Rooftop ルーフトップ

INTERVIEW

トップインタビュー大江慎也(Rooftop2013年2月号)

2013年、ザ・ルースターズ再始動!
不朽の楽曲で彩られた“ここから始まる新たな歴史”

2013.02.01

ルースターズは今日までずっと続いている

1302oe_ap2.jpg──そして、福岡では3年2ヵ月振りとなるルースターズのライブが2月に福岡サンパレス ホテル&ホールで開催されることも決定して。

大江:今回は“BEST SONGS PARADE”というテーマでやろうと思っているんです。前回のサンパレスでやれなかった曲がまだたくさんあるし、その中にはシングルとして出した「LET'S ROCK (Dan Dan)」や「C.M.C.」みたいな曲もあるので。あと、実は今スロー・バラード調の新曲を作っていて、それもできれば披露したいですね。まだメンバーには話していないからどうなるか分かりませんけど。

──“STILL OK”というタイトルに込められた意味というのは?

大江:「ルースターズはまだまだ全然大丈夫だよ」ということです。“STILL LIFE”だとストーンズのライブ・アルバムに同じタイトルがあるし、「静物画」の意味になっちゃうので。

──大江さんの中で、ルースターズは2004年のフジロック・フェスティバルで終わったわけではないんですね。

大江:終わっていないし、ずっと残っているものなんです。ルースターズは1979年に結成してから今日に至るまでずっと続いているんですよ。さっきも話した通り、ルースターズというバンドがあるからこそ大江慎也は存在できているわけで、僕がこの先どんなソロ作品を出そうがルースターズから外れることはない。『THE GREATEST MUSIC』だってルースターズのメンバーと一緒に作りましたからね。

──大江さんが「ルースターズをやりたい」と言えば、3人が常にその意気に応えてくれるのが何とも頼もしいですよね。

大江:いつも僕が丁寧なメールを書いて送るんです(笑)。3人とも凄く忙しいのに今回も快く引き受けてくれて、涙が出るぐらい嬉しかったですよ。僕は3人のことを尊敬していますから。

──8ヵ月前の『宮古島ロックフェスティバル』の時も、4人で音合わせをした瞬間に「やっぱりこれだ!」という阿吽の呼吸みたいなものがあったんですか。

大江:「これだ!」も何も、リハーサル・スタジオに入っても一切喋らないんですから(笑)。誰かがちょっと音を出したらすぐに演奏が始まっちゃうので。いつもそんな感じなんですよ。でも、4人が揃うと一音出しただけですべてが合っちゃうんですよね。宮古島のリハーサルの時は、最初にフェンダーのツイン・リバーブのアンプを使っていたんです。ホントはVOXのアンプのほうが良かったんですけど。それで「なんか唄いづらいなぁ…」と思いながら声を張り上げていたら、花田が途中で「慎也君、こっちを使ったほうがいいんじゃない?」って自分のVOXのアンプを貸してくれたんですよね。その使い勝手が良かったので、思わずVOXのアンプを買っちゃったんです(笑)。もうライブの前から経費がかさむ一方ですよ(笑)。

──2月のサンパレス公演は、いつ頃大江さんから3人へ打診をしたんですか。

大江:宮古島の前ですね。宮古島の話が決まるかどうかという段階でルースターズをまたやりたいと思って。実は、池畑も同じようにルースターズを定期的にやりたいと考えていたそうなんです。今回のサンパレス公演のフライヤーにも「ここから始まる新たな歴史」という言葉があるように、個々の活動とは別にまた新しくルースターズをやっていく可能性があるということですね。もちろんソロ・ライブも精力的にやっていきたいし、今年はいつになく活発に活動していくつもりです。

──福岡と名古屋のソロ・ライブを見る限り、今の大江さんはステージ上でのパフォーマンスをオーディエンスと一緒に純粋に楽しもうとしているのが窺えるし、ライブに臨む大江さんの意識が変化してきたように思うのですが。

大江:昔に比べればだいぶリラックスしてやれていますね。緊張感は今ももちろんあるし、ライブに緊張感は絶対に必要なんですけど、リラックスできる余裕がなければ音楽は自由にプレイできないんですよ。僕は木星人で、こう見えて性格が真面目なので(笑)、若い頃は緊張感だけでいっぱいのライブをやっていましたけど、ある程度こっちがリラックスしないとお客さんの緊張を解きほぐせませんからね。今はお客さんが楽しければこっちも楽しいし、お客さんが「今日のライブは良かったなぁ…」みたいな感じで楽しんで帰ってもらうのが何よりの目的なんですよ。前は、お客さんが僕を心配して見に来るようなヘンな状態だったし、その中でお客さんを楽しませなくちゃいけないという妙な気分でライブをやっていましたけど、そんな感じのライブはもうやりたくないんです。まず音楽家として、アーティストとして大江慎也を見て欲しい。だから使うギターやアンプにも凝るし、実はハープも新しく買ったんですよ。一音ずつ吹けばもの凄く綺麗な音が出るんですけど、僕は何音かいっぺんに吹くものだから結婚式のパイプオルガンみたいな音になっちゃうんです(笑)。でも、僕はもともとブルースの人間だし、使う楽器もそうやって細部まで凝りたい。日本でブルースって言うと「伊勢佐木町ブルース」みたいな世界になっちゃうし、アメリカの南部で生まれた黒人のブルースを日本でやっている人は少ないんですよね。

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LIVE INFOライブ情報

MUSIC COMPLEX 2013
THE ROOSTERS
STILL OK 〜ROOSTERS BEST SONGS PARADE ここから始まる新たな歴史〜

2013年2月16日(土)福岡サンパレス ホテル&ホール
OPEN 18:00/START 19:00
TICKET 前売 ¥5,800(全席指定)
チケットぴあ(Pコード:184-866)にて発売中
【主催】株式会社福岡サンパレス
【企画・制作】MUSIC COMPLEX
【制作協力】BEA/SMILEYS/GATE40
【問い合わせ】MUSIC COMPLEX2013事務局/福岡サンパレス ホテル&ホール内 092-272-1128

SAY-JAM  VOL.1
2013年3月24日(日)福岡県うきは市浮羽町 藤波ダム公園
OPEN 9:00/START 10:00 *雨天決行
TICKET 前売 ¥4,000/当日 ¥4,500(ドリンク代別)
【出演】ROCK'N'ROLL GYPSIES/三宅伸治BAND/遠藤ミチロウ/大江慎也/リクオ/Magnolia/190R/HOT PANTS/井上吉孝/アダチ&キッチョ
【MC】スマイリー原島
*チケットはぴあ(Pコード:192-516)、ローソン(Lコード:84550)にて2月1日(金)より一般発売。
●交通手段
 JRうきは駅、西鉄バス浮羽発着所より車で約10分
●シャトルバス
 JRうきは駅→西鉄バス浮羽発着所8:00より30分毎に出発
*駐車場に限りがありますので、公共機関、シャトルバスのご利用お願いします
【問い合わせ】佐々木 090-5926-9852
*問い合わせのみ。予約、販売は致しておりません。

大江慎也ソロ・ライブ『SOAL』
2013年3月30日(土)福島AREA559
OPEN 19:00/START 19:30
TICKET 前売 ¥4,000/当日 ¥4,500(共にドリンク代別)
学割:学生証提示 高校生まで ¥1,000(ドリンク代別)
メール予約 hfk_abt40th_anv@yahoo.co.jp
*チケットは当日引換、入場は当日の先着順となります。
【問い合わせ】福島AREA559 024-573-7448

SHINJUKU LOFT 14th ANNIVERSARY
LOFT×ROOFTOP presents APRIL FOOL FOR YOU

2013年4月1日(月)新宿LOFT
出演:大江慎也/向井秀徳アコースティック&エレクトリック
OPEN 18:30/START 19:30
TICKET 前売 ¥3,500(ドリンク代別)
チケットはぴあ(Pコード:193-042)、ローソン(Lコード:79239)、e+、新宿LOFT店頭にて2月24日(日)より一般発売。
e+のプレオーダーは2月2日(土)から2月10日(日)まで受付。
【問い合わせ】新宿LOFT 03-5272-0382

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