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INTERVIEW

トップインタビュー【復刻インタビュー】真樹日佐夫 (2003年8月号)- 公開&ソフト化記念梶原三兄弟激動昭和史『すてごろ』男の星座を受け止めろ!

公開&ソフト化記念梶原三兄弟激動昭和史『すてごろ』男の星座を受け止めろ!

2003.08.01

特別ゲスト 村上和彦先生が梶原一騎を語る

02_3.jpg──村上先生は梶原先生と接点ってあったんですか?

村上:ない(キッパリ)! ただ、ワシがデビューして半年ぐらいして、『週刊現代』の編集者に「梶原一騎と組む気ありますか?」言われて。ワシはヤクザ物しか描く気なかったのよ。それでも天下の梶原一騎と組むってすごいことやから、編集者に「お願いします」って言うたら、OK出した途端にキャンセルしてよ。

──え~っ? もったいない話ですねえ……。

村上:それも「梶原一騎がノー言うた」って。なんでや思うたら、「あいつの絵はさいとう・たかをみたいだからノーだ」言うて。だから梶原一騎はワシの敵や!

──ダハハハハ! そんな因縁があったんですか!

村上:ところが、それから年月が経って、いまじゃワシも梶原一騎の弟と兄弟船や。オモロい人生やろ。

──面白いですねえ(笑)。

村上:ワシも真樹に1回だけ言うたことありますよ。「こんなことあったんよ。あんたの兄貴に」って。梶原一騎に「ノー」と言われて、このクソガキ思うて、ワシは極道しか描かないって極道を35年描いてきてな。

──それから見事なまでに極道一筋ですもんね。

村上: 村上:これが当然だとは思うし、一騎をバネにしたって能書き言うのも嫌やしさ。「このクソガキ」思うたもん。いまでも思うとるもん。梶原一騎? この野郎! ワル 村上プロがまだ八千代にあった頃ですか? 村上 そう、八千代やったな。なんで知ってんの?

──ボクらはマニアですから(笑)。

村上:ホントそういうことがあったんや。そしたら梶原一騎、プロレスの興行もしてたやろ? 八千代の悪いのに、「梶原一騎ならいつでも呼んだら来るから、1回会わせましょうか? いつでも。夜中でも来ますよ」って飲んどるとき言われたんよ。でも、そりゃ梶原一騎も来ないのはわかっとるし、そうするとお互いの顔が潰れるから「いやいや、大丈夫ですよ」言うて。これで「呼べ」言うたら、大変なことになるでしょ。

──余計な火種になっちゃいますからね。

村上:ワシもな、気イ使うわ! それを添野(義三、士道館館長)に言うたら、怒ったもんなあ(笑)。

──梶原先生を最後まで支えた人でしたからね。

村上:そういう時代を経て、今日の真樹との関係があるわけ。いま真樹とはワシは兄弟分で、ワシが一歩下がって弟分になっとるけど、それでええと思うよ。

──お2人の兄弟盃披露パーティーにも行きましたけど、最高でしたよ! なぜか警察は大量 に来て厳重にチェックしてるし、立会人の朝堂院大覚総裁が……。

村上:朝堂院大覚はワシの兄貴分や!

──朝堂院大覚総裁は、マイケル・ジャクソンとも親交が深いことで知られている右翼の大物ですよね(笑)。

村上:あの人は、いいポリシーを持ってるんよ。でも、ワシのポリシーは妻妾同衾だから。いつかは嫁はんと妾と一緒に住みたいんよ! それに憧れるがな!

──男の誰もが憧れる世界ですよね。

村上:そこなんよ。ワシも日々努力しとるけど(笑)。最終的に男はやっぱり妻妾同衾じゃ、お前、コラ!

──気持ちは非常によくわかります(笑)。真樹先生も村上先生もいちいち素晴らしいですよ、ホントに!

村上:ワシはどうでもええけど。真樹は素晴らしい!

──梶原先生とは揉めたけど、真樹先生は(笑)。

村上:梶原一騎? あんなもんどうでもええわ!

──ダハハハ!

村上:しつこいやろ?

──面白いから問題なしです(笑)。

 
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