この3マンはギタリストに注目!?
——今回は3マンで時間もそれぞれ長いということで、ご自身の「俺のここを見ろ!」っていうアピール・ポイントを教えて下さい。前回の座談会ではギタリストが2名来て下さって、俺のスイッチングさばきを…的なお話をお聞きしたんですけど。
RYO:絶対分からへん! 最前にしか分からへんね(笑)。
——(笑)そういうマニアックなお話をしたんですけど、どうですか?
RYO:どうなんでしょうね〜。どうですか?
拓磨:一番困りますね。あんまり「俺を見ろ」ってタイプでもないんですよね。
RYO:でもさ、4人になってさ、下手が1人な訳じゃん。
拓磨:元々、4人だったんですよ。で、5人になって、また4人になったんですよ。だから元に戻った感じですかね。
RYO:下手のさ、「1人になってしまったから、何かしないと」っていう感じは?
拓磨:そこは気負いはなかったですね。
RYO:そうなんや。俺は5人から4人になった時に凄くあって。辞めたギターが凄く動く奴だったから。そのへんのプレッシャーみたいなのはありましたね。TRANSTIC NERVEの時は、ほぼ立ち位置から動かないタイプだったんですよね。動き出すと足が痛いんですよ、ライブが終わったら(笑)。
一同:(笑)
RYO:個人的にここを見て欲しいとかっていうんじゃないんですけど、ニューアルバムが出て色んなタイプの曲が増えたんで、楽曲の幅の広さを楽しんでもらいたいです。
——作曲はRYOさんが一番多いんでしたっけ?
RYO:作曲はね、6:4でギター:俺みたいな感じですね。先にギターのMASATOがいっぱい曲持って来て、それを聴いてから違うタイプの曲を俺が作る…みたいな。
——RYOさんの曲って凄いキャッチーでいいなって感じてるんです。
RYO:有難うございます!やっぱりメロディにはこだわりますね。あと最近、調子に乗ってアップライト(ベース)とか始めちゃったりなんかして。
——ライブでも?
RYO:使ってます。
拓磨:今回の3マンでも観れるんですかね?
RYO:使いたいですけど…セトリ次第で(笑)。
——是非観たいです! 期待しておきます。
RYO:是非使いたいですね。未だに新たな挑戦を出来てるっていうのやっぱり良くて。僕ね、今回のアルバムで初めて歌詞を書いたんですよ。1曲だけなんですけど。最近すごく興味があったんです。で、今回アルバムを作る時にボーカルのTAKAに「歌詞書きたいんだけど」って相談して。そしたら「いいじゃん、やってみなよ」ってサラっと言われて(笑)。今まで歌詞は全部TAKAが書いてきたから、こういう違うパターンも面白いんじゃないかなと思って。
——バンドって、長く続けてるとお決まりみたいな、いろいろ決まってくるじゃないですか
RYO:そうですよね。なのでちょっと変えてみようかと。
——それ、素晴らしいですね。
RYO:突然、他のメンバーが曲を持ってきたりしたら、逆にワクワクせえへん?
——そうですね。私が9割くらいで、もう1人のギターがたまに書くんですけど、いきなり例えばドラムとかが持ってきたら超ワクワクしますね。
RYO:ワクワクするし、「何とか形にしてやるよ」って思うよね(笑)。
——長く続けていく中で、そういう姿勢って凄い大事ですよね。素晴らしいです!
RYO:やっぱ楽しいなって思います。ライブは全体で観て頂ければって感じですね、僕は。
拓磨:俺は…何言ったらいいですかね。
RYO:もげるくらい首振るって。
一同:(笑)
拓磨:骨の年齢が60歳って言われてるんですよ。
RYO:マジで! でも俺もマッサージに行く度に、「本当止めて下さい」って言われる。
——ドクター・ストップとか掛からないんですか?
拓磨:ドクター・ストップが掛からない先生の所に行ってます。
一同:(笑)
RYO:何とか出来る方向で! それおもろいな(笑)。止めさせないって。
一同:(笑)
拓磨:うちはドラムが休養に入っちゃったんで、サポートの人が覚えられる範囲で新曲を入れていければなぁって。
RYO:あぁ、現実的な問題やね。あいつは名古屋から通いなん?
拓磨:そうです。明日は新潟でライブなんですけど、うちらは東京から行って、向こうは名古屋から来るんですよ。現地集合、現地解散です(笑)。
RYO:おらんかったん、都内に(笑)。
拓磨:前はex.DELUHIのSujkに頼んだんですけど、もう新バンドが始まっちゃったんで。なかなかMANJ゛も手数が多いんで。
——ちょっと楽しみですね。今しか聴けないサウンドですよね。
拓磨:そうですね。
RYO:(ジョウに向かって)何しよ?
ジョウ:何しましょう(笑)。基本的にはずっと見てて欲しいですよね。だからギターの乙魅がソロ始まっちゃうと悔しい。「こっち見ろ」って。
RYO:Dream Theaterみたいにギター・ソロが始まったら袖に引っ込んじゃうとかね(笑)。ソロが7分くらいあって、ボーカルが引っ込む(笑)。
一同:(笑)
RYO:そこまでそう思ったりもするんや。
ジョウ:しますね。特にツイン・ボーカルになってからは隣にmikoがいるんで、真ん中にいることが少なくなったなって思ってたんで。真ん中を2人で半分にしてるから、その分前に出ないと目立たないし、「ギター・ソロが始まった、みんな見てない!」って(笑)。どうしてやろうって。
RYO:ギター・ソロをでかく煽ってたり(笑)。
ジョウ:ちょっと考え中です(笑)。
一同:(笑)
——バンドの中でもバトルだね(笑)。
RYO:じゃあずっとジョウくんを見とこって(笑)。
ジョウ:見ててください!(笑)
——本当に自分が大好き過ぎるんだろうなっていう感じが、鼻に付き過ぎて。
拓磨:鼻に付き過ぎてって!(笑)
RYO:でもボーカルってそうよね、ほんまに。
拓磨:そうあるべきですよね。
RYO:うん、そうあるべきやと思う。
——皆さんもそうですか?
RYO:うちもそうですよ。
拓磨:うちはアホですね。ステージ以外ではただの変な奴です(笑)。
一同:(笑)
拓磨:そこでバランスを取ってるのかなっていうのもあるんですけど。
——スイッチが入るみたいな感じですか?
拓磨:そうですね。ステージに立つと格好いい奴なんですけど。
——この流れでせっかくなんで、ここにいないメンバーの暴露話とかを。ステージでアイツがこんなやらかしをしたとか、裏では実はこんなだったとか、3マンで片鱗が見えるかもしれないですよね。そんな思わぬことってないですか?
RYO:ギターのMASATOは人の話を何にも聞いてないですねぇ。例えば打ち合わせをしてて、いついつが何々とか決めた5分後とかに、「いついつって何やったっけ?」っていうような、恐竜並みの反応(笑)。
一同:(笑)
RYO:あと、集合場所に5分遅刻してくるのが苛つく! んで謝らないの!
拓磨:あー、許容範囲でしょって。
RYO:そうそうそう! 「うぃ〜っす」って言って入って来んねん(笑)。「うぃっす」じゃねーよって(笑)。どうせなら30分遅れて来いって(笑)。
一同:(笑)
——でもステージだと全然分かんないですね。
RYO:他の人はマトモです(笑)。(拓磨に向かって)さっ、誰をチクる?(笑)
拓磨:ギターのツバキは一番年上なんですけど、しっかりしてるつもりみたいなんですけど、大してしっかりしてないんですよ。
一同:(笑)
拓磨:一番妖精ちゃんみたいな。言ってることは真面目なんですけど、なんかネジが1本無い時があると言うか…。
一同:(笑)
拓磨:ラジオとかでも話してたんですけど、この前もツアー中にみんなで飲んで、彼は龍蛾と2人の部屋だったんで2人で部屋に帰って行ったんですね。で、寝て1時間くらいしたらいきなり起き出して、テレビとかを揺すり始めたんですよ。龍蛾は「何々!」って言ったら、龍蛾の布団の上に座って龍蛾と目が合ったみたいなんですよ。で「何すか」って言っても何も言わないんですよ。それからまた徘徊し始めて、自分のキャリーの中身を全部出して、ビリビリって破いて。全然記憶に無いらしくて、朝、惨劇になってるのを見て「何これ」って(笑)。
RYO:それは、病気だぞ!(笑)
一同:(笑)
——それはお酒ではなくて?
拓磨:お酒も入ってたんですけど。
RYO:寝ぼけちゃう癖があるんかな。ってかこれ、言わない方がよくね?
拓磨:もう言っちゃってます!
——取り憑かれたとか?
RYO:そっちも有り得るよね。
拓磨:昨日ラジオだったんですけど、パーソナリティさんに「それ、憑依だね」って言われて。
RYO:やっぱ、そっちかもしれへんな。
拓磨:バンギャルに好かれちゃうバンドマンっているらしくて。生霊じゃないかって。
RYO:マジで! それ迷惑やな〜。
ジョウ:亡くなっている人よりも生霊の方が怖いって言うよね。生きてるから祓えなくて厄介なんだって。
——そっか! 成仏させられないんだ。
拓磨:じゃあまだ憑いてるんですかね。
——おぉ〜!
RYO:霊能者の所に行こうよ!(笑)
——ステージで出ないかな。逆に見てみたい(笑)。
RYO:ステージで取り憑かれたら、逆にどんなことをしてくれるんやろね。
拓磨:1曲目でギターを折るとか。
RYO:バンギャの生霊やから、客席に向かってヘドバンしとったりね。
一同:(笑)
——もしかしたら、この3マンはギタリストがちょっと変わった人が多いかもしれないですね。
RYO:そもそもギタリストは変な奴が多いからね。
——うちのギターはステージングも見た目もキリッとしてるんですけど、ステージから降りるとフワッとしてるんですよ。凄い優しくって、掴み所がなくて、無口でちょっと変わってるんですよね。今日、リハがあったんですけど…。
ジョウ:獲れたてです、この話は。
——リハが終わって、一息ついてる所にホール・ケーキをみんなで食べよーって持って来てくれたんですよ。
RYO:ホールを持ってくるってなかなかやんな(笑)。
ジョウ:ちっちゃめのホール・ケーキなんですけど(笑)。
拓磨:誰かが誕生日かなんかだったんですか?
ジョウ:いや、頂き物のケーキだったみたいです。
——自分で開けて、ちゃんとナイフを持ってきて、切り分けてくれたんです。いざ頂こうかってなった時に「あっ、フォークを忘れた」って。
ジョウ:スタジオのお兄さんが「コンビニでもらえるんじゃないですか」って言ったら、ナイフを持ったままスタジオを出ようとして…。
——手にナイフを持ってることを忘れてたよね、あれは。
ジョウ:そう、一直線なんですよ(笑)。
RYO:行かしてみたいな、そのまま。どうなるか(笑)。
拓磨:帰って来ないかもしれないですよ(笑)。
RYO:まぁ、ギタリストは変な奴が多いですよね。
——この日はギター陣がヤバいですね(笑)。