下北沢SHELTERで年2回行なわれる持ち時間60分ずつの真剣勝負イベント『BATTLE60×60』が、2月3日・4日・11日に開催される。今回は、4日に出演して頂く快速東京とKAKATOの対談を敢行した。今話題を総ざらいの2組から、福田哲丸(Vo/快速東京)、一ノ瀬雄太(Gt/快速東京)、環ROY(KAKATO)、鎮座DOPENESS(KAKATO)に真意を訊いた。(interview:平野風)
共演出来るのがすごく嬉しいです(一ノ瀬)
── 今回3回目となるSHELTERの看板イベント「SHELTER presents “BATTLE60×60”」の特集として2月4日(火)に出演頂くみなさんに集まってもらいました。お互いの面識はいつくらいからあるんですか?
一ノ瀬:僕らはずっとファンだから一方的にめちゃ知ってるんですけど、ちゃんとお話出来るようになってからは意外と日は浅いんですよ。
──そうだったんですか。
一ノ瀬:鎮さん(鎮座DOPENESS)とは最近僕らが出したアルバム『We Are the World』の4曲目の『ハグレティックトーキョー』でKOCHITOLA HAGURETIC EMCEE'S(カトマイラ、鎮座DOPENESS、SABOの3人によるヒップホップユニット)としてフィーチャリングさせてもらいました。ROYさん(環ROY)はずっと前にライブが終わった後に話しかけたんですけど、多分記憶に残ってないくらいの感じかとも思います。
環ROY:すいません。
哲丸:CD買ってしか言われなかったです(笑)、まあみんな普通に買ってましたけどね。
環ROY:すいません。
全員:(笑)。
一ノ瀬:そういった過去がありつつ、今回シェルターで共演出来るのは凄く嬉しいですね。
── 以前から一緒にやりたいという話はしていたんですか?
一ノ瀬:「誰と対バンしたいの?」と聞かれると名前を挙げてたかと思います。
── ということは、一ノ瀬さんからすると待望の対バンということになりますね。
一ノ瀬:まさか実現出来ると思っていなかったので、恐縮しております。
── そのお話を聞いてKAKATOのお二人はどうですか?
鎮座DOPENESS:嬉しいですよ。快速はアルバムで一緒にやらせてもらっているということもあって、最近は結構快速のライブも行ってるんですよ。「押忍!押忍!」って感じで(笑)。
一ノ瀬:「チス!チス!」みたいな(笑)。
鎮座DOPENESS:そこから今は友達発展中ですね(笑)。
哲丸:僕はもうひとつカタコトっていうバンドやってるんですけど、そのバンドで出演したイベントでは鎮さんと絡みがあったりもしました。
── 快速東京としてはいつぐらいからKAKATOと対バンしたいと考えていたんですか?
一ノ瀬:KAKATOが以前出した『KARA OK』というフリーダウンロードのアルバムが衝撃的だったんですよ。
哲丸:衝撃だったね!
一ノ瀬:めっちゃ良かったし、凄く聴きましたね、やり方も格好良くて。それで、対バンしたい人を聴かれるとKAKATOって答えてた気がします。最近はやらせて欲しいバンドと対バン出来る機会が増えて、もう少し対バンのジャンルの幅を広げたいと思っていたところもあったんです。僕にとってヒップホップはいつも手の届かない憧れでしたので。
── 快速東京のファンにKAKATOを知らない人にその魅力を説明するとしたら、一ノ瀬さんはどんな言葉を使いますか?
一ノ瀬:言葉で表すのは難しいですが、単純に格好良い音楽を作っている人たちがいるってことですね。あとは、ウェブでフリーダウンロードを出来るようにしたりするような面白い発想力がある人たち。フリーダウンロードのアルバムは凄く羨ましかったです。フリーダウンロードって、1曲ならまだしもアルバムではなかなか出来ることではないし…。
鎮座DOPENESS:ドラムとかの演奏の録音が大変だもんね。
一ノ瀬:バンドのレコーディングとなるとスタジオの作業がメインになるからお金がかかるし、コスト的にアルバムまるまる1枚ダウンロードは難しいんですよ。このフリーダウンロードのアルバムが出たときは「やられた!」って思いましたよ。鎮さんは楽器とかやらないんですか?
鎮座DOPENESS:出来ないけど、鍵盤は練習してるよ。
環ROY:どう? 上手くなった?
鎮座DOPENESS:上手くなってないよ、分かってきた感じはするけど。いろいろなサイトを使いながら、こうなってきたら、こういうノリで返してとか。たまにビートを流して弾いていると、調子が良いときは一瞬だけピアニストになれた様に感じたことはあるかな(笑)。後はYouTube見て練習したり。ミュージシャンになりたいからね(笑)。