Rooftop ルーフトップ

INTERVIEW

トップインタビュー八十八ヶ所巡礼×the band apart the band apartの20周年を記念して2018年9月19日TRIBUTE ALBUM 「tribute to the band apart」を発売する。それに参加する八十八ヶ所巡礼とthe band apartのRooftopでしか読めない特別対談が実現!

the band apartの20周年を記念して2018年9月19日TRIBUTE ALBUM 「tribute to the band apart」を発売する。それに参加する八十八ヶ所巡礼とthe band apartのRooftopでしか読めない特別対談が実現!

2018.09.04

  the band apartからベース & コーラスの原 昌和と八十八ヶ所巡礼からマーガレット廣井のタイプの違う"躍動感"を擁しながらも近いアイデンティティを感じる両者。生半可な対峙では吹き飛ばされてしまう、この猛者たちの対談。
是非、体感せよ。[インタビュー・構成・文:萩原じいの/写真:オイケカオリ]

周期が合ったら会えるんだろうな

————ふたりの出会いはどういうきっかけだったんですか?

原:俺の記憶だと、仙台だな。

廣井:そうでしたね。the band apart(以下、バンアパ)のイベントで対バンして、2014年頃だったと思います。

原:本当に俺は時代感もなく、“昨日と明日”ぐらいの振れ幅だけで移動しているので、本当に覚えていないんですよ。だからこうやってちゃんとマーガレットが覚えてくれていて嬉しい。

廣井:そのときは埼玉に住んでいたので、その頃のことって覚えています。

原:埼玉だったんだ。あのときって、けっこう、住む場所が不定みたいな感じだったよね。

廣井:そうですね、半年後には引っ越しちゃいましたから。

————ふむふむ。

原:そのイベントの打ち上げで声をかけてくれて、“じゃあ遊ぼうか”ってうちに遊びに来てくれたんですよ。

廣井:仙台で打ち上げて、終わって翌日に東京に帰って、そのまま原さんの最寄駅かなんかで待ち合わせて。それで原さんの友達が迎えに来てくれたんですよね。

————仙台からの戻りでそのまま遊んでたんですね(笑)。

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廣井:原さん、ベース背負ってましたもんね(笑)。

原:本当に帰りでそのままって感じだね(笑)。なんていうか、打ち上げなんてのは外行きの顔なわけですよ、大概。でも、そこでちゃんと話しかけてくれたから、じゃあちゃんとした俺でっていう意味でうちにいらっしゃいって呼んだんです。

————廣井さんは、原さんに対してもともとはどういう印象があったんですか?

廣井:僕が高校生のときに、『FOOL PROOF』っていうミニ・アルバム的なEP的なのがあって。それとか、そのほかのアルバムをネットで聴いていてですね(笑)。コピーとかもしていたんですけど、初めて会ったときはそういう切り口の話ではなかったと思います。

————自分が聴いていたりコピーしていたベーシストに会うのは感動じゃないですか?

廣井:「ダイヴ・イントゥ・ディズニー」っていう曲で、ディズニーのカバー・アルバムにバンアパが1曲参加していて。あれってコード進行はずっと一緒ですよね?

原:サビ? ああ、そこは同じようなもんだよ。

廣井:そのなかで展開していくフィルとかをすごいコピーしていたから、そのクセみたいなものは今でも残っていると思いますよ。八八(八十八ヶ所巡礼)の「攻撃的国民的音楽」っていう曲で、サビで動いているフィルは、あの曲と似てるって僕自身思いますもん。

原:へえ、そうだったんだ。

————でも打ち上げ会場では特にその話はせず、明日暇だから、と(笑)。

廣井:埼玉ってそうとう暇じゃないですか、やることないんですよね(笑)。だから、当時は気分転換になって楽しかったです。

原:お寿司食べに行ったよね。回転寿司を家族で食べて、こいつも付いてきたんです。まあ今も好きなんだろうけど、こいつ、歩くのが好きだって話してたんですよ。食べ終わったら、“もうここから歩いて帰りますわ”っていきなり言い出して。家からさらに車で行ったような回転寿司屋さんの前で“じゃっ!”って言って帰って行ったんです。だから俺らも、“あ、そう? じゃね〜”とか言って。

廣井:夕方ぐらいでしたね。すごく田舎っぽいところだったじゃないですか。なんか、アスファルトじゃなく農道みたいな道とかけっこうあって。懐かしいなって思って、歩きながら帰ってたら、気が抜けて農道の前で寝てました(笑)。

————(爆笑)。

廣井:前日の酒が残ってたから、食ったら急激に眠くなってきて。なんか、映画みたいにライトに照らされて車が停まって、“生きてる? 死んでるかと思ったよ”って知らない人に心配されました。駅まで連れてってあげるって言われたんですけど、駅の方向だけ教えてもらって歩きましたよ。

原:こうやって話してると、マーガレットはこの風体な感じがすごく心地のいいやつだなっていう感じがする。それで、また周期が合ったら会えるんだろうなみたいな感じ。

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