Rooftop ルーフトップ

INTERVIEW

トップインタビューTHE BACK HORN(Rooftop2014年6月号)

バンドのゆりかご時代に試練を与えてくれた新宿ロフト

2014.06.01

同期のバンドと共有する“生き残った者同士の感慨”

──目下『「KYO-MEIワンマンツアー」〜暁のファンファーレ〜』を鋭意敢行中の皆さんですが、今やホールでも充分やれる動員があるのに、割と中小規模のライブハウスも隈無く回っていますよね。これはライブハウスの空間でこそ伝えられるものがあるという意図があるからなんでしょうか。

山田:うん、そういう部分もありますね。

松田:小さいライブハウスから始まって、一歩ずつ階段をのぼるように会場が大きくなってきたので、ホームであるライブハウスに比べてホールは作り込む見せ方をするイメージがあるんですよ。ライブをやるテンション自体は変わらないんですけど。

──ホールはアウェイな感覚があります?

松田:最近はないですけど、最初に渋公をやった時は「ああ、ホールってこんな感じなんだな」っていう感覚の差はありましたね。

山田:今は今で、ホールならではの楽しみ方がありますよね。

──THE BACK HORNはクラブチッタでライブをやるイメージがあまりないですよね。

山田:多分、1、2回しかないんじゃないですかね。THE HIGH-LOWSやSHORT CIRCUITと一緒に出たイベントは覚えてますけど(2005年1月15日、『bayfm 15th Anniversary “BAY BEATNIKS LIVE FACTORY”』)。

──THE BACK HORNも気がつけばキャリア16年の中堅バンドなのに、今回の“ロフトFes.”の出演陣のなかでは若手の部類に感じられるのがおかしいですよね(笑)。

松田:確かにそうですね(笑)。でも、怒髪天やThe Birthdayといった先輩バンドのライブを見ると、16年経ってもまだまだ若手だなとも思うんですよね。

──ロフトがホームだった頃に共演した同世代のバンドが次々と活動休止を余儀なくされるなかで、THE BACK HORNは今も第一線で活躍し続けているじゃないですか。今や2度の日本武道館公演も果たして、今度のツアー・ファイナルもZepp Tokyoで締めくくるわけで。

松田:何とかしぶとく生き残ってますよね(笑)。

山田:この間、MO'SOME TONEBENDERの百々(和宏)さんとちょっと喋ったんですけど、モーサムも同期なんですよね。『スぺースシャワー列伝』の第1回(2001年4月)にも一緒に出たし。

松田:まだ渋谷のeggsite(現・eggman)でやってた頃だね。この間、たまたま氣志團の綾小路翔さんと会う機会があって挨拶をしたら、「うわぁ、同期組!」って言われたんですよ。氣志團も僕らと同じ2001年にメジャー・デビューしたんですよね。メジャーになりたての頃は、氣志團、KICK THE CAN CREW、モーサム、THE BACK HORNっていうバンドのどれか2組がイベントで一緒になることが多かったんです。そんな話を翔さんとして、「それまでのメジャー・デビューした輝かしいバンドと違って、この世代のバンドは自力でここまでやって来た」みたいな話を聞かせてくれたんです。そんなふうに言ってくれて、僕らのことを覚えててくれたのが凄く嬉しかったんですよね。

──一緒に闘ってきた仲間みたいな意識があるんでしょうね。

松田:モーサムともそんな話になったんですよ。いろんなイベントで会いすぎてるから、「お前らの顔はもう見たくない! もういいだろ!」って(藤田)勇さんにも武井(靖典)さんにも言われるんです(笑)。

山田:同時期にデビューしたバンドは同志みたいな感覚がやっぱりありますよね。「お互い、よく生き残ったな!」って思いがありますから。

松田:フェスの会場でばったり会うと、思わず泣けてくる感じはありますね(笑)。

山田:生き残った者同士の感慨があるし、励まし合いたくなるよね(笑)。

松田:活動の規模に関係なく、自分たちのやりたいことをずっとやり続けている、まだ精力的に活動していること自体、凄いことだと思うんです。歩みを止めずに続けてきたからこそ見えてきた景色もあるだろうし。この間の『ARABAKI ROCK FEST.』でもバックステージでそんな話を延々していたんですよ。ストレイテナーのホリエ(アツシ)君やひなっち(日向秀和)、ACIDMANの大木(伸夫)君なんかと。彼らも同期ですからね。

──最後に、オープンから38周年、歌舞伎町移転15周年を迎える新宿ロフトにメッセージを頂けますか。

松田:ロフトは自分たちがバンドを結成して間もない頃、バンドが足固めをする大事な時を過ごした場所なんです。そうやって僕らみたいにロフトを出発点とするバンドがこれからもどんどん生まれてくれば嬉しいですね。

山田:ロフトに憧れてるバンドは今もいっぱいいるし、この先もずっと憧れの場所であり続けて欲しいですよね。世の中がもっと面白くなっていくような、いつ行ってもわくわくするような空間をこれからも作り続けて欲しいです。

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暁のファンファーレ

初回限定盤(CD+DVD):VIZL-657/価格:3,200円+税
通常盤(CD):VICL-64147/価格:2,700円+税
2014年4月9日発売

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【CD収録曲】
01. 月光
02. ビリーバーズ
03. シェイク
04. バトルイマ
05. ブランクページ
06. 飛行機雲
07. サナギ
08. コワレモノ
09. エンドレスイマジン
10. 幻日
11. タソカゲ
12. シンメトリー
13. ホログラフ
【DVD収録曲】
01. バトルイマ(Music Video)
02. 暁のファンファーレ(Making Video)

LIVE INFOライブ情報

SHINJUKU LOFT 15th ANNIVERSARY
LOFT MUSIC & CULTURE FESTIVAL 2014

【公演日】2014年11月30日(日)
【会場】CLUB CITTA' 川崎

【出演】a flood of circleTHE BACK HORNThe Birthday怒髪天NEW ROTE'KA & NEW ROTEeKAOLEDICKFOGGYSA
【LOFT/PLUS ONE エリア *Bar attic内】今井智子 presents 居酒屋ロック/音楽と人 presents トークライブ/杉作J太郎と吉田豪のトークライブ
【DJ】DADDY-O-NOV/MIWAKO(GONNA BALL)/MORICAWA(Low-Cal-Ball/FRIDAY NIGHT OUT)/RCF ALL STARS/SATO(URASUJI.)/TAKESHI(SLAP of CEMETERY)/YU-ICHI(LONDON NITE)

【公演時間】開場 13:00/開演 13:30
【チケット料金】前売 1F立見=3,969円(ドリンク代別)・2F指定席=6.900円(ウエルカムドリンク・LOFT福袋付き、LOFT店頭のみの販売)/当日 1F立見=4,500円(ドリンク代別)
【チケット発売日】2014年8月2日(土)
【発売プレイガイド】チケットぴあ(Pコード:234-176)、ローソンチケット(Lコード:71268)
【一般先行予約】新宿LOFT 店頭先行販売 6月9日(月)より[LOFT会員先行は6月6日(金)より受付有り]、7月1日(月)より一般先行予約受付開始
【主催】SHINJUKU LOFT & LOFT/PLUS ONE
【後援】SPACE SHOWER TV
【企画・制作】LOFT PROJECT
【運営協力】HOT STUFF PROMOTION
【協力】音楽と人/TOWER RECORDS SHINJUKU/diskunion SHINJUKU/pink moon/speedstar Music, Inc./base inc./BAD MUSIC/NRオフィス/DIW PRODUCTS/PINEAPPLE RECORDS
【問い合わせ】HOT STUFF PROMOTION 03-5720-9999

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