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INTERVIEW

トップインタビュー【復刻インタビュー】真樹日佐夫 (2003年8月号)- 公開&ソフト化記念梶原三兄弟激動昭和史『すてごろ』男の星座を受け止めろ!

公開&ソフト化記念梶原三兄弟激動昭和史『すてごろ』男の星座を受け止めろ!

2003.08.01

『巨人の星』『あしたのジョー』『タイガーマスク』『侍ジャイアンツ』『空手バカ一代』『愛と誠』『四角いジャングル』と、代表作を挙げていくだけでもページが埋まりそうなほど怒濤の勢いで昭和を駆け抜けていった劇画原作者・梶原一騎。彼の手による無闇に男気が注入された数々の作品が素晴らしいのは当然として、梶原一騎という男を死ぬ まで演じ続けた生きざま自体が素晴らしかったのは、自伝劇画『男の星座』や評伝『夕やけを見ていた男』、そしてボクも執筆した『マンガ地獄変』なんかを読んだ方なら、きっとわかっていただけることと思う。そんな梶原先生の一七回忌記念作品『梶原三兄弟激動昭和史 すてごろ』(奥田瑛二、哀川翔、赤井英和、内田裕也、力也、ジョニー大倉、中村愛美、浅草キッド、松方弘樹ほか出演)の公開を記念して先生の未亡人・高森篤子夫人をゲストに迎えたイベントを7月に開催したところ、観客どころか壇上の掟ポルシェ(ロマンポルシェ。)まで感動で男泣きする異常事態が発生!この流れで、梶原先生の実弟であり、『すてごろ』の原作と脚本と監修を手掛け、作中では大山倍達を自然体で演じた真樹日佐夫をゲストに迎えたイベント第2弾を9月のビデオ化に合わせて、行うことも急遽決定! さっそく真樹先生を取材してみたところ、大変なことになったのだ......。「どうせなら男気を嫌というほど感じられるシチュエーションで取材しよう!」と思い立ち、真樹先生のクルーザー・パーティー(もちろんクルーザーは真樹先生所有)へと乗り込んだ我々取材班。しかし、過去に2度ほど参加させていただいたパーティーと比べて今回は真樹先生の誕生日と重なっていたせいか、あまりにもコワモテな方々(和彫りを入れた殺気溢れる中年男性とか)が集まっていたので真樹先生になかなか近寄ることさえできず、『ルーフトップ』用の取材はあっさり断念! ただし、7月にイベントで上映するためのコメントだけはビデオで撮っておいたので、せっかくだから急遽それを掲載させていただくこととしよう。......といっても、もちろんこれは単なるビデオメッセージなんかではない。なぜか途中からスペシャルゲストとして真樹先生の義兄弟でもある日本一の仁侠劇画家・村上和彦先生と、K-1でも活躍した士道館の空手家・村上竜司さん(現在は阿佐谷で『竜ちゃんラーメン』経営)を迎えたトップ3対談になるし、たっぷり酒を飲んだ後なので3人揃って会話の暴走ぶりもとんでもなさすぎるしで、ズバリ言うなら3倍お得!3人が同時に喋っていたりで聞き取り困難だったから会場ではほとんど流せなかったわけなんだが、そのままお蔵入りにするのはもったいので、あえて困難な聞き取り作業に挑み、活字化してみた次第なのである。なお、同行したはずの掟ポルシェ(ロマンポルシェ。)がやけに口数が少ないのは泥酔してダウンしていたためであり、モーヲタ界の有名人・ワル(真樹プロダクション)の口数が少ないのはビデオを回していたからなので、念のため。そんなところで、いってみよう!

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