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INTERVIEW

トップインタビュー【復刻インタビュー】the band apart(2006年9月号)-円熟味を増したバンド・サウンドと鋭意に満ちた挑戦者の感覚── とこしえに色褪せぬ究極のマスターピース『alfred and cavity』

円熟味を増したバンド・サウンドと鋭意に満ちた挑戦者の感覚──とこしえに色褪せぬ究極のマスターピース『alfred and cavity』

2006.09.01

最後の最後に付け足した「beautiful vanity」

──今回は全12曲ということで、the band apartとしては曲数が多いと感じたんですが、具体的には何曲か作って絞り込んだんですか?

木暮:いやぁ…そういうことをやってみたいですよ(笑)。

荒井:今回もギリギリ、12曲です。

木暮:20曲くらいあって、「じゃあ、この曲はストックにしておこう」とか、そんな話し合いを一度してみたいです(笑)。

──ツアー後に1曲足したってことは、12曲という曲数にこだわりが?

荒井:いや、特には。

──何か物足りない感じがしたとか?

荒井:そうですね。もう1曲あったほうがいいだろうなっていうことだったと思います。いつも曲数は割と少なめになりがちなんですが、ホントに最後の最後に曲を作って入れたら流れも良くなったんで、足して良かったな、って。

──10曲目「beautiful vanity」あたりは、何かいつもと違う感じがするんですけど。

荒井:まさにそれが最後に作った曲ですね。

──では、この曲はツアーを回って来てから作ったんですか?

荒井:まぁ、ある程度アイディアはあって、ツアーから帰って来てそれに誰かがリフを足したりして、みんなでスタジオで膨らませた感じですかね。これはホント、滑り込みで出来たんですよ。

──滑り込みでこの曲をアルバムに入れてしまおうと思ったのは?

荒井:曲を作ってる時点でこのアルバムに入れることを前提にしてるんで、ここで出さないと次にいつアルバムを作るか具体的には判んないし、その頃にはこの曲に飽きちゃうかもしれないし…。

──最後の12曲目の「KATANA」、タイトルもそうなんですが、最後のは何ですか?(笑) あれはもちろん意図的ですよね?

木暮:あれはもう笑ってもらえたらいいな、ってノリで(笑)。俺ら的な悪ノリなんですけど…。今は録ってからちょっと時間が経ってるじゃないですか? 冷静に振り返ってみると、これ、笑わない人いるだろうなって危惧もありますけどね(笑)。

──普通、笑わないと思いますよ。多分「何だ?」って目が点になったりするんじゃないかと思いますけど(笑)。2人の思い入れが強い曲、オススメする曲があれば教えて下さい。

木暮:そうですねぇ…6曲目の「Circles and Lines」とかは今までなかったかなぁって感じで、音作りの面とかもそうなんですけど、曲としても不思議な感じがして新鮮ですね。

荒井:6曲目と8曲目の「Stanley」あたりが今まであんまりなかった感じですね。

──曲順はどんな感じで決めているんですか?

木暮:iTunesとかに入れて色々並べてみて、みんなで「こんな感じでいいんじゃない?」とか。

──最初はこれでいこうとか、軸はこの曲で…とか決めて?

木暮:1曲目のイントロから2曲目の「Still Awake」っていう流れと、最後の「KATANA」だけは変なおまけが付いてることもあって最初から決めてましたけど、後はないですね。

荒井:並べてみたらやっぱり僕らの好きなパターンというか、よくやるパターンで並んでるなって思いましたね。

木暮:UP、DOWN、UP……。

荒井:UP、UP、DOWN、UP、みたいなね(笑)。

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