サーカスをぶちまけようと思います
── ところで、Neat'sさんの話を聞いていると“メロディ”や“音”という言葉がよく出てきますが、自分の中で“メロディ”と言葉の比重はどんなものでしょうか。
Neat's:メロディの比重が大きいかもしれませね。オーケストラの音源を聴くのが好きで、ストリングスの旋律だけで凄い切なくなったり、涙が出たりするほど感動したり。心をグーッと持っていくのはいつもメロディだったりするんです。
── 自分が作った曲にグッと来るきっかけはメロディですか?
Neat's:自分が感動したいと思ってメロディを作るから、そのメロディに自分がうわっと来たら「よし!」 となります。
── では『MORDERN TIMES』の聴き所ポイントを教えてください。
Neat's:音楽をヘッドフォンで聴くのが好きなので、掃除機をかけながらとかドライヤーをかけながらとか、洗い物をしながらとか。自分がずっと家にいて、その時の妄想で作っている曲だから、お客さんにもそんなふうに聴いてもらい同じ気持ちになれたら私としては凄い嬉しいなと思います。
── 作品を皆さんのお手元に届けられた今の心境はどんな感じですか?
Neat's:作ってしまうと、作ったものに執着心がないので、みんなにあげます! という気持ちで、早く次の作品に取り掛かりたくなってしまうんですよね。今回『MODERN TIMES』で作った音楽や映像、ジャケットはもの凄くこだわって作りました。キャンドルのロウを垂らしてクレヨンで色を付けて固めたものを写真で撮ったりして。
── ジャケットもかわいいですよね。
Neat's:必ず私の1人遊びが入っているから、そういう所をみんなの孤独の時間と共有出来たらなと思います。
── リリースしたばかりですが、次に向けての展望があったりしますか?
Neat's:同じなんですけどね、1人サーカスの実験を繰り返す事は。それが楽しいんです。
── Neat'sさんはクリエイターという言葉が似合いますね。
Neat's:音楽だけじゃなく、そういうものを含めた世界でNeat'sをやりたいんですよね。
── 自分のやりたい事がとても明確ですね。
Neat's:1年やってみてたくさん失敗もしたし、出来ると思っていたのにここまでしか出来ないのかなと思ったりもしたし。究極のごっこ遊びを実験している最中だから、そういった意味ではやりたい事がずっと明確ですね。
── リリースした後にはワンマンツアーが控えているようですが、どんなツアーになりそうですか?
Neat's:ライブでまだやっていない曲もあるし、新しくもうひとつ世界を持っていけたらいいなと思っています。
── Neat'sさんのライブは、1年後にはまた違ったものを見せてもらえそうな感じがします。
Neat's:どうやったら現実になるかなということを抜いたら、ライブに関してはたくさんやってみたい事がありますね。映像もそうだし、サーカスに出てくるような全身タイツの人とも一緒にやってみたい。Neat'sの活動は、妄想をどうやったら現実に出来るかという普通じゃないやり方ではありますが、そのやり方で成功してみようと思っています。
── Neat'sさんにとってライブとはどんなものですか?
Neat's:こういうライブが見たいなというのがあるんですけど、心と身体が一致しないからライブは凄い難しいです。
── そんな思いの中、初めての新宿ロフト出演が控えていますが。
Neat's:楽しみです。
── お客さんとしてロフトに遊びに来た事はありますか?
Neat's:まだないので本当に初めてなんです。ロックの伝統というのがあって、昔からのロックバンドの定番の小屋というイメージがあるので、そこでサーカスをぶちまけようと思います!
〜ありがとうございました〜