのサビです。乗らずにはいられません。
SENSHO:最後のギターソロ的なオブリができて嬉しかった。
8. TACAO
来門: 全曲思い入れがありますが、全曲思い入れがないっちゃないです。リリックは勢い任せなものが多く、でもそれが逆に良かったんだと思えます。ただ、やはり一番最初に作られた音源なので、いまだにそれがSMORGASの基準となってるかな。
SENSHO:今回一番気を使った曲。サイコー!
—メンバー全員にお聞きします。来年20周年を迎えますが、今後はどんな目標がありますか。個人的には大きなFESでビールを飲みながらSMORGASを見られたら最高だなーと思うのですが。
アイニ:自然体で普通に続けられたら面白いと思ってます。Fesも出る準備は万全です。いつでも声かけてください。waiting状態です。
あらき:より強いものを届けられるようにパワーアップしてたくさんの人と楽しみたいです! フェスとかいいね!
SENSHO:いろいろな形態でやれたらいいなあ、と。なので、2MC1DJのDJをやるべくスクラッチの練習してます。自由でかっこいい音が出れば、それでいいのです!
河辺 :まずはメンバー全員健康で(笑)、いつまでもクリエイティヴな姿勢を保ったままSMORGASを続けられたら良いなと思いますし、是非そうしていきたいです。昭和のバンドマンなので、いつか武道館でワンマンやりたい(笑)!
来門:いっぱい曲を作って 大金を手にして ヤマハR1M を一括払いで買いたい!!
—ありがとうございました。