楽しむことを忘れない
──2月のイベントの際も感じたんですが、皆さん仲がいいですね。
宅野:みんな騒ぐのが好きなんです。第1話放送の際、吉河先生の事務所に行ったんです。
柴:その日は名古屋でイベントがあったのに逢坂さんも来てくれたんです。「イベントが終わった後、そのまま来ました」って。最終話も集まる予定です。その時は、少し早めに集まってゲーム大会とかしたいなと考えています(笑)。
宅野:テレビがまた大きいんですよ。
柴:変なものが映らないかなってヒヤヒヤしました(笑)。
──そういう点がいい影響を与えているのだと思います。Twitterを拝見するとキャラクターの誕生日に実際に誕生会もされていますし、見てて楽しいです。
柴:盛り上げたいなとは常に考えています。次は5月1日の西園寺リカですから、また何かしたいと思います。
宅野:現場が本格的に動き出すと忘れがちになっちゃうので、そういったゆとりはなくさないようにしたいですね。
──プロモーションということですと、吉河先生が『マガジン』の企画で原画を描かれていますが、その時の様子は如何でしたか。
柴:『ルポ魂!』での船津紳平先生との対決ですね。漫画でも描かれていますが、吉河先生はギリギリまで休憩してたんです。「その時間もったいないから描いたほうがいいですよ」って言ったら、「大丈夫、大丈夫」って戻ってきてから5分くらいでバァーっと描いてしまったので、さすが週刊連載の作家さんは早いなって感心しました。対戦相手の船津先生もびっくりされていました。
──その原画をどこかで見たりすることはできますか。
柴:原画ではありませんが、エンドカードは描いていただいてます。話数は放送された時のお楽しみということで。本当にアニメを盛り上げるのに協力的なのでありがたいです。
──そんな吉河先生ですが、『やまじょ』で言うと近いキャラは誰ですか。
宅野:それぞれのキャラに少しずつ入っている感じですね。
──お2人自身はどうですか。
宅野:主人公ということもあって、どうしても山田に感情移入してしまいますが、似ているキャラで言うと玉木真一だと思います。
柴:私は誰でしょう。自分では分からないですね。
宅野:立場で言うと宮村虎之介ですよね。
──では、気に入っているキャラは誰ですか。
宅野:監督をしているとどのキャラにも愛着が出てしまうので、私は好き嫌いで判別できないですね。
柴:私は大塚芽子です。テレパシーを使った時にキャラが変わるギャップが面白いと思います。
宅野:アニメ向きのキャラですよね。声が入ることで良さが際立つキャラですから。
──欲しい能力は何ですか。
宅野:やっぱり入れ替わりです。
柴:私も入れ替わりです。でも、キスしなきゃいけないっていうのはハードルが高いですね。
──入れ替わりは経験できないことですからね。
柴:でも、意外と恥ずかしそうで実際に入れ替わったら何をしようっていうのはあります。そういう意味でもアニメ向きの能力なのかもしれません。
宅野:そうですね、自分に置き換えてみて気づきました。実際にそんな能力を手に入れても悩んで使わないかもしれないですね。『やまじょ』でそれをしてしまうと作品の持つ明るさがなくなってしまうので、あえて考えないようにしていたのかもしれないです。
──『やまじょ』は学園モノなのでイジメ問題なども出てきますが、コミカルさもあり暗くなりすぎないというのが作品の大きな魅力でもあります。
宅野:一度あったんです。演出をしている時に真面目に考え過ぎてしまい、雰囲気が違ってしまったことが。そこであえてギャグっぽくしたら上手くいったので、これなんだなって思いました。
──そこが吉河先生の大事にされている“学園生活は楽しい”という部分なんですね。
宅野:そうだと思います。
──最後に、ファンの方に向けてのメッセージをお願いできますか。
宅野:アニメはこれからどんどん話が展開していきます。お気に入りのキャラクターも活躍していくので楽しみにして下さい。キャストの方の演技合戦や山田くんとうららちゃんの行方など、とにかく楽しい作品になってます。5月に出るOADは楽しさてんこ盛りの内容になってます。作るのも大変でしたけど(笑)。
柴:作品については、これから盛り上がるのでオンエアを楽しんで下さい。イベントではここでしか聞けない話もできればと思っているので、原作ファンはもちろんアニメ・ファンにも楽しんでもらえる内容になると思います。