Rooftop ルーフトップ

INTERVIEW

トップインタビューexist†trace×defspiral×Sel'm(web Rooftop2015年11月)

女性5人組ロック・バンドのexist†traceと新宿LOFTが、9月〜11月のマンスリーで新宿LOFTと下北沢SHELTERで3マンの共催イベントを開催!!

2015.11.09

それぞれの逆境を乗り越えての長年の活動

——exist†traceが3ヶ月連続で新宿LOFTと共催している3マンイベントの最終日に出演して頂く3バンドから、この方々にお越し頂きました! それでは、自己紹介をお願いします。
RYO:defspiralのベースのRYOです。宜しくお願いします。
——宜しくお願いします! 
拓磨:Sel’mのベースの拓磨です。宜しくお願いします。
——宜しくお願いします!
ジョウ:exist†traceのボーカルのジョウです。
——宜しくお願いします! 今回もインタビュアーを務めさせて頂くexist†traceのギター・ボーカルのmikoです。宜しくお願いします!
一同:宜しくお願いします!
——この対談を読んだりライブを観て、初めてそれぞれのバンドを知る方もいると思うので、自分のバンドの紹介をお願い出来たら…。
RYO:一番困るやつですね。
一同:(笑)
——(笑)こういう音楽をやってますとか、こんなライブをしてますとか、うちのバンドは一番ここが売りだぜとか、自由な感じで語って頂けると。
RYO:もう何年もやってますけど、自分じゃ分かんないもんなんですよね(笑)。早いもん順で言っていきましょう。
拓磨:じゃあSel’mはですね、結構男臭いライブをやってまして、それが一番の売りにはなってるんじゃないかなって思うんですけど、ボーカルの龍蛾が結構歌える奴なので、ミディアム・テンポでも、ちゃんとしたものをお届けしています。…落ちが分からないですね(笑)。
一同:(笑)
RYO:難しいねん! これは非常に難しい(笑)。defspiralはね、やっぱりメロディを大切にしてます。あと、色んなアプローチの楽曲が増えてきてますね。ロックだけじゃなく。
拓磨:さすがです!
RYO:いやいや、こんぐらいしか言うことないねん。前までは、ロックバンドですとしか言えなかったもん(笑)。
ジョウ:(笑)exist†traceは写真だけだといつも間違えられるんですけど、男前な女子が5人揃った格好いいバンドです。
RYO:なるほど(笑)。
ジョウ:一番女性形に見えるギター・ボーカルのmikoが一番男前です。
RYO:何か分かるような気がします(笑)。
——ばれてる(笑)。今回の3マンは、“Beauty(Girls)の日”“Loudの日”、そして今回出演して頂く“V-Rockの日”と3本に分けてやっているんですけど、元々イグ(exist†trace)はヴィジュアル系から始まったバンドでもあるので、この“V- Rockの日”を大事に思って作ったんです。いろんなヴィジュアル系バンドさんがいる中でも、自分たち含めこの3バンドは、硬派でキリッと格好いい所を凄く大事にしているバンドさんだと思ってますし、ただ硬派なだけではなく、さっきRYOさんがおっしゃっていたようにメロディアスだったり、キャッチーな部分をちゃんと持っているバンドさんだと思っていて、私たちも凄く好きだし、自分たちもそうなりたい所もあり、お二方にお声掛けさせて頂きました。出て頂けて本当に嬉しいです!! 有難うございます!
RYO&拓磨:こちらこそ。
——3バンドとも、同じメンバーで長く続けているバンドだと思うんですけど、秘訣とかってありますか?
RYO:秘訣と言うか、本当にひとえに我慢ですよね。
一同:(笑)
RYO:良くも悪くもね(笑)。その我慢もメンバーがいるから我慢出来ることもあるし、メンバーに対しての我慢もあるし、それはいろんな我慢があるんですけど。ひっくるめて我慢かなって思いますね。メンバーが4〜5人もいると、たまにあるじゃないですか、「今、こいつ殺したいくらい嫌い!」って時も(笑)。あとは誰かが調子悪い時は他の誰かが調子良かったりとかいろんなバイオリズムがメンバーの中であって、それで守り合ってるって言うか。バンドってそういうバランスで出来上がってるもんやと思います。活動が長いのが凄いですねって言われるけど、こっち側からしたら辞める理由がまず見つからないって言うか。
拓磨:格好いいですね〜。
RYO:だって、今辞めて何になるの?(笑)
拓磨:そうですよね(笑)。
RYO:ステージに立つと「やっぱここだね」って思ってしまう魔力がバンドってあるから、それに取り憑かれてもう十何年もやってるとこやと思うんですけどね。
——我慢をしてまででも掴みたいものとか、このメンバーで叶えたいものとかがずっと有り続けるってことですもんね。
RYO:そうですね。それはずっと変われへんなって思いますね。Sel’mはどうですか?
拓磨:うちはメンバーチェンジをしてしまっているんで…。やっぱ我慢出来なかった奴が辞めていってるんですよね。
RYO:でも、中にSel’mの看板を守ろうとした奴がおるわけやから、それはいいよねって思うね。
拓磨:辞めて他にバンドを組もうとも思わないし、やるんならこいつらとやりたいなっていうのが一番にありますね。
——メンバーがただ好きってだけじゃなく、パートナーみたいな感じですか?
RYO:やっぱね、言いたいことはちゃんと言わなきゃダメですよね。
——切磋琢磨していく仲間みたいな?
RYO:そうですね。exist†traceはどうなんですか?
ジョウ:V- Rockは男の人が多かったじゃないですか。その中でやりたいからやろうぜって入ったものの、お客さんは女の子だけで、お互いに敵対心を持っちゃったり。バンドさんからもその当時はあんまり良く思われてなかったり。悔しい思いをたくさんしてきたけど、そういう思いをしてきた5人だから一緒に居られたっていうのもあるかもしれないですね。自分たちのバンドはちょっと特殊なものもあるかもしれないですね。あとはやっぱり基本的には嫌いな人たちではないので、一緒に居られるし。最近になって昔よりももっといろいろ「あそこはあーじゃない、こーじゃない」って言えるようになってきたんで、大人にもなったんだなって感じがしますね(笑)。
——負けん気が強かったよね(笑)。もしこの5人が男性だったら、また違うことになってたかもしれないよね。V- Rockで始めて、女性だったからここまで結束が強くなったっていうのはあったかもしれないよね。
ジョウ:そうだね。
RYO:今見渡してもいないよね。メンバーに女子がいるっていうのはあるかもしれへんけど。
ジョウ:この5人で、未だにメンバーも変わらずここまで来れたんで、支え合ってきたんだろうな〜、意外と(笑)。っていうのちょっとありますね。
拓磨:出て来られた時に、何て言うんですかね…。度胸あるじゃないですけど…。
RYO:いや、それは思うよね。
拓磨:「あっ、出てきてくれた」みたいのは、ありましたね。
ジョウ:多分自分たちは、悪い意味じゃなくて、あんまり考えなしだったと思うんです。目指していた先がバンドをやりたいって事だったから。しかも好きなのがちょうどV- Rockで、面白いことが出来るシーンだと思ってたんで。多分、万が一目指している方向がアイドルだったら、ジャ◯ーズに入りかねないような人たちだと思うんですよ(笑)。そういう考え方の人たちだったと思うんですよね。
——女性がいないっていうのは分かっていながらも、何でいないんだろうとか、風当たり強いかなっていうのを全く考えずに始めちゃったよね。
ジョウ:やりたいからやる。自分たちがやりたいことをやるって始めたら、風当たりが強かったです(笑)。
RYO:偏見あるもんなぁ〜、やっぱり。
——でも、最初のうちはバンドさんも「ちょっと女のバンドとはやりたくないです」っていう人もいたんですけど、活動していく中で認めてくれたりとか、友達になってくれるバンドもいっぱい増えていったし、今後はもっと女子バンドが増えていったらいいなとか、V- Rockシーンにおいても野望は凄いあるなって感じです。
拓磨:この前頂いたサンプルを聴かせて頂いて、音楽性が広いなって思いました。自分は好きでしたね。
——やった! この前はジョウが行かせて頂いて、たくさんお話して頂いて、3マンの日が楽しみでしょうがないですね。
拓磨:ライブ、めちゃくちゃなんですけどね、うち(笑)。 
ジョウ:いやいやいや! めちゃくちゃ格好良かったです。
拓磨:本当ですか! 有難うございます。
——defspiralさんとは、そんなに回数がある訳ではないですがご一緒させて頂いて、先輩って感じでいろいろと教えて頂いたりして。
RYO:いやいや、何をおっしゃいますやら。
ジョウ:いや、ライブを観るだけで勉強になります。
RYO:有難うございます。確かthe Underneath(defspiralの前のバンド)の時に幕張でやったV-ROCK FESTIVAL(2009年10月25日)で楽屋が隣だったんですよね。the Underneath側はドキドキしてましたよ(笑)。隣が女子だから、何か部活みたいだって言って(笑)。あれで知ったんだよね。なんだかんだで6年ぐらい経つよね。素晴らしいですよね、ずっと続けるって。
——どのバンドもですね!(笑)お二方のバンド同士の繋がりはどんな感じですか?
RYO:まぁ、Sel’mとは対バンももちろんありますし、ボーカルの龍蛾が姫路の奴で。当時は直接繋がっていた訳ではないんですけど、後々聞いたら「僕、姫路です」って。姫路のライブハウスの店長に、「姫路に頑張ってるヴィジュアル・バンドがいるから、東京にライブしに行ったら宜しく頼むわ!」って言われてて、名前だけ覚えてたんだけど、後で聞いたら「あいつら解散してもーてな。ボーカルが引き抜かれたんや〜」って。引き抜かれた先がここ(Sel’m)だったっていうね(笑)。
一同:(笑)
RYO:「あらら〜」言うて(笑)。でも彼もそれをバネに凄い頑張ってるから、良かったねって思ってるけど。
拓磨:バンドを潰してしまったっていう思いもありますし。
RYO:あるやろ〜。言ってしまえば、彼の人生を背負っちゃった訳ですからね。あとSel’mはライブがとにかく怖い(笑)。
拓磨:ここはカットで! 優しいお兄ちゃんたちですよ(笑)。
RYO:うちの主催イベントにも出てもらったりしてます。
ジョウ:イグとSel’mさんは、あるんでしたっけ?
拓磨:1回あると思ってたんですけど…。
——多分、お互いあやふやですよね(笑)。
RYO:あんまり無いの!?
拓磨:この前ライブに来てくれた時にお話しした時は、自分は7th AVENUEだと思ってたんですよ。でもCYBERって言われて、「あれ?」って(笑)。
RYO:これはどっちも間違ってるパターンのヤツですね(笑)。
ジョウ:活動期間が割とSel’mさんと同じくらいなんですよ。あの当時の自分たちは池袋CYBERに出ることが多くて、CYBERのマンスリー・カレンダーみたいな冊子でよくSel’mさんの名前を見ていたので、対バンしてる気になってるんですよね、なんか。
RYO:なるほどね。あるある、そういうの。
ジョウ:よく雑誌にも載ってましたよね?
拓磨:お金払ってですかね。
一同:(笑)
RYO:まぁ、普通のことなんやけどね。でもどこかでやってるんだよね、多分。
拓磨:7tnの客席からライブを観せて頂いた時があって、それが誰かを観に行って出られてたのか、対バンで出られてたのかが分からないんですよね。俺、結構対バンでも客席に行ってライブを観ちゃうんで。
RYO:まぁ、知らない仲ではないと(笑)。影響は受け合ってるっていう感じですね。
 
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LIVE INFOライブ情報

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exist†trace×SHINJUKU LOFT pre.『My existence ーBeauty Elementー』
【日程】9月30日(水)
【場所】新宿LOFT
【時間】OPEN 18:30 / START 19:00
【料金】ADV¥3,000 / DOOR¥3,500 ※各D代別
【出演】exist†trace / DISACODE / LAST MAY JAGUAR(五十音順)
【TOTAL INFO】新宿LOFT 03-5272-0382
 
exist†trace×SHINJUKU LOFT pre.『My existence ーLoud Elementー』
【日程】10月24日(土)
【場所】下北沢SHELTER
【時間】OPEN 18:00 / START 18:30
【料金】ADV¥2,500 / DOOR¥3,000 ※各D代別
【出演】exist†trace / DELHEZI / FEAR FROM THE HATE(五十音順)
【TOTAL INFO】下北沢SHELTER 03-3466-7430
 
exist†trace×SHINJUKU LOFT pre.『My existence ーV-Rock Elementー』
【日程】11月19日(木)
【場所】新宿LOFT
【時間】OPEN 18:30 / START 19:00
【料金】ADV¥3,000 / DOOR¥3,500 ※各D代別
【出演】exist†trace / Sel'm / defspiral(五十音順)
【TOTAL INFO】新宿LOFT 03-5272-0382
 
<チケット発売>
【先行発売】
■Aチケット:受付終了
【一般発売】
発売中!
■Bチケット:LOFT店頭・e+一般・LAWSON (L:79046)
【入場順】
①Aチケット(e+プレオーダー)
②各Bチケット(LOFT店頭・e+一般・LAWSON)の並列
【主催】exist†trace / 新宿LOFT
【企画・制作】Monster's inc. / 新宿LOFT
【協力】master+mind(http://mastermind.seesaa.net
【特設サイト】http://www.exist-trace.com/me
 
《入場特典》
イベントタイトルである「My existence」に因んで、各日、出演アーティストを紹介する『パーソナルminiカタログ』をプレゼント!その日に出演するアーティスト達はいったいどんな人物なのか!?開演前にこのカタログで、ちょっとだけパーソナルやその日の見所を覗きつつ、是非、全出演アーティストのライブを余すことなく楽しんでください!!
 
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