今年はオリジナルアルバム、カバーアルバムのリリースに加えて様々なライブを行なっているUNCHAINが、シェルターでは1年半ぶりとなる自主企画『Mr. VIRUSOUL』のVol.3,4を2デイズで行なう。そんな彼らに意気込みと近況を尋ねてみた(interview:平野 風)
吉田昇吾(Dr)、佐藤将文(Gt,Cho)、谷川正憲(Vo,Gt)、谷浩彰(Ba,Cho)
シェルターという場所
── さっそくですが、今回シェルターで自主企画2デイズを開催して頂くということで、みなさんにとってシェルターがどんな場所かをお聞きしたいです。
谷:シェルターはバンドを始めたぐらいの時からの聖地でした。白と黒のオセロのステージがもう。
佐藤:オセロ?
谷:オセロやん!
吉田:白と黒と言ったら谷君の中でオセロしかないんで。
谷:今の時代を築いた先輩たちがたくさんライブをしていて、当時の映像を見てシェルターが映ると、シェルター凄ぇなーって思える場所です。
谷川:敷居の高い、憧れが強い場所でした。
谷:東京に来るまでは、多少なりとものプライドがあって「自分たちがステージに立つまでは行かんぞ!」って思っていたんで。
谷川:僕は思ってなかったです。
佐藤:僕も思ってなかったです
谷:まあ、ライブが終わった後もバー営業をしているので、先輩たちに飲みに連れて行かれもしましたけど。
── 前回シェルターでライブをされてから1年半くらい経っていますね。
谷:そうですね、その前がまた2年くらい前ですから数年おきですね。
── 特に久しぶりという感じもなく、9月もシェルターでやって頂く、というイメージが強いです。シェルターでの思い出ってあったりしますか?
谷:ライブが終わって外の階段の上で酒を飲んでたら、向かいの家のおばちゃんが窓開けて「うるせー!!」って怒鳴られて怖い思いをしたことも。
吉田:そりゃそうだ。うるさいよ(笑)。
佐藤:人のライブを観に行ったり遊びに行ったりするのはシェルターが多いですね。いつも久しぶりな感じはあまりしないです。
確かな演奏力をカバー曲で魅せる
── 今年のUNCHAINさんは色々な事を実践されている様に感じます。カバーした楽曲が質の高い演奏だったので話題を集めたりもされましたね。このような試みはどうしてやってみようと思われたんですか?
谷:元々はオリジナルアルバムに繋げる為のプロモーションとして曲を限定で配信し始めたところからでした。それが自分たちの想像以上の好評を得まして、CDにしちゃおうか、というのがきっかけで、2月にカバーアルバムを出して、自分たちのオリジナルアルバムを6月に出したのですが、おかげさまでリリースツアーも大成功でした。
── 確かな演奏力と色々な引き出しを持っているからこそライブがファンに喜ばれているのだと思います。音楽で色々な事をして遊んでるな、楽しんでライブしてるなって感じが伝わってきます。
谷:今の感じでカバーをやり始めたのも、レーベルが変わって色々な事を試したくてやってみたことでした。
佐藤:それで良いものが出来たので配信で聞いてもらおうと。
谷川:UNCHAINはアルバムで音楽性というかジャンルがだいぶ変わってしまうので、次のUNCHAINのアルバムはどんな感じかというのをカバーで見せられたらいいなと思っていました。
── UNCHAINさんがカバーをやり始めたら次の匂いをファンにも想像させながら作って行く感じですね!
谷川:そういう雰囲気のアルバムが次に出るぜ! という勢いになるようにですね。
谷:若干、カバーアルバムが盛り上がりすぎちゃってどうしようか…ということもあるのですが、それに負けないようにですね。