Rooftop ルーフトップ

INTERVIEW

トップインタビューTHE NAMPA BOYS(Rooftop2012年7月号)

無限の可能性を秘めた19歳の4人組到来!

2012.07.03

 2005年、中学1年生の時に小林聡里(Vo&Gt)と田中悠貴(Ba)を中心に結成され、幾度のメンバーチェンジを経て澤柳昌孝(Gt)と後藤 駿(Dr)が加入。昨年4月、小林が東京の大学に進学することをきっかけに4人揃って長野県松本市から上京。現在メンバー全員19歳というTHE NAMPA BOYS。6月6日にはテレビ東京ドラマ24『クローバー』のオープニングを飾る『プランジ』(シングル)を発表し、その1ヶ月後となる7月11日には、早くもミニアルバム『froM』をリリースする。
 彼ら、まだ10代と侮ることなかれ。今作の『froM』を聴いてもらえればわかるが、歌詞にも奥深さが感じられるし、サウンドは歌モノのギターロックバンドという枠を越えた刺激的なスパイスが加わり、聴く人を魅了する。インタビュー中に彼らは何度も「まだまだこれから」「これからまた変わっていくと思う」と言っていたが、今後が期待出来るバンドであることに違いない。
 今回は、松本で活動していた当時からの彼らをよく知る、新宿LOFTのブッキングマネージャー樋口寛子女史を交えてお話を聞いた。(interview:やまだともこ)

モノマネからの脱皮

MAIN_0524.jpg── 「THE NAMPA BOYS」というバンド名を初めて聞いた時から、忘れることが出来ないインパクトがありましたが、まずどうしてこのバンド名になったんですか?

小林聡里(Vo&Gt):中学1年の時に田中君とバンドを組んだんですけど、ナンバーガールとザゼン・ボーイズを尊敬していて、そのバンド名をちょっともじってTHE NAMPA BOYSになったんです。中学生の勢いで決まったので、全然深い理由もないんですけど。今となっては、覚えてもらいやすいからいいやって思ってます。

── そこから時間が経過して、「バンド名どうする?」みたいな話もなく?

小林:あったらしいです。あまり覚えてないんですけど。

田中悠貴(Ba):中学から高校に上がる時に「どうしようか」という流れがありました。変えようかみたいな話も出たんですけど、“閃光ライオット”(2008年8月10日開催)でどんどん予選を通過していって…。

小林:変えるタイミング失っちゃったんです。でも、このバンド名で何かひっかかってもらえたら、それも嬉しいですし。

── それで、これまでにデモアルバム『fierce swing』、『閃光ライオット2008』のコンピレーション、デモ e.p『分からないこと』、自主制作盤『到来』、そして6月にリリースされたシングル『プランジ』の5枚作品をリリースされてます。

小林:まともに録れてるのは『到来』と『プランジ』だけですね(笑)。

田中:その前に伝説の『パーティー』というアルバムがあるんですけど。

小林:中2で作った作品で、全部自宅で録音したんです。電子ドラムを使って、直でMTRに繋げて。

田中:録り方は知らなかったけど機械があるから頑張ってみるみたいな。

小林:音源を作ってみたいとか、上手いライブをしたいとかももちろんですけど、バンドというものに憧れが強かったんです。中学の頃は、楽器を持って街を歩いているだけで、バンドをやってる感というか、そこに一番憧れていて、バンドの初期衝動的なものはすごく詰め込まれた作品ですね。今でもたまに聴きますけど、音とかすごく酷くて、でも当時の気持ちが沸々と蘇って来るというか、『プランジ』を出して10年後とかに違うこと言ってるかもしれないですけど、そういう衝動は常に持ち続けていたいというのはあります。

── 最初の作品はナンバーガールに影響されているようなものですか?

小林:意外とそうでもなくて、超ポップでした。

田中:4つ打ちとかありました。

── 何かに影響されたとかではなく?

小林:ストロークスとか、フランツ・フェルディナンドとかが出てきて、その頃の洋楽とかを聴いてました。

── 歌詞はどんなことを歌っていたんですか?

小林:それこそモノマネですよ。アジカンとか、くるりとかが使う言葉を見よう見まねで。地球温暖化がヤバイというようなことを周りが言っていたから、それを歌詞にしたり。

── 社会派な歌詞ですね。

小林:社会派ではありました(苦笑)。

── 今作に収録されていた『月照』も社会派な歌詞でしたけど、中学生の時から小林さんの歌詞のルーツは出来ていたんですね。

小林:そこは一貫してるのかもしれないです。

── 今のようなに言葉を伝えるとか届けるという歌詞になっていったのは、どういう経緯があったんですか?

小林:音楽に対していろいろ考え始めたのが“閃光ライオット”に出演した頃で、大勢の人に見てもらう気持ち良さだったり、ライブを見て「かっこいいと思いました」と言われることに対する嬉しさであったりを経験して、詞が伝わりやすくなるためにはどうしたら良いかとか、自分の詞について考えてもらうためにはどういうスパイスを入れたら良いかを考えるようになったんです。ひとつはモノマネからの脱皮というか、今も模索中ですけど本当に自分が言いたいことは何なんだろうって。その時に長澤知之さんの音楽に会って、それがすごく衝撃的だったんです。こんなに自由に言えるんだっていう、そのときになんでも良いんだなって思ったんです。僕はイースタンユースの吉野 寿さんみたいに人生経験を積んできたわけでもないし、ブラフマンのTOSHI-LOWさんみたいに何かを強く言えるほどの人間ではないので、自分の生活の中で考えてることをストーリーテリングのような感じ歌っていくというのが一番美しい形なんじゃないかって。その中で、聴いてくれる人がどれだけ自由に楽しんでくれるかということは、昨年あたりから考えています。

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