今までなめててすみません
──今までロフトに出演した際に起きたハプニングはありました?
マスザワ:僕は、ザ・ガールハントのライブでテレビの収録があったんです。その時にMCで喋りすぎて、大事な新曲を1曲削りました。楽屋でメンバーの冷たい視線にあい、本当に泣きそうでしたよ(笑)。今は、初めからセットリストの曲を減らしてますけどね。あと、DJでいつものようにSPITZを熱唱しながら会場を駆け回っていて、バーステージの横のカウンターに乗って飛び降りた時に勢い余って空調に頭をぶつけて気絶したことある(笑)。気絶していたのはほんの一瞬だったけど、目が覚めてそのまま続けて終わったら下の歯が欠けてて…。終わった時が一番痛かったですね。
吉田:俺、それが一番ハプニングだった(笑)!!
山田:うん。そのライブに出ていたので見ていたんですけど「何やこの人!」って思ってました(笑)。しかも、カラオケで歌うならまだしも普通の歌入りで歌うから(笑)。
──それが、マスザワさんを見た初めての時だったんですか?
山田:その前にザ・ガールハントで見たことがあるんですけど…。
吉田:同じ人だと思ってなかった(笑)。
山田:DJしながら走り回るから、「コッチ来るな! コッチ来るな! 」ってずっと思ってましたもん(笑)。
一同:(笑)
マスザワ:それをロフトは楽しんでくれるんですよね。あの日もDJ中にビールをもらったんだけど、ビールって言ってるのに、スタッフの人がビールの中にテキーラを入れたんです。おいしいんですけど、それを飲むと記憶が飛ぶんです。で、案の定飲んでたら記憶がなくなっちゃった(笑)。
──今までロフトで見たライブで心に残っているのはあります?
マスザワ:2005年の年末にやったSET YOU FREEでのマッチーですね。
町田:俺ですか? BUNGEEが解散した次の日の?
マスザワ:そう。見てて涙が出てきた。他にも素敵なライブを見てますけどね。SPITZのライブでは、気づいたらお客さん掻き分けて最前まで来てましたしね(笑)。
町田:僕はSIONさんが大好きで、初めて見たライブがロフトだったんです。感動して泣いたことが印象に残ってるな。
山田:音速ラインがバーステージでライブをしてた頃があったんですけど、あの人たち飲むとヒドイから(笑)、泥酔加減が面白かったですね。
菊地:さっきの話じゃないですけど、ロフトに行くと初めて出演したときにバーステージで見た女性を思い出しますね。
木田:衝撃的だったんです。
山田:…さっきから思ってたんだけど、誰だったの(笑)?
菊地:それが思い出せないんです(笑)。
──そういえば、ふと思ったんですが…。皆さんは何年も前からロフトに出られてますけど、実際ノルマってどれぐらい払いました?(小声気味で)
マスザワ:僕はロフトでは一度も払ってないです。バンジーは…ないよね。
町田:ないね。
山田:ロフトはそんなに払ったことはないと思いますよ。どこのライブハウスでもいくら払ったとかは覚えてないんですけど、毎回のライブが体験させていただいているという感覚なので…。
マスザワ:テルスターは○▽□○▽にはノルマで何百万って払ってると思う(笑)。
一同:(大爆笑)
マスザワ:僕らが払ったお金でアンプの1個や2個ぐらい買ってるんじゃないかな(笑)。いつもライブ前に銀行でお金をおろしてから行ってましたからね。でも、バンドってそういうものですよね。ロフトはたまたま払ってないけど、その代わり、1回出ることができたとしてもその時に動員がないとしばらく呼んでもらえない。逆に怖かったですよ。ノルマがあれば、お金払って「どうにかもう1回!」ってなるけど。
──そう考えるとoverall+は、初めて出た時からコンスタントに出てますよね。
山田:まだ体験感が抜けないですけどね。俺らのバンドが出ていいんですか? みたいな感じなので…。最近やっとロフトのステージに立ってるっていう感じが出てきましたけど。
マスザワ:ロフトってそういう場所ですよね。ロフトのスタッフの方に「おはようございます」って言って、「マスザワさん、おはようございます」って、名前を覚えられたっていうのがすごく嬉しかった。
──じゃあ、32年目を迎えた新宿ロフトに言いたいことはありますか?
マスザワ:やまださんが言ったほうがいいんじゃない? 「今までなめててすみません!」って(笑)。
──私ですかー(笑)!?
マスザワ:(笑)東京でバンドをやっていて、ロフトに呼んでもらえることが僕の中で最大の名誉だと思ってるし、呼ばれた以上にはしっかりライブをやって、次に繋がるようにしていきたいですね。来てくれたお客さんやスタッフさんを含め、良かったと思えるライブをやりたいと思っているので、今後もよろしくお願いします。
町田:32年の歴史があって支持されているライブハウスってすごいと思うんですよ。このままのスタンスでやっていってもらえたら、これからもずっといろんなバンドマンに支持されていくだろうなって思うから、がんばってください。僕もがんばります。