ロック好きに聞いて欲しいアルバム
ZAKO:ところで、最近の20歳の子とか何聞いてるのかな。昔はなんだかんだいって新しいものも聞くけど、古いもの聞くのがかっこいいみたいなところあったじゃん。60年代知ってる方が偉いみたいな。
BAGI: 昔はブルース聞いてるやつが一番偉いみたいな。でも聞いてるだけで偉いって勘違いしてる人が一杯居たから結構アンチだった。当時オレが好きなバンドはARBだったりルースターズ、BOφWYだったって、そういう奴らにはっきり言ってた。
──最近の子ってクラブとかライブハウスとか遊びに行ってるのかなあ。オレはライブハウスに行ったことがなくて、クラブバンド見てたんだけどワントラを見ていいなって思ったね。うちのお客さん(ロンドン化)はスカ知らない人も多かったし、ワントラも知らなかったと思うんだよね。
ZAKO:でも最初の1年・2年は音源もないのにライブはお客さんがけっこういたんだよ。
──最初デモテもらってヤバイバンドがあるんだって。その頃からワントラ節っていうのは全然変わってなくて、ワントラの柱は全然変わってないんじゃないかな。
BAGI:活動スタイルも変わってないしね。ZAKOよりスンナリ入れるカンジにはなってきたかなと思うから。ロック好きとかに聞いてほしいな。聞いたら分かると思うよ。聞いてライブ見たら。日本語すごい自然にできたね。すごいやりたかったし。『チャンネルQ』で、「これだ! 」って感じだもんね。
ZAKO:そういう意味ではこれから新たな感じに出来そうな気がするからある意味出発点。
──スカの子達は幅広く聴けるし。そうじゃない人は何でこんなに人数がいるのかしら? っていうところからでもいいと思うし。このアルバムをロック好きに聞いて欲しいって言ってましたが、そういう人たちの為の聞き所なんかを…。
ZAKO:聞いてライブで踊るっていう感覚がないのかな。でも、家で聞いたりとか電車乗りながらとか、元気になりそうなカンジだから。わりと言われるんですよ。スカとか知らないって子も聞いてくれたみたいで、全然わかんないけど元気になる! って。そういう感覚ですね。聞き込んでいけば詞の内容だったり、曲の内容とかもわかるのかもしれないけど、まずは雰囲気的に、あとはリズムがいいから。リズムを大切にしてないんじゃないかなと思うかもだけど。
BAGI: 緻密にメロディー考えているし、それはすごくフロアを意識してるからJ-POP聞いてる人たち...? オレJ-POPがわからないから(笑)。
ZAKO: オレもよくわからない(笑)。
BAGI:J-POPで武道館やってたAJがうちにいるわけだから。まあJ-POPはわからないけど、聞き易さとかそういう部分では仕切りはない。パンク、ビリー、スカ、レゲエ、ラスティックとかジャンルで括ると構える部分はあるかもしれないけど、『THE WORLD』というところで、何でもありの音でとか言うけど…何でもありじゃない! すごい厳選してやってる。それは勘違いしちゃいけない。やりたいことをきちんと考えてます。J-POPの人ための聞き所と言ってもJ-POPわかんないからな~(笑)。カラオケっぽくはないけど、口ずさめる曲ではある。J-POPを聞いてる人でも聴けるんじゃないかな。日本語だしね。でも、密接のはずだよ、クラブサウンドと。夜遊びしにおいでよ。
ZAKO:夜遊んだほうがいいよ。オレは寝ちゃうけど。